こんにちは、特殊清掃専門店リライブル株式会社、代表取締役の鈴木です。
先日、ヤフーニュースで遺体の検察や法医解剖が必要な「異常死」が増えているというものを目にしました。
東京23区では高齢者が7割を占め2021年は7544人でしたが、2022年には8762人になったそうです。
「孤独死」とはまた別の呼び名が出てきたのかと思いました。
一時期は「孤独死はイメージが悪いので孤立死という言葉を使いましょう」という話もありましたがもう「孤独死」の方が一般的になってしまった感があります。
高齢単身者世帯が増えているのでこの傾向はしばらくは減ることはなさそうです。
孤独死で発見された方がみんな不幸な最期だったと思うのは早計です。
こればかりは本人以外はわかりませんが、自宅で亡くなれたことは個人的には幸せな最期だったと思っています。
ただ、発見は一日でも早いほうが良いことは言うまでもありません・・・。
なぜ発見が遅れるといけないのか?
最近はかなり孤独死に関する情報が発信されているのでご存知の方も多いと思いますが、一番はご遺体の腐敗が進んでしまうということです。
人間は不思議と亡くなった瞬間から肉体の腐敗が進んでいきます。
そう考えるとやはり「魂・霊魂」というのはあって、肉体から魂が離れた瞬間にスイッチが切れて外側の器が腐っていくという感覚でしょうか。
身近な物の例で言えば肉や魚をめちゃめちゃ腐らせたニオイが発生します。
専門的にいうとアンモニア、トリメチルアミン、インドール、スカトール、メンタチオール、硫化水素、揮発性アミン、プトレシン、酪酸、吉草酸・・・など様々な臭気物質があり一つというわけではなくこれらのニオイが混ざり合って出来ています。
普段嗅いだことのない腐敗臭を感じたらどこかで人が亡くなっているかもしれないと考えた方が良いでしょう。
孤独死現場とハエの不思議
そうするとどこからともなくハエが家屋内に入って卵を植え付け、時には大量増殖し室内が汚染されることになります。
「ハエは14km先の腐敗臭を嗅ぎつける」と言われていて、北海道の冬場でも、マンションの高層階でも発生することがありいつも不思議に思います。
人間の体内から自然発生はしませんので外部からの侵入です。
【特殊清掃現場に虫がいる理由は?虫の種類と駆除方法】
(↑過去の弊社のブログ記事です)
ですから、換気扇を回したり窓を開けておくとハエが侵入してしまうので止めて下さい。
また、マンションあるあるなのですが、共用部にニオイの強い芳香剤をたくさん設置してしまうと腐敗臭と香料が混ざって変なニオイになるので無臭タイプの吸着ポリマーや活性炭タイプの物を使用して頂けると助かります。
もし、住人の方に化学物質過敏症の方がいると人工香料の芳香剤を置くとアレルギー反応が出てしまうので下記の写真のような消臭剤も弊社では使用していますのでご相談下さい。
【ヒトデ消臭剤の開発元・北海道環境バイオ―セクター様に行ってきました!】
(これも弊社の過去ブログ記事です)
床下に体液が滲出する
ベッドやソファーなどではなく、床の上で亡くなってしまって発見が遅れた場合は、床のクッションフロアやフローリングに体液が染みこみ階下に漏れてしまう場合もあります。
北海道の場合は断熱材が入っていることも多いのですが本州では天井と床の隙間があまりなく上の階で亡くなった方の
体液が天井に染みこんで異臭を放つということも珍しくないそうです。
当然、北海道でもそういった事例はあります。
古い断熱や防音のしっかりしていないアパートや古いマンションでもモルタルのクラック(ヒビ)に体液が入り込んで階下にまで汚染してしまう事例はあります。
そうなると補修部分が広がってしまうので原状回復費用も高騰してしまいます。
下の写真でモルタルの色が変わっている場所は体液です。
木材はある程度綺麗にして薬剤で染み抜きしたりすることは可能です。
見た目が綺麗でも臭い
清掃して見た目は綺麗なのに腐敗臭がする場合の多くは体液を取り除けていないことが多く、ちょっとした隙間に入り込んだ体液が悪さをします。
わずかな量でも臭いですし、床下に入ったり、床材に染みこんだりすると乾燥もしにくいので完全に取り除くには床材を撤去する方が早いです。
下の写真は不動産会社様の指示で床材を撤去。
不幸中の幸いで床下まで体液の汚染はありませんでしたが、撤去した床板にニオイが染みこんでいた為、かなり臭い状態でした。
下の写真はまた別現場ですが、赤丸の部分は体液が染みこんでしまっているものです。
どうしても床を剥げない場合はコーティング剤を塗布したり、消臭剤を打ち込んだりしますがご依頼者様への引き渡し時期や予算、要望により打合せが必要となります。
もう少しで2024年も終了
早いもので11月も最後です。あっという間に12月になってしまいます。
孤独死のご依頼が止まらず12月も予約ですでに中旬以降まで埋まっております。
まだある程度の余裕はありますが、出来る限りのご要望には対応させて頂きたいと考えておりますが小規模零細企業ですので人数や作業が出来る数に限りがございます。
働き方改革の前であれば深夜早朝の仕事も可能でしたが、時代の流れではそうはいかず社員、スタッフの福利厚生のため休日や超過勤務はなるべく抑えていかねばなりません。
そして、自分たちの心や身体が疲弊していると良いサービスも提供出来ませんのでどうぞご理解下さい。
特殊清掃に携わる者としてお願い
最後に・・・
「お金が無いから安くして!」「年金生活だからお金ないから安くして・・・」というフレーズは私たちへの冒涜と感じています。
「お金が無いけどリライブルさんに依頼したいから何とかならない?」はまだ理解できますが、お金が無いのはあなたの都合、生き方なので冷たいようですが「私には関係ありません」というしかありません。
私たちもボランティアではありませんから正当な対価を頂きます。
時折、「こういう業種の人は人助けが好きだからやっている≒安くしてくれる」と勘違いしているような人がいますが、こちらも仕事でなければできないような現場をこなしています。
汚い、臭い、気持ち悪い、可哀そう、心が痛い、気持ちが沈む・・・と言った「6K」くらいの現場も多くこれが続くと結構心が病みます。
特殊清掃で使用する機器も高額な物が多いですし、壊れると数十万、数百万円の損失です。
使い捨ての消耗品(防護服、耐油手袋、厚手のごみ袋、長靴)も意外にお金がかかります。
そして、遺品整理で廃棄が生じるような場合は廃棄代そもそもにお金がかかるので私たちの利益になることはありません。
額面的には高額になったとしても我々もそれほど多くの利益を取ってぼったくっているわけではありません。
中にはそういった企業もあるかもしれませんが、見積書の説明を聞いて納得して頂いた方とお仕事をしたいと思っています。
弊社のブログを過去にさかのぼって読んで頂き、「リライブルさんなら安心できる」と言って頂く方からの依頼が大半です。
もし弊社に興味を持っていただいた方は、過去の記事も数記事読んで頂けると幸いです。
社名に掲げる信頼される(RELIABLE)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920 (スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)
・営業時間は9時〜17時が基本ですが転送電話で24時間対応可能です。
・基本的に土日祝日は作業はお休みですが、緊急性の高いお見積りの場合はご相談下さい。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業 ・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。 ・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。