札幌市西区〜中年独居孤独死現場の特殊清掃が続く・・・

こんにちは、特殊清掃専門店リライブル株式会社の鈴木です。

日曜日に映画「ワンピース・RED」の4DXを家族で見に行きました。

CMでは明るい映画なのかと思っていたら、意外にもなかなか考えさせられる内容でびっくりしました。

ネット上では賛否両論があるようですが、私は単純に良い映画だと思いました。

まだご覧ではない方は是非、劇場に足を運んでみてください♪

 


同業他社さんから紹介の孤独死現場

“遺品整理はするけど特殊清掃はしない(できない)“という同業他社さんからの紹介で札幌市西区の某アパートでの孤独死現場の依頼を受けました。

時折、「遺品整理はうちでするからリライブルさんで特殊清掃お願い出来ますか?」という事例もありますが、それはそれで大丈夫ですが一環して作業をした方が清掃や消臭時に役立つ情報もあるので、出来る事なら遺品整理から弊社にお願いして頂いた方が確実です。

遺品整理と特殊清掃は一緒だと思っている方も多いですが、実は“似ていて非なる職種“です。

特殊清掃が出来る会社は遺品整理も当然出来ますが、遺品整理しかできない業者の方が圧倒的に多いです。

特にリサイクルショップ系列を母体とする会社は遺品整理・買取が主流なので特殊清掃は敬遠しがちです。


高齢者が孤独死するとは限らない

一昔前は高齢者が孤独死で発見される事例が多かった印象だと思いますが、そうとは限りません。

むしろ高齢者ほど老人施設などに入居したり、周囲も注意するので意外と大丈夫なのですが中年(40〜60代)独居男性が一番危ないようです。

室内の物から推察するに40代男性、離婚して一人暮らし、収入は少なく・・・そして孤独死という感じです。

こういった現場で共通するのは1ルーム、タバコ・ヤニで汚れている、エロ本やエロDVDが多い、酒類の空き缶が散乱、水回りが汚い、埃が凄い・・・結果として不衛生・不摂生とみられる生活環境というのが男性孤独死現場で圧倒的に多い傾向です。

独居男性は特に住環境、食生活、人付き合いは大切だと考えさせられます・・・。


孤独死現場に効く消臭剤〜「シン・デオ」

腐敗臭が強いので先にヒトデエキス・マリンサポリン配合の「シン・デオ」という消臭剤を散布し、臭気緩和しました。

バッテリー式噴霧器があると電気が通っていない時でも便利です

最近よく使用していますが、腐敗臭に強く人体に無害なところがとても素晴らしい消臭剤です。

同業者さんでご興味がある方はリンクを貼っていますので過去のブログをご覧ください。

『驚き!〜消臭効果が高く人体に無害な消臭剤をプロの特殊清掃人がご紹介!』

シン・デオ


ハエの死骸やサナギが散乱

室内はかなりの間放置されていたのかハエの死骸やサナギなどが散乱し、かなりの数です。

恐らくこれらのハエが生きていたころは室内でブンブン飛び回り異音がしていたと思いますが周囲の人は誰も気が付かなかったのでしょうか?

ドアからも臭いが漏れていましたから・・・。

恐らくアパート全体が他者に無関心なのでしょう。

軽く集めた死骸や蛹たち

”特殊清掃業者あるある”で「ここは孤独死出そうだな〜」という雰囲気のアパートがわかります。

風水とかに詳しいわけではありませんが、そういう建物って実際あるんですよね。


清掃に関して

今回は「完全消臭」ではないのですが、臭気を抑えるために水回り、窓、建具、床の清掃を行いました。

ヤニ汚れの場合は通常の2〜3倍時間がかかってしまいます。

特に窓はサンにハエの死骸、窓ガラスにハエの糞と余計に汚れているので時間がかかります。

室内の見た目の印象も変わります。

※シンクは錆も多いため特別に磨いておりませんがご希望の場合は磨きも可能です。

全体の写真


消臭に関して

清掃終了後にオゾン発生器で粗消臭を行い、その後仕上げで「シン・デオ」を再度散布しました。

通常の消臭剤に比べると高価ですが、その分効果はあると感じています。

作業前は吐き気を催すレベルでしたが、それに比べると臭気は圧倒的に下がっています。

ただ、床の体液処理を完全にしていないのでほぼ間違いなく「臭い戻り」が発生すると思います。

見た目は綺麗になっていても、「臭気の源を除去していない」からです。

本来であればクッションフロアを剥がし、床下地の消臭、防臭作業をしたり、壁紙を剥がしたりするとより臭い戻りがなくなるのですが予算の関係上ここまでです。


貸す側のリスクヘッジを!

賃借側で原状回復をするよりも「売り止め」にして入居者募集をしないと判断した場合はこれでも良いと思います。

古いアパートや収益率が悪い部屋の場合は費用対効果を考慮してこれでも良いでしょうが、賃借側としては収入が減るのでなるべくこういった事態は避けたいものですね。

とにもかくにも孤独死現場は早期発見できれば建物への影響も少ないので、早期発見できるテクノロジーを駆使して防止して欲しいものです。

日本もいずれは中国のように監視カメラやセンサーで人々が管理される時代が来ると思います。

管理室数が少ない大家さんの場合は、面倒でも家賃は振込ではなく手渡しすることで安否確認をしたり、それが難しければ「見守りシステム」を導入するなど少し手間をかけないと大きな損失が還ってきます。

そんな大家さんが最近は多いように感じます。

監視社会はいずれ日本にもやってきます


大抵のことはお金が解決してくれる?

あと、大家さん側でも火災保険や孤独死保険などの内容見直しや確認をしておいた方がいいでしょう。

遠縁のご遺族様の場合は「相続放棄」というカードがありますのでこれを切られると全額大家さん側が負担しなくてはならなくなります。

「孤独死現場の原状回復費用は誰が負担するのか?」

という問題が起きた時に一昔前は、遺族側に負担を押し付けることも可能でしたが今はそういう時代ではありません・・・。

いずれにしても大抵のことはお金が解決してくれます。


いざという時に慌てないために

また、普段から弊社のような特殊清掃業者のホームページに目を通し、いざという時に頼れるように関りを持っておくことや、情報収集をすることは必要かと思います。

個人的に私が貸す側の人間ならそうします!

いくらHPでは良いことが書かれていても、実際にどれくらいの実体験をしているのかはわかりませんからね。

我々のような業者であればHPの嘘は見抜けますが、一般の方は同業他社からの評判であったり、加盟団体から気になる業者の評判などを聞いておくことも必要でしょう。

「いざ!」という時に慌てると時間も精神的余裕もないですから・・・

特殊清掃を営む者としては、家賃収入で生活するのもリスキーな時代だと私は感じます。

備えあれば憂いなし


作業代について

今回は、作業現場は重篤だということもあり作業代は25万円(税別)です。

これを安いと感じるか高いと感じるかは人それぞれだと思いますが、自分で作業するとなると結構大変だと思います。

業務に関する「適性」もあるので虫がダメ、血液がダメ、臭いがダメなど多くの人がやりたがらない仕事ですからそれなりの対価は必要となります。

孤独死現場に関しては「LINE見積」でもある程度の見積もりは可能ですが、臭気強度などや細かい部分が解りませんので最終的には現地確認が必要となります。

地方自治体によっては廃棄方法や廃棄代が違いますし、搬出経路や養生の有無などによっても作業効率が変わるため一概には言えません。

まずは下記までご相談頂けると何らかのアドバイスが出来るかもしれません。


社名に掲げる信頼される(RELIABLE)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)

・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。



遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般

・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。

孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業

ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃

ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事

火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)

灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)

・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。

【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。

・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。

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