コロナ禍の孤独死増加?〜北広島市で特殊清掃

コロナ禍で人や外界との接触が薄くなり、自宅で人知れず亡くなっている人が増えているのではないか?

まとまったデーターがあるわけではないので具体的な数字をお知らせすることは出来ませんが、漠然とそんな予想をしていた。

冒頭の件で数日前にNHKと名乗る女性から電話取材がきたが、NHKは大嫌いだし仕事中だったこともあり途中で話をやめたが、ここ最近、孤独死案件のご相談、ご依頼が立て続けに増えてきた。

そんな中で一件、ブログ掲載の許可を頂いたので記載していく。

S様、ありがとうございます。


北広島市で特殊清掃のご依頼

弊社に「弟が孤独死で発見されて、臭いも漏れているようで・・・」と電話連絡があったのは5月下旬某日。

警察からは「事件性がないということで入室許可が出ていたものの、部屋には入っていないし、入りたくない」とのこと。

字面にするとお兄さんの言葉は冷たく思えるかもしれないが、心情的にはその通りだと思うし、専門家としてはそれでいいと思う。

親族の孤独死現場はあまり見ない方がいいと思うのが持論である・・・。

なるべく早く伺うように業務調整をして、現場に伺い見積。

マンションの一階で1L、荷物の量もそれほど多いわけでは無かった。

気になるのは腐敗臭よりも尿臭とたばこ臭。

持病とヘビースモーカーのせいか?

「完全消臭とまではいかなくても、周囲の住人からクレームがきているなら臭気強度はすぐに落としたほうがいい」とアドバイスをする。

今回のお宅は管理会社さんも慣れているのか家財道具の搬出と清掃だけで完全な原状回復までは求めていないという。

お兄さん曰く「地元は北海道だが、今は仕事で関東在住のため、鍵を預けるので全てお任せしたい」ということで管理会社に鍵を返却するまでが依頼内容。

作業工程と金額を伝えるとその場で即決して頂く。

作業予定が翌日以降も詰まっていたので、まずは最低限の処置と言うことで見積もり終了後にすぐに簡易消臭を行う。

電話の段階である程度のことは想定していたので消臭道具も用意していたのだ。

玄関で亡くなっていたので玄関のタイルカーペットを剥がし、体液処理を行い、特殊な薬剤を床に塗る。

その後、室内全体に消臭剤を散布し、オゾン燻蒸を行い応急処置は終了。

玄関で亡くなる方は多い

高齢者の場合はベッドやソファーなど寝たまま亡くなり単純に発見が遅れてしまうことが多いが、玄関で亡くなってしまう人は中年や若い人に多い・・・。

心臓や血管系の発作なのだろう。

苦しんで助けを求めに玄関まで行くが力尽きてそこで亡くなってしまうのだろう。

あと数10センチだけでも扉を開けることが出来たら、助かったり、死後の発見が遅れるようなことはないのだが、本当にあとわずか・・・。

死ぬ間際どのようなことを考えるのか、作業中に考えてみたが・・・「そんなことを考えてもしょうがない」というのが特殊清掃人として続けて行くうえで重要なことだと振り返る。

我々が一人一人の死に親族の身になって”本当に心の底から”寄り添うことは出来ない。

言葉では綺麗ごとは何とでも言えるが、そういうタイプの特殊清掃人は続けて行くことは出来ないだろう。

なんやかんやで仕事を続けて行くにはドライな感覚も必要だし、そうじゃないととてもこの仕事は精神的に辛くてやっていけない。

ある意味、医者や看護婦、介護士、葬儀会社そのような人たちも人の死に触れる機会が多い仕事だがみんながみんな「お金だけ儲ければいいのか?」と聞かれるとそれもまた違って「困っている人を助けたい」という気持ちがないとこれまたやっていけないだろう。

人は皆、今、従事している仕事以外でもお金を稼ぐことは出来るんだから。


精神病の薬は怖い

先ほど、玄関で亡くなる人が多いということを書いたが、お兄さんに話を聞いたところ精神病を患っていたこともあり大量の薬も置いてあった。


サインバルタ、ロキソニン、フルニトラゼパム、ルーラン、デパス、ロヒプノール、エピリファイ、リスパタール・・・精神病患者に処方される薬だ。

個人的にそれぞれ調べてみると劇薬だったり、副作用が強かったりと、こんなものを服用したら寿命が縮むようなものばかり。

「薬」と言えども一種の毒である。

何かを活かすということは何かを殺すこともある”諸刃の刃”であることを忘れてはいけない。

身体に良い面もあれば、悪い面もあるので盲目的に信用しないほうがいいだろう。

現代社会ではコロナワクチンを神のように崇めているが、接種したからといって二度とかからないわけでもないし、副作用で死ぬことだってあるし、別の理由で死ぬこともあるのだが、コロナで死ぬことを極端に恐れている。

そういった面はあまりクローズアップしない。

狂ったようにワクチン報道をしているのを見ていると憐れにさえ感じる。

ワクチンや薬が売れないと困る人がいるからだろう。

テレビCMには多くの製薬会社がスポンサーとして宣伝している。


心の病は完治が難しい

ケガや病気は医療の進化で完治するものも多くなってきたが、心の病は完治は難しいし、一生付き合わなくてはならなくなる。

だから心の病にならないように、まずは「自分を追い込まない」ことが大切!


もっと緩く生きていいのだ。

個人的には過去の日本に比べればマシだという思いで生きている。

人それぞれそれなりに辛いこともあるだろうが、永〜い歴史を振り返ると理不尽な身分差別、人種差別、病気差別、戦争、飢餓、人身売買、貧困・・・などもっと大変な時代を生き抜いてきた先祖様がいて、今の自分がいるのだからもっと自分を褒めてもいいだろう。

海外に目を向けると日本よりひどい環境の国はめちゃくちゃ沢山ある。

個人的な努力をしても報われないどうしようもない国だったり、貧困国や紛争地、頭がおかしな指導者がいる変な国は沢山ある。

「基本的人権」や「生存権」なんて思想がない国のほうが多いだろう。

むしろ日本は世界的に見ても経済的にも文化的にも宗教的にもあらゆる環境でめちゃめちゃ恵まれている国だ。

多くの日本人は日本で生まれた時点で人生イージーモードなのだ。むしろ難民でない時点でOKだ。

そう考えると前向きに生きられないだろうか?

「え?スケールが大きすぎて話が入ってこない?」

まぁ、とにかくコロナ禍でも自分を必要以上に追い込む必要などないということだ!

何度でも言おう、人はコロナ以外で死ぬし、死亡率は誰だって100%だ。


遺品整理は法令順守で

少し話がそれてしまったが、北広島市の一般廃棄物収集運搬事業許可業者さんと回収日程の打合せを行い、遺品整理を行う日を設定し、仕分け、梱包、搬出を行う。

自社車両に積み込んで不用品を運搬するには市町村からの許可が必要。

「トラック積み放題パック」など無許可の業者が積み込むと違法行為となりますのでご注意下さい。

また、この一廃許可はそう簡単に取得できるわけではないので、既にもっている廃棄業者さんと連携することが大事。

例えば、弊社は江別市が拠点だが、たとえ江別市一カ所で許可が下りたとしても、北広島市ではその許可は無効。

なので、全ての市町村の一廃許可を取るのは非現実的だし非効率的。

札幌市のように絶対に民間業者に許可を下ろさない自治体もあるのだ。

賛否両論はあるが、民間業者に許可を許すと際限なくなってしまう恐れもあるのでこれはこれでしょうがないことだと思う。

価格破壊やモラル低下などの恐れもあるし、ゴミの回収はインフラである以上、致し方ない。


室内が空になったら次は清掃

ご覧の通り、各所タバコのヤニで黄色くなっている。

何度もふき取りをしないといけないが、それほど難しいことはない。

ただ、雑巾の交換回数が普通よりは増えるだけ。

【窓ガラスの清掃】

窓ガラスは普通は全部外して、サンも洗うのだが歪んでいるのか取れなかったので断念。

北海道は防寒対策のため、分厚い2重ガラスや1カ所に合計4枚のガラスと本州よりも手間がかかる。

孤独死現場は特にハエや蛹などが窓のサンにあることがあるので入念に清掃しないと問題となる。

【キッチンの清掃】

キッチンは以前に塗装していたのか、たばこのヤニと共に塗装の白もはげる。

恐らく、この後もキッチン交換ではなく、塗装で済ますのではないかと思う。

シンクも磨き上げまではしていない。

それほど高い家賃をとっているわけではないので致し方ない。

【ユニットバスの清掃】

ユニットバスは見た目以上に水垢が付着していたので、これを薬剤で取り除き清掃。

写真ではわかりにくいのだが触ると肌触りの違いがわかるのだが・・・。

ここも色素沈着などを漂白するまではしないので、ある程度のレベルでやめる。

やりすぎると次の入居者さんがケアに苦労することになるので・・・。


最後に消臭作業

消臭剤を部屋全体に散布し、湿度を上げる。

室内のストーブも利用させてもらい温度も上げると消臭効果が高く。

そして、オゾン脱臭を行う。

オゾンを稼働させる時間は公式がある。

弊社も古くから加盟している(一社)日本除菌脱臭サービス協会で「脱臭マイスター」を保有していればこの公式は習うのでここでは記載しない。

リライブルでは3名が脱臭マイスター保有者である。

完璧を期すのであれば壁紙をはいだり、床のクロスカーペットを剥がすなどした方がよいのだが、今回はそこまではしない。
今回の作業後にリフォーム工事が入るだろうが、そこで交換すればここまでの臭気レベルであれば大丈夫と判断したからだ。

最低限の片付け、清掃、消臭で終了だが、余計なことをして売上を増やすようなことはせずあくまでも最適なプランをお奨めする実例である。


特殊清掃の価格は?

今回の遺品整理、清掃、消臭は2日間で約30万円(税込)である。

「経験が少ない業者」や「本当はやりたくないのだが特殊清掃やっています」とうたっている業者は『高すぎる見積金額』を提示することがある。

自社で施工しないで下請けに仕事を流すためだ。(紹介料や差額をもらう仕組み)

特殊清掃の場合は誰もが進んでやりたがる仕事ではないので『安過ぎる』ということはあまり無いと思うが、この匙加減が一般の方にはわからないと思う。

ご依頼者が高いと思うか安いと思うかはひとそれぞれ価値観が違うのでなんとも言えないが、自分が出来ないことを依頼するに際しては自分だったらこれくらいの料金はもらうだろうなということを想定して頂ければよいと思う。

せめて遺品整理と清掃は自分でやったとしても消臭作業までは出来ないと思う。

自分で消臭の機材を買うとしたら最低でも70万円〜100万円位はかかると思う。

一昔前に比べて消臭や清掃の技術向上や専門道具も増え作業効率化が進んでいるのだが、未だ高価な機械は多い。
(※Amazonでも安いオゾン発生器が販売されているし弊社でも試しに買ったみたが安定性に欠けるようだ)

「一度買えば一生使えるか?」というと劣悪な環境で使用することもあるので故障や買い替えなどもしょっちゅうあるのだ。

だから、それなりの作業金額を頂かないといけないこともある程度の社会経験がある方ならご理解頂けるだろう。

先月から今月現在まで孤独死関係のご依頼が急増中である。

ほぼ毎日、見積もりや作業が入っている。

たまたまだと思いたいが、ここ数年でも多い方ではないかと思っている。

孤独死は起きて欲しくはないが、起きた場合にどうしたらよいか?ということも知っておくべきだろう。

下記のリンクを貼っておくので一読して頂きたい。

親御さんが「孤独死で発見された!」〜その場合どうしますか?

社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)

・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。



遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般

・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。

孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業

ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃

ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事

火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)

灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)

・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。

【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。

・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。

 

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