孤独死の特殊清掃をプロに任せた方が良い理由は?

リライブルでは令和3年5月から8月現在までほぼ毎日のように孤独死現場の特殊清掃、もしくはそれに関わるご遺品整理の仕事が続いております。

札幌市に限らず千歳市、旭川市、函館市、帯広市など全道各地に赴いて作業を行っております。

コロナ禍の影響なのかはわかりませんが、例年に比べても非常に件数が多いように感じます。

そこで今回のブログでは「特殊清掃をプロに任せた方が良い理由とは?」と題しまして進めていこうと思います。


孤独死の特殊清掃現場の状況

今年の北海道は異常な暑さが続き、記録的猛暑となったことは皆さんご存知のことと思います。

この傾向は地球環境の変化で「観測史上初」とか「観測史上最高」などを更新し「異常気象が異常気象ではない状態」(気候変動)が来年以降も続いていくと思われます。

一昔前は30℃を越えることは珍しいことだったのですが最近では35℃の猛暑日も珍しくありません。

札幌で行われたオリンピック競技のマラソン・競歩も過酷な状態だったことも記憶に新しいと思います。

北海道の場合はエアコンの普及率が4割と言われており、扇風機だけでは暑さを凌ぐことが難しくなってきました。

弊社に孤独死が発見されご依頼を頂く親族からお話を聞くと「暑いのに窓を閉め切って生活していた」とか「ごみが多かったのでニオイがするから部屋を閉め切っていた」などという声も聞かれました。

今年の夏は室内で熱中症・脱水症状による衰弱⇒孤独死で発見という流れなのかと推測しています。

高齢者になると暑さに鈍感になると言われていますが、今年の猛暑はかなりきつかったと思います。

また、生活に苦しくクーラーは贅沢品という高齢者も多いです。

設備自体がないと取り付け費用と電気代が加算されます。

収入や貯えに不安があるとこうした出費も気になってくるようです。

若いころは働けば稼げたお金も高齢化し年金や貯蓄だけで生活している人たちにとっては予想以上に大きな痛手となるようです。

お金も大事、身体も大事、両方大事なのことはわかっていても・・・現実は難しいところですね。

しかし、ようやく秋になり気温も落ち着いてきましたので熱中症絡みの孤独死は減ってくると思います。


孤独死現場の特殊清掃の流れ

では、「孤独死で〇〇さんが発見されました」と連絡が来た場合の大まかな流れを説明していきます。

出来る事ならそんな連絡は一生欲しくないのですが、今ブログを読んでいる方は正にそのような状況にあるかもしれません。

落ち着いて下さいね。

発見から見積依頼まで

1,孤独死で親御さんが親戚が発見されたと警察もしくは大家さん、管理会社さん等から連絡が突然来ます。

遠方の場合はすぐに駆け付けることが難しいかもしれません。

飛行機や宿泊先の手配、仕事の手配、子どものことなどスケジュール調整を急いでしなくてはならなくなるので精神的にもかなり焦ると思います。

北海道に親御さんが単身で住んでいて、お子さんが道外という事例も珍しくはありません。

2.死亡原因の特定や事件性が無いと判断された場合はご親族は入居可能となります。

ご遺体の損傷が激しい、事件性がありそうな場合はDNA鑑定などに時間がかかると1か月近く待たされることもあります。

直系のご家族の場合はお葬式や相続など手続きに追われると思いますが、遠縁の方や離婚した方などは相続放棄をするかどうかという判断をしなくてはならない時期です。

初めてのことだらけで戸惑うと思いますが、弁護士さんや司法書士さんなどに相談することも一つの手段です。

弊社ではそういった場合も懇意にしている士業の先生をご紹介することも可能です。

3.業者選定

部屋の片づけや清掃などの見積に来てもらう特殊清掃業者を探します。

最近は殆どの方がインターネット、スマホ経由です。

お急ぎの場合はどこの業者が良くて、どう違うのか分からないと思うので数社のHPをざっと見て、「会社概要」「経営者欄」「ブログ」を軽くチェックしてインスピレーションで選んでも構わないと思います。

電話連絡してみて対応が良い業者さんに実際に来てもらい、対応が悪い業者さんはその場で断りましょう。

4.入居可能になったあとに特殊清掃業者に現地見積もりを依頼。

※室内に入れる場合は写真で概算見積も可能です。

※この時に苦手な方はお部屋に入るのは避けたほうが良いの無理に入室することは避けましょう。

「自分がやらなきゃ!」とか「子どもだから親の死亡場所を確認しないと!」なんて気負う必要はありません。

精神的ショックでPTSDなどストレス障害になってしまうとそのあとが大変です。

苦手なら苦手で室外で待機していて構いません。

5.見積金額、作業内容に合意したのちに現場作業に入ります。

口約束だけではなく、きちんと書類の控えなどももらいましょう。

言った、言わないの水掛け論になってしまっては無駄な労力となってしまいます。

これはリスク回避のため企業側も依頼者側もお互いを守るための手段です。

書類に疑問があったらすぐに質問するようにしましょう!


実際の特殊清掃作業の流れ

それではつい最近ご依頼を頂きました札幌市某所にて発生した孤独死現場を写真でご説明していきます。

作業順序は現場ごとに変わることもございます。

1.室内の簡易除菌および消臭作業

消臭剤の散布、オゾン脱臭器にて簡易的に「粗消臭」を行うと同時に作業者の安全確保のため除菌を行います。

2.体液の処理

血液等の体液が滲出している場所の洗浄および布団やソファーなど体液で汚れている物を廃棄。

場合によっては室内で廃棄日まで保管するためラップやビニール袋等で梱包し臭気拡散を抑えます。

今回は和室部分で畳の上でお亡くなりになっていましたが、絨毯を貫通してご覧の通り畳下まで体液が漏れています。


また、部屋と部屋の隙間(敷居)などをまたぐ場合はその隙間に体液がしみ込んで階下に悪影響を及ぼすこともございます。

下記の写真の場合は原状回復が必要な場合は交換となり大工工事が必要となります。

今回はもう新たな住人を募集しない(売り止め)ため、簡易処理で終了となりますがニオイの発生源となるため、通常はこのまま放置にはしないことが多いです。


特殊な薬剤にて消毒します。

同時に染み抜きも行いますので色も完全ではありませんが体液で濃くなった木材も色を薄くすることが可能です。


3.全体の遺品整理、貴重品探索

ニオイやハエの発生の原因となるものは第一に処分し、その後時間をかけて貴重品探索や遺品整理を行っても大丈夫です。

最初に1と2を行ってからご親族で遺品整理を行う方もいらっしゃいますのでお気軽にご要望下さい。

4.室内清掃

室内に家財道具が無くなった後はハウスクリーニングを行います。

場合によってはリフォームが必要な場合もありますが、なるべく低予算で済むように無駄なご提案は致しません。

但し、今後のことを考えて直した方が良い場合はご提案をさせて頂きます。

これは過去の経験が物を言うポイントですから経験数が多い方が良いでしょうね。

5.消臭

軽微な場合は1日〜1週間以内で完了することが大半ですが、重篤な場合は2週間〜1か月近くかかることがあります。

どの程度までニオイ強度を落とすか、室内の広さなどによって作業日数を変わります。

弊社では世界最高峰のオゾン脱臭器を使用しますが、これはあくまでも”仕上げ”です。

ニオイを消すための清掃だったり、ポイントを外すと臭いは消えません。

皆さん勘違いされがちなのが、消臭作業は機械のスイッチを押すだけではないのです。

6.引渡・ご精算

問題がなければお部屋の引渡し、ご精算になります。

弊社は50万円を越える作業の場合は事前に着手金か半金を入金して頂く場合もございます。


特殊清掃はプロに依頼した方が良い理由

特殊清掃は読んで字の如く特殊な清掃です。

専門道具が必要になりますし、経験も技術も知識も必要となります。

ある程度はご自身でも出来るかもしれませんが、ニオイを完全に消したり、短時間でニオイ強度を落とすことは難しいでしょう。

ファブリーズや芳香剤など市販の物は孤独死現場を想定していませんのでこれらでは取ることが出来ず、逆に変なニオイになってしまうこともあります。

強いニオイを強いニオイで消そうとしても混ざり合ってしまい無臭にはなりません。

最初からプロに依頼した方がお金も時間も結果として節約できる可能性があります。

また、血液や体液が苦手だったり、虫が苦手だったり、ニオイが苦手だったり・・・。

我々は孤独死現場の臭いは死臭と呼んでいますが現代の日本ではこのニオイを嗅いだ経験のある方は少ないですから少量でもかなりきつく感じることでしょう。

それがまして肉親、親族、知人が亡くなった現場の臭いと思うと切ないものがあります。

ひとそれぞれの考え方ですが、無理をして自身の心が壊れてしまっては故人も浮かばれないでしょう・・・。


孤独死の特殊清掃をお願いする業者の選び方

何ができるか?

以前UPしたブログ【特殊清掃会社の選び方!誠実な会社を見抜くには?】でも掲載していますが、特殊清掃と一口に言っても得意不得意がありますので自分が依頼したいジャンルの特殊清掃会社に依頼してください。

全ての特殊清掃業者が孤独死現場の特殊清掃が得意とは限りません。

リライブルは孤独死現場の施工数は北海道でもトップクラスと自負しております。

「餅は餅屋」という言葉があるように専門家に依頼する方がメリットが多いと思います。


孤独死の特殊清掃を業者にお願いするなら急いだ方が良い

ご家族や親類が急に亡くなって、焦る気持ちもあると思いますが、出来たらなるべく早く着手した方が良いです。

人の体液は皆さんが思っている以上に滲出しやすく、床を溶かしたりし、床下を侵して拡大すると施工範囲が広くなってしまいます。

また、ハエなどの侵入があると一気にハエとウジが大量発生してしまうこともあります。

そして、臭気も勝手に収まるわけではないので、集合住宅に住んでいる場合は隣人や上下階の方にも迷惑をかけてしまいます。

警察からのゴーサインが出ないと着手出来ないのですが、出来るだけ早く業者選定を行い、現地見積もり、業者決定をして頂くことが肝要です。

一番大変なのはどこの特殊清掃業者がしっかり希望通り対応してくれるかなので、ご縁というしかないです・・・。

弊社としては、なるべくしっかり施工を行いたいと考えているので1日に対応できる現場数も限られてしまいます。

しかしながら、時間をかけて満足して頂き、精神的な苦痛を開放してさしあげたいと考えております。

弊社のような業者が活躍するような時代は哀しいことですが、誰かがやらなければならない仕事であり、近年では無くてはならない職業の一つになってきました。

人生で一度あるかないかのことですので、出来る事なら嫌な想いをしないようにして欲しいと願うばかりです。

社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)

・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。



遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般

・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。

孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業

ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃

ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事

火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)

灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)

・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。

【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。

・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。

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