こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
今朝の北海道新聞で「87歳の男性が91歳の男性をひき逃げ」という超高齢化社会を象徴するような記事が掲載されていました。
まぁ、この記事に関する本音の感想をここで述べると炎上しそうなので述べませんが、「今後この87歳の男性はどうなっちゃうんだろう?」と思います。
さて、10月に入り「仕事が落ち着いて来たかなぁ〜」なんて思っていましたが、中旬から後半にかけて予約が埋まってきました。
札幌市環境事業公社さんも新型コロナウィルスが流行した時期に行われなかった家財整理が今になって多くなっているのと、篠路清掃工場が定期整備時期になっていることも重なり回収予約がいっぱいらしく月末までゴミ収集車の予約が取れなくなりました。
基本的には月末にかけて忙しくなる傾向の業界なのでこの状況には大変危機感を感じています。
札幌市の場合は一廃許可がここだけなので非常に困ります・・・。
あとはトラックに積み込んでしまう違法業者に依頼するしかなくなります。
札幌市としてはこういった状況についてはどのように考えているのでしょうか?
特に孤独死、猫糞尿、ゴミ屋敷などニオイが強い廃棄品に関してはトラックに積んでいくタイプの不用品処分業者はやりたがりません。
トラック内が汚れて臭くなるのと、再販することが出来ない物ばかりだからです。
万が一、「それでもやってほしい!」となれば高額請求されても致し方ない状況になるでしょう。
「ご依頼者様が困っているので違法行為でも高額請求でも”ご依頼者様のために”やっているので正しい行いだ!」と大義名分を掲げる違法業者も出てきそうです。
「悪法もまた法なり」と法治国家であれば勝手に法を犯してはならないとギリシャの哲学者・ソクラテスも言っていましたが(※諸説あり)、皆さんはどう思いますか?
猫の糞尿臭の消臭作業
さて、弊社では7月末から手掛けている江別市の猫多頭飼育の糞尿部屋の消臭作業に入っています。
室内の家具や家電、不用品などを廃棄後、管理会社さんと家主さんとでどこまで原状回復を行うのか打合せを行い9月中旬に解体作業に着手。
下の写真は比較的見やすい写真を掲載しました。
解体を行い消臭作業に入っています。
猫の消臭作業の場合は壁紙、石膏ボードを突き抜けて躯体、柱までニオイが浸透していることが多いです。
写真のように色が変わっている箇所が特にニオイが強い部分で鼻を近づけると尿臭がします。
管理会社さんなどはこういった現場に実際に来てもらえるといかに浸透するかがわかると思いますのでご参考にしてほしいです。
弊社にもリフォーム完了後に「猫臭いから何とかして」という相談を頂きますが、大抵はこういった躯体までしみ込んでいる場合が大半です。
表面的に綺麗になっていてもどこからともなく空気の流れでニオうこともあります。
特に弊社のような特殊清掃業者に依頼をする場合は1~2匹くらいのレベルのニオイの強さじゃないことが多いので特別かもしれませんが・・・。
作業の大まかな流れ
スケルトン工事後に落ちている埃やごみなども掃除機を使って綺麗にします。
撤去しなかった部分のドアや水道の蛇口なども拭き取り作業をします。
特に窓のガラス、サンは窓を外ししっかり清掃を行います。
空気の流れを止めるため換気口や空気の流れがある箇所は養生テープを貼ることも忘れてはなりません。
その後、消臭剤を散布するのですが、その前に特にニオイがキツイ所には〇と〇を加えて下処理をし(〇は企業秘密)、それから消臭剤を散布します。
もちろん、消臭剤の散布前に気温が低くなってきているのでジェットヒーターで室温を上げます。
20〜30度が消臭作業に向いている環境だと思います。
(寒いより暖かい方がニオイの強さは違いますよね?)
ですから北海道では冬季間の消臭作業は夏場以上に時間と手間がかかってしまいます。
”荒消臭”としてざっくりこの作業を2日間行いました。
その後、〇という薬剤を使用し室内を燻蒸します。
※〇はご依頼者様にはご説明します。
その後は確認、施工、確認、施工・・・の繰り返しです。
消臭には何故、時間がかかる?
今回の現場は12日間の作業期間を頂いているので時折、消臭作業を全くしないで臭気確認をする日も設けています。
意味がないように思うかもしれませんが、消臭作業後は「ニオイが消えた!」と思っても後日「ニオイ戻り」がすることもありますので必要な日程なのです。
「確認の日が無い場合」や「不要な場合」は依頼者側の自己責任となりますので予めご了承下さい。
※工事の都合や自分の都合でやっつけ作業だけやってくれという方の場合です。
事前にこういった説明はしますが、管理会社さんで「とりあえずやってくれ!」という方が稀にいらっしゃいます。
ニオイに関しては天候、温度、湿度、風向き、個人の体調の差などもあり感じ方は人それぞれです。
完璧じゃなくても、「それなりの作業で、それなりの作業代でお願いします」と言う場合もビジネスなので有りと言えば有りなのですが本音を言えばやりたくありません・・・(´;ω;`)
弊社としては低価格で選んで「リライブルに頼んでもニオイが取れなかった・・・」と言われても困りますので基本的には”しっかり施工”をお願いしたいです。
弊社にご依頼頂く9割方は”しっかり施工”を希望される方が多いとは言っておきます。
※消臭作業は消臭剤を撒く、オゾン脱臭機のスイッチを入れる・・・だけでとれるほど簡単ではありません。
ペットを飼うリスク
今回のお宅は近隣でも有名な猫部屋だったようで、お部屋もかなり汚くなっておりニオイもキツく防臭用のフルフェイスマスクを着用して作業をしました。
猫の毛、ホコリも吸い込むと健康被害が出るほどの不衛生な現場でした。
この現場では不用品の片付けと消臭代で約100万円、解体及びフルリフォームで約450万円、合計約550万円ほどがかかります。(高いと思いますか?普通の感覚だと高いと思いますよね?)
金額については諸条件が現場により違いますので参考程度に思って欲しいのですが、フルリフォームにまで至る場合は数百万円規模になることは間違いないです。
猫も数10匹飼っていたようで実数もわからない状態だったようで最終的にはNPO団体にお願いして回収してもらっています。
こういった現場はいつも思いますがペットが可哀そうです。
そして、このお金を支払う親御さんも可哀そうです(住んでいた本人は支払い能力がないのか不明ですが)
ただ癒しだけを求めてペットを飼うのは止めましょう。
自分のこと以上に愛情をもってお世話が出来る人以外は絶対に飼ってはいけません!
多頭飼育崩壊現場で原状回復をするだけのお金を出せる方はまだ良いですが、賃貸物件では裁判沙汰になっていることも多々ございます。
精神的にも金銭的にもかなり大変な目に遭います。
ペットの飼育に関しては餌代や医療費などどれだけ必要なお金がかかり、飼い方や糞尿の始末、生態などの講習をしっかり受けてから許可制・届け出制にしないとダメではないかと思う今日この頃です。
そうはいっても、現状でどうしようもない状況になっている場合はまずは特殊清掃専門家に相談してみては如何でしょうか?
施工に至らなくてもアドバイスをすることは可能ですよ。
社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
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