こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
本日は、旭川市で発生した現場のご紹介をさせて頂きます。
・単身高齢生活保護住居者
・死後2か月で発見の孤独死現場
・ゴミ部屋
・虫大量
・う〇こまみれの便器
・猫を飼っていたペット臭・糞尿臭
・部屋中ヤニ汚れのタバコ臭
・親族の相続放棄
・オーナー自己負担
これらが合わさった複合型の現場で現代日本の社会問題の縮図のような現場でした。
相談、見積、LINEでのやり取りが可能!
まず、弊社にT様からご連絡を頂きました。
この物件のオーナー様の娘さんです。
オーナーであるN様は高齢ということもあり娘さんが代わりにネット検索して弊社にお問合せを頂きました。
現場が旭川市ということで、LINEで現場写真を送って頂き、ある程度の作業料金をお伝えして承諾を頂きました。
さすがに高速道路で走って1時間半の距離だと「無料見積」というわけにはいきません。
金額に納得、合意して頂いた上で想定していた予算内であれば現地確認(写真だけでは撮影出来ない死角部分とニオイの確認)を行い、その後詳細な見積書を提出させて頂きます。
遠方の場合はそのようにして見積金額を算出することが可能です。
実際に現地見積もり後に金額合意後に旭川市でいつもお世話になっている一般廃棄物収集運搬事業許可を持つ業者さんと打合せをして作業日が確定します。
相続放棄の場合は貸主側の自己負担になってしまう
今回は2日間に分けて作業を行います。
大きく分けて、1日目が仕分け、梱包、搬出作業です。
2日目は壁紙を剥がして、床の清掃、簡易消臭の流れです。
基本的には弊社の作業後は新たな入居者は募集せず2〜3年は放置する(売り止め)ということしたので”最低限の処理”ということで話を進めております。
もし本格的に次の人が住めるようにするにはスケルトン工事を行って消臭、防臭作業後に原状回復作業を行わないといけないのですが、そうすると数百万円の支出になってしまいます。
オーナーさんともお話をしましたが、そのような金額を出しても費用回収に何年かかるのか?
・・・と計算すると原状回復をしない方が良いと思います。
孤独死保険等に加入していていればある程度の金額は保証出来たのでしょうが、今回このようなことは初めてということで何も備えていなかったそうです。
しかも、遺族からは「相続放棄をする」と言われてしまったので全てオーナーさんの自己負担です。
こうなると貸主側とするとリスクが大きくなるので、単身高齢者の住宅貸し渋り問題というのは増えてしまいます。
弊社は(一社)家財整理相談窓口に加盟しており、国土交通省が行っている【住宅セーフティネット法】などのセミナーを受講しているのでこういった話は本当に切実に感じます。
ここでは詳細は記載しませんが、もしオーナー様側で孤独死対策を考えていらっしゃるのであればリンクを貼っておきますので一読して頂けると幸いです。
ただ、結構難しい内容ですので実際にセミナーに参加したり、資料を取り寄せる必要はあると思います。
1日目の作業〜ゴミの片付け
では、実際に作業の流れをご紹介していきます。
下記の写真は作業前の状態です。
全体の写真が撮り難かったのですが、数年かけてごみを溜めていたのでしょう。
一番高いところで胸の高さくらいまで積み重ねられていました。
大量のクモがそこら中を這い、天井にクモの巣が張っております。
キクイ虫も発生しておりました。
こんな状況でよく生活をしていたものだと思います・・・。
「人間の環境適応能力って凄いな・・・」という意味です。
廃棄物の仕分けについて
廃棄品の仕分に関しては北海道でも各地方自治体ごとに種類が変わります。
・プラスチック製品は可燃か不燃か?
・硬プラと軟プラは分けた方が良いのか?
・ガラス製品は中身をすすぐのか?
・紙やペットボトルは資源ごみか可燃か不燃か?
・・・などなど細かい違いが沢山あります。
今回は当然旭川市なので旭川市のルールに則って行います。
旭川市はまだ仕分けが楽な地域だと思います。
仕分が複雑で、手間がかかると時間がかかるため当然作業代は高くなります。
リライブルでは全道各地のご依頼を頂いて地方出張も行っておりますが、同じ日本なのに住む場所で廃棄方法や廃棄料金が違い過ぎるのは平等ではないと思っております。
ホームページにも全地域統一料金、統一仕分け方法であれば料金提示も簡単なのですが、そうはいかないのが現状なのです・・・。
そこにトラックパックなどを行っている違法業者が入り込む余地があるのも事実です。
特殊清掃員も大変です!
ニオイも色々なニオイが複雑に混ざり、孤独死臭、ペット臭、人便臭、ヤニ臭、生活臭・・・・とても臭いです!
気温が下がってきている時期でこれなので、夏場ならもっと臭かったことでしょう。(ブログでは臭さは伝わりませんね)
また、ホコリがすごく防護服、フルフェイスマスクをしての作業でした。(これまた粉塵は写真ではわかりにくい)
粉塵(これらに含まれるダニ、人の皮、猫の糞埃、虫など)が凄いので、これを吸い込むだけで人体に良くないです。
目や鼻、喉の粘膜にもよくないですし、吸い込むと肺にも良くないことは確かです。
結構、作業員としては大変リスキーな現場です。
人体のリスクに取って代わるのは代価としての「給料」でありますが、最近の傾向であまりにも安価な作業代というのは今後の特殊清掃業界の成り手にとっても魅力がなくなってしまうことを懸念しております。
弊社は今のところ知的レベルの高いご依頼者様のおかげで低価格競争に巻き込まれていませんが、集客サイトにぶら下がっているような格安業者が跋扈し、業界の品質が落ちることも恐れています。
汚物まみれのトイレの撤去
どのような生活をしていたのかわかりませんが、トイレが詰まったら詰まり解消をせずに、その上に更にうんちを重ねるという行為は一般人には理解しがたいですが、このような汚物まみれのトイレは時折現れます。
今回は廃棄業者さんに事前に許可を頂き、便がついたままの便器の回収を依頼しております。
便器撤去後は床板ごと撤去しました。
排水口はビニール袋で閉じておきます。
あくまでも、「売り止め」にするという前提ですのでこれが通常業務ではありません。
もし、原状回復するのであれば当然リフォームまで完了することが可能です。
因みにコンビニは現場から徒歩200メートルくらい先にありますが、毎日毎日利用するのも不便ですし、実際にどのように処理していたのかは不明です。
いずれにしても、部屋の片づけをしていても気が滅入る現場でしたので、感情のスイッチをオフにして黙々と作業を行いました。
15時頃に廃棄品の回収に来てもらい1日目の作業は終了です。
長生きも高リスク
こういう現場を見ると「長生き自体が高リスク」と考えてしまいます。
皆さんがニュースなどで報じられているのを見ている以上に、現場を見ている我々は常々そう思っています。
お金があり、健康体であれば長生きもいいでしょう。
「人生長生きが幸せ!」
「どんな生活をしていようが、生きることに意味がある」
「こんな状況でも生き抜いた、素晴らしい!」
な〜んて人がいたら頭の中がお花畑でうらやましいです。
しかし、実際問題、生活保護でお金もなく、このような部屋で最期を迎え、子どもには相続放棄されてしまうのは非常に哀しく、多大な方に迷惑をかける行為です。
”今回の事例に関して”は、「自分が好きなように生きて、好きなように死ぬ」という事が許されない状況だと思います。
単身者がゴミ部屋状態になり孤独死で発見されるのは「セルフネグレクト(自己放任)」状態であることが多いと言われています。
「ゆるやかな自殺」とも言われていますが、社会的繋がりが無くなると人間は弱くなるものです。
元気なうち、健康なうちに周囲の人間関係づくりを怠ってしまうと、自分の希望している最期を迎えるのは難しい時代になってきています・・・。
ペットについても一言
今回、ペットの猫ちゃんは部屋の住人が亡くなった後も生きていてNPO団体に引き取られたそうですが、まっとうな新たな飼い主と出会えることを祈っています。
このような糞尿まみれの汚部屋でペットを生活させることも動物虐待と言っても過言ではありません。
寂しさを紛らわせる人間のエゴで飼われるペットもたまったモノではありません。
昨今の日本人のペットに対する考え方ももっと真剣に考えた方が良いと思います。
確かに、ペットといることで心の安定を図れるメリットはあると思いますが、生き物である以上、食べて、排泄をして、運動をして、病気をします。
可愛い、癒されるなどといった理由だけで飼ってきちんと世話をしない、住環境を整えることが出来ない人はペットを飼う資格がありません。
※今回のブログは「怒り」や「憤り」が凄いのでちょっと言葉が強烈になっていますが、言葉の裏を読み取って頂けると幸いです。
2日目の作業〜特殊清掃
壁紙剥がし
2日目はまず壁紙を剥がします。
材質は「紙」なのでニオイを吸着しやすいです。
表面積が広いので壁紙を剥がすだけでも臭気は変わります。
しかし、経年劣化とヤニ汚れで壁紙がす〜っとは剥がれてくれません。
壁紙に付着した埃や剥がした壁紙が喉や肺に入ります・・・。
通常よりも剥がすのに数倍の時間がかかってしまいました。
床の清掃
その後、床の清掃に入ります。
水回りやガラス、サン、建具などは今回は行いません。
しつこいですが、「簡易的」、「売り止め」ということで余計な作業は提案していません。
それでも、床の汚れが酷かったので、掃除をする効果はあります。
ご覧の通りどろどろの汚水です。
当然臭いです。
水が綺麗になるまで小型ポリッシャーとバキューム掃除機を使用して洗浄とすすぎを繰り返します。
文章にするとなんてことはないのですが、個人でこれらの清掃道具を用意するのは少し現実的ではありません。
最低でも数十万円かかります。
専門家に依頼した方が時間とお金の節約が出来ると思います。
床が綺麗になったところで糸モップでふき取り、汚れ具合を確認します。
糸モップが黒く汚れていたら再度清掃しないといけませんが、大丈夫でした。
オゾン燻蒸
最後に除菌を兼ねて、オゾン燻蒸を行います。
コロナ禍において、オゾンの機械もかなり一般家庭でも浸透してきたようですが、業務用と家庭用ではオゾンの発生量が桁違いです。
また、オゾンは有益な物質でもありますが、正しい取り扱い方法を知らないと害を及ぼしてしまいます。
最終的にはオーナー様は現場すぐ近くにお住まいなので、時折換気をしてもらいながら時間をかけて臭いを落とす方法でお願いしております。
オーナー様とのお話
今回の現場のご遺体第一発見者はオーナー様だったそうでのN様だったそうで、「その後は夜も眠れない状態だった」と伺いました。
冒頭でも申した通り複合型の現場なので貸主側からすると大変な精神的苦痛と金銭的負担がかかります。
相当なストレスだったと思います。
私どももオーナー様の気持ちを思うと大変心苦しく、何とか低予算で最低限の施工が出来るようにご提案させて頂きました。
また、作業中も何度も差し入れをして頂き「汚くて大変な作業をさせてしまって申し訳ない」と何度も何度も言って頂きました。
私たちは「仕事なのでお気になさらないください、ただ(無料)なら絶対にしませんから大丈夫ですよ(笑)」なんて冗談を言っていましたが、最後まで我々の作業の苦労をねぎらって頂きました。
N様、T様、改めて今回のご依頼、ブログ掲載の許可を頂き誠にありがとうございました。
まだ全てが片付いているわけではありませんが、少しずつ問題が解決していくことを祈願しております。
最後に〜相続放棄をするにしても最低限の思いやりを持って欲しい
負の遺産が多く、相続放棄してしまうご遺族の気持ちもわかりますが、今回の件はもう少し歩み寄れる部分があったと思います。
相続放棄をするにしても、最低でも部屋の片づけだけは遺族負担で行って頂ければよいのですが、全ての義務を放棄するのは如何なモノかと思ってしまいます。
(※今回、室内に放置していた遺骨の受け取りも当初は断っていたそうです。遺骨は財産ではないのでそのまま放置した場合は遺体遺棄と同様の扱いです)
相続放棄の場合でも部屋の片づけをすることは弁護士さんを通せば可能な事例もあります。
権利を主張するのはいいですが、今までお世話になってきた御恩を忘れない人間でありたいと思います。
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リライブル株式会社
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・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業
・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
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