こんにちは、特殊清掃専門店リライブル株式会社の鈴木です。
普段から特殊清掃業者や遺品整理業者と付き合いがある一般の方は少ないと思います。
弁護士や司法書士などの士業関連、葬儀会社、不動産・管理会社、介護福祉関係、医療関係などではお付き合いがあるかもしれませんが、一般の方は実際に依頼をしないといけない場合にはどのようにして業者を探しますか?
数年前は、それほど業者数が多くなかったのですが、今ではネットに情報が溢れて「どこが本当に評判が良いのか?」判断に迷うことでしょう。
一つのサイトに複数の業者が掲載されているサイトに連絡すればそこから業者を紹介してくれるサイトも増えました。
本当にそういったサイトに登録している業者に依頼していいの?
そういった業界裏話をしていこうかと思います。
孤独死が発生したらどうしたら良い?
警察や大家さんから「〇〇さんがお亡くなりになりました。」と電話連絡が来ました。
青天の霹靂でめちゃくちゃ焦ると思います!
「どうしよう!?」
警察や役所など公務員は基本的には民間企業を紹介斡旋は出来ないことになっていますが「世間話程度」で聞いてみてもいいと思います。
都会は絶対ダメですが、地方ではけっこう地元の警察署から紹介をされる事例もあるようです・・・あくまでも噂です。
今の時代はとりあえずインターネットで調べると大抵のことはわかるような世界ですので落ち着きましょう。
葬儀屋さんに聞いてみる
警察から事件性がないと判断され葬式や火葬の許可が下りたら、次に手配するのは、葬儀屋さんとなるでしょう。
多くの場合は「直葬」になります。
地方だと情報通の方がいるので、信頼できる地元の特殊清掃業者さんを紹介してもらえることもあるでしょう。
相場としては紹介料が10〜30%ほど発生することが多いようです。
最近は葬儀屋さんもコロナの影響で葬儀規模が小さくなり、売上が激減しているようですから背に腹は代えられないでしょう。
全ての葬儀屋さんがそうとは言いませんが、そういうものだと割り切ってもらえれば問題ありません。
ただ残念なのは、紹介された業者さんが実績のある業者さんなら問題ありませんが、そうでもない業者さんに当たってしまった場合はご依頼者様のご負担が増えてしまいます。
しかしながら、一般の方に「どこの特殊清掃業者が優れているのか?」、「評判が良いのか?」などの判断は出来ないと思います。
失敗しない業者選びは、他人に任せずに自分で調べて、納得することだと思います。
日常の生活から、「片付け」や「相続」など一転して忙しい時期に突入してしまうのでお金で解決できるのであればすぐにでも依頼したい心情と察しますが、冷静に慌てず、親族で分担できることは分担して業者探しをしましょう。
集客用サイトも紹介料がかかります
あとは、集客専用サイトで業者が一括で一つのサイトで紹介されているホームページも紹介料が発生します。
「なんて便利で親切なんだろう!」
・・・と思うのは世の中の流れを知らない甘ちゃんです。
運営会社も宣伝広告費をかけて、紹介料で会社経営していますので、これらは致し方ないと思って下さい。
弊社もグーグル広告を出していますが、毎月数十万円とかなりの出費となります。
因みに弊社は遺品整理士認定協会さんとLIFULLさんが共同運営している「みんなの遺品整理」のみ掲載しております。
残念ながら20%の紹介料はサイト運営費として取られてしまいます。
時折、勝手に自社リンクを貼られたりしている集客ホームページもありますが、弊社とは実は関係ありません。
何も知らないサイト制作者が勝手にランキング付けされたりして非常に迷惑です!
下請け根性の業者が質が良いわけがない!
注意しなくてはいけないのは、自社集客の努力をしていないぶら下がり業者は質が低いことが多いです。
会社を選んでもらえる立場になり「ただの下請け」なので、それなりです。
ブランディングを考えている業者は自社集客を考え、常に努力を惜しみません。
それは全ての面において言えることだと思います。
弊社は遺品整理士認定協会さんとのお付き合いで掲載しておりますが、基本的には”リライブル指定ではない場合の紹介は頂かない”ようにしていますし、難しい現場となると弊社にお声がかかるようです。
大変申し訳ないのですが、相見積もり要員のためだけに訪問するのはお互いに時間の無駄になってしまいます。
(※ここで言う相見積もり要員とは”とりあえずどこでもいいので”という感覚の場合を言います)
同業他社さんと低価格競争をして質の低い作業もしたくないですし、弊社のことを求めて下さる方に対しても失礼になるので、無駄な時間は浪費しない主義です。
くら〇のマー〇ットは要注意
ちょっと特殊清掃とは違いますが、遺品整理が絡むことなのであえて記載します。
最近では羽振りが良いようでTVCMもしていますが、業者にとっては悪魔のような運営会社と言えます。
不用品回収や遺品整理では『トラック積み放題パック』という違法行為をする業者が多く登録されております。
ここも当然20%の紹介料がかかりますが、作業代が異様に安く設定されていて価格破壊になっています。
紹介料が取られるうえ、激安だとどのような処分方法をしているのか?
とっても不思議です。
ぶら下がり業者はそれなりの業者
価格破壊になると困るのは、業者側なのですが仕事が欲しいので安く掲載します。
く〇しのマーケ〇トの運営会社側からも「安く掲示しろ」と指導されるそうです。
ところが、実際に見積もりに行けばサイトに書いている金額より高く提示されるので双方無駄な時間を過ごすことになります。
業界全体の信用問題失墜になりますので、こういったサイトも危険です。
運営会社は当事者間でのトラブルには介入しないということも問題ですね。
紹介して紹介料をせしめるのであれば、トラブル解決もして欲しいところですが、実際には全国各地でのトラブル処理なんて出来ませんから・・・。
ネットで「く〇しのマーケッ〇 トラブル」と検索すると沢山事例が出てきます。
ただ、こういったところに登録している業者さんは基本的にはレベルが低い(技術云々ではなく、経営者のレベル)のと「料金の安さを求める客層」というのを狙っていることは、ある程度の社会常識があれば見抜けるものです。
一応、ご注意下さい。
水道トラブルや鍵トラブルも
最近特にトラブルになっているが「水道屋」と「鍵屋」です。
サイトには6000円〜と記載されていて、実際には「水道の修理工事費用で50万円です」とか「鍵を開ける作業代は4万円です」とか言われたなどそういった話は尽きません。
ま、業者側からすると最低金額を提示しないと連絡が来ないということで安く掲載している事情もわかります。
また、料金が高くなるという理由の注意書きを書いている場合もありますが、焦っているとそこまで細かく注意書きを見ないということも依頼者側の落ち度としてあります。
人間心理としては、「とりあえずなんとかしないと!」と焦るので冷静な判断力が必要となります。
直接連絡を頂ければ紹介料は当然かかりません
良さそうな特殊清掃業者のホームページを見て直接連絡するのが一番お金はかかりません。
最近ではお子さんにその業者探しをしてもらって、「リライブルってとこが良さそうだよ」なんて親御さんに連絡してくれる方が増えています。
一昔前と違って、直接自社ホームページに連絡をしてくれる方は少なくなっていると同業他社さんからは聞きますが、お陰様で弊社は自社ホームページからのご依頼も多く助かっています。
業者側の心情としても、直接探して出してくれたという「想い」が嬉しくなります。
当然、人の心情としては余計になんとかしてあげたいと思うものです。
相続放棄について考える・・・
話が前後してしまいますが、直系の家族であったり、プラスの財産が多いようであれば当然相続する方向になるのでしょうが、あまりにも疎遠だったり、マイナスの財産(負債・借金)の方が多いような場合は相続放棄をされる方も多いです。
法律のことなので当サイトではあまり詳しくかけませんが、特殊清掃業者としては年々「相続放棄は多いな〜」と思っています。
孤独死で発見が遅れた場合は腐敗臭も酷く、原状回復費用に多額の金額が掛かってしまいますのでその心情は察します。
しかし、貸主側(大家さん・オーナーさん)にとっては相続放棄をされると経済的負担と精神的負担がかなりきつくなります。
弊社としては相続放棄とは言えども、最低限のマナーとして「室内の家財撤去、簡易清掃までは借主側が負担して行って頂けると助かるのかな?」と思います。
※ニオイの件や原状回復に関しては双方の話し合いになることが多いです。
いずれにしても、孤独死や事故物件となってしまった場合に保険金が出るような保険に加入することが貸主側、借主側双方にとっても良いことだと思います。
今後は、入居に関して強制加入という方向で国が推進してくれることを願っています。
そうすることで金銭的な負担が減ると精神的苦痛も和らぐものです。
残置物の処理等に関する契約の活用手引き
余談ですが、単身高齢者の家財撤去に関しては法律改正の動きがあり、国土交通省・法務省が新たな項目を増やしています。
下記にPDFパンフレットをリンクしますが、興味がある方は一読して頂けると幸いです。
更に詳しい内容はPDF内のQRコードからどうぞ!
大家さん、オーナーさん、管理会社さんは必見です。
原状回復は誰が持つ?
これまた、難しい問題なのですが、孤独死の場合の原状回復をどこまでをご遺族や連帯保証人が負うのかという正式なガイドラインが制定されていません。
ご参考までに通常の退去の場合の国土交通省のガイドラインを参考にして下さい。
基本的には話し合いとなるのですが、貸主側が一方的に賠償を請求してきた場合は、借主側も「相続放棄」という強いカードがあるのでお互いの妥協点を見つけて双方痛み分けという形で終わらせることが出来れば御の字ではないでしょうか?
法律だけでは解決できない面もあり、やはり金銭面をクリアーすることが出来れば問題なく済むことが多いのです・・・。
弊社でも板挟みになることはありますが、貸主側、借主側双方の主張や痛みもわかるので苦しいところです。
お金が無いことが問題でお金があれば解決することが多い
現在では親戚間でも疎遠になる場合も多いですし、離婚などで複雑な家庭環境になったり、子育て、介護などで時間がとれない、低収入などもあり他人のことにまで手が回らないなどそういった家庭も増えてきています。
日本人全体の資産としては2000兆円を保有しているそうですが、格差社会で持っている人は莫大に持っているが持っていない人は0に近いというところでしょう。
お金さえあれば、大抵のことはクリアできますが、一番の問題が「お金が無いこと」であります。
お金がないのであれば、小まめに親族や親戚と連絡を取ることが孤独死防止の一番の抑止力なのでしょうけどね・・・。
全ての方がそうとは言いませんが、基本的には孤独死する方は事故を除くと孤独死に向かっている方が多いような気がします。
社会との繋がりを絶つ、積極的に自分から関りを持とうとしないなどそういった場合はいくら親族でも難しいでしょう。
むしろ、親族だからこそ難しいということもあります。
お節介な人が減っている日本ですから、今後はAIや機械を使っていくしかないでしょうね・・・。
最終的な判断は?
最後にタイトルのお話に戻りますが、良い特殊清掃業者の条件は立場によって人それぞれだと思います。
予算ありきで「安い業者」一択というのであれば選択の余地はありません。
私が個人的に思う良い業者とは・・・
・経験豊富で消臭技術に長ける
・法令順守の廃棄方法で適正価格
・親身になってアドバイスをすることが出来る
・国の動きや業界の情勢をきちんと把握している
・情報公開に努めている
弊社がそうだとは決して言いませんが、そんな理想の業者さんに出会えると良いですね。
このブログが皆さんの業者選択のご参考になれば幸いです。
社名に掲げる信頼される(RELIABLE)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)
・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業
・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。
・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。