こんにちは、特殊清掃専門店リライブル株式会社の鈴木です。
札幌市中央区の1戸建にて「汚トイレの掃除をして欲しい」ということでお伺いさせて頂きました。
前日にLINE見積で写真を送って頂き、金額を提示して作業となりました。
住人の息子さんからのご依頼でした。
住人さんである父親はアルコール中毒と認知症を患っていて今は入院中だが、「トイレが汚くて使えないので清掃して欲しい」というご依頼でした。
弊社は汚いトイレ清掃などは特殊清掃専門なので全く問題ありません!
しかし、結果として作業は行えませんでした・・・。
原因は下水管が凍っていて水が流れないこと。
汚物も詰まっている状態が目視できました。
まぁ、過去にもそれだけならある程度お湯を流したり融かせば作業可能となる場合が多いのですが、建物自体も古くご依頼者様からお話を聞くと「もしかすると下水道内が汚れで細くなっていてトイレが詰まった可能性が高い」ということです。
となると北海道の場合は無理に水を流し、その後しばらく住まない状態が続くと凍結し配管が破裂してしまう事故になる可能性ががあります。
そうなると床下を壊したり、地面を掘り起こして大規模復旧工事が必要となってしまう恐れがあります。
トイレも1階と2階と2カ所だったのでもし2階のトイレも配管が亀裂が入ると取り返しがつかないということで「暖かくなってから作業を行いましょう」と中止しました。
水道に関しても、錆が酷く赤水がしばらく経っても解消しなかったので水道管の中が錆びだらけになっている可能性も高いです。
いずれは息子さんが家を相続して解体するのではないかと推測されますが、親御さんは存命中のため何も手つかずの状態だそうです。
室内も汚れが酷く、広いため片付けるには大変そうです。
また子どもの言う事は聞かない性格のようで何事も難航するそうです・・・。
超々高齢化社会でこういったお宅や困ってしまうお子さんが益々増えてくることが予想されます。
ディオゲネス症候群
ちょうど伺った現場の状況が2月4日の北海道新聞に掲載されていた「ディオゲネス症候群」のことと似ていたので紹介させて頂きます。
※新聞とは全く同じ文面ではないのですが、このことを説明した内容のリンクを下記に貼らせて頂きます。
誰もが“ごみ屋敷症候群”になる可能性あり…どう支援すべき? 調査した医師に聞いた「認知症との関係」
令和4年1月7日 ヤフーニュースより(←リンク)
今までは「セルフネグレクト」(自己放任)という言葉で「緩やかな自殺」といわれる自暴自棄になった方や生きがいをなくした方が身の回りに無頓着になってゴミ屋敷化するというお話はありました。
それと似ているようで違う症例が「ディオゲネス症候群」(老年期隠匿症候群・ゴミ屋敷症候群)。
ゴミ屋敷になる原因は「認知症によるもの」で本人の意思とは関係ないということなのか?
だから支援が必要なのか?
「排除より支援」ということですが、綺麗ごとを言えば可能なのでしょうが、このコロナ禍で忙しい保健士や民生委員、ケアマネージャー、医師などが認知症ゴミ屋敷住人を本当に支援できるのでしょうか?
仕事や子育てで忙しい子どもが面倒みれるのでしょうか?
かなりの時間と手間と労力を取られて本当に解決するのでしょうか?
本人が支援を望まない場合もありますし、問題は本人自身もそうですが「近隣に住む方の人権」は考慮しないのか?
・「悪臭被害」
・「ハエ・ネズミ・カラス・鳩などの害虫」
・「景観を損ねる」
・「精神的苦痛」
・「土地の価値の下落」
・「最悪は火災・事故」
・・・など、財産と生命の危険がある場所の近くに住むことは危険です。
例えが適切かどうかわかりませんが、「少年法」みたいに悪質な加害者であっても未成年者は守るという制度に少し似ていて、少年だから殺人しても個人情報をさらされないし守るべきだという考えがあります。
では「被害者自身や被害者の家族の気持ちはどうでもいいのか?」
「未成年(認知症)だから我慢しろ」というようなことに近い気がします・・・。
年齢に限らず、生命や財産を脅かす可能性が高い人が近くに住む場合は早急に対応しなくては、何も罪が無い善良な一般人に危害があっても良いのですか?と思う次第です。
「炎上」を恐れて本音を言わない学者や専門家が多いですが、「どれくらいの期間でどれくらいの支援をすれば復活するのか?」「どのような方法を取れば良いのか?」
”具体的にデーターを交えて教えて頂きたい”ものです。
ゴミ屋敷など高齢者問題に関する数多い現場を知っている者からすると、このご時世で「支援は無理」だと思います。
際限のないお金と愛情、そして専門家を投入すれば支援は可能でしょう。
こういう記事を読むと責任を取らない大人たちが問題を先延ばししたツケが徐々に来ていると最近本当に感じています。
法律改正や条例改正も周辺住民を守るためには必要でしょう。
最悪は税金を使用しても行政代執行は必要だと思っています。
※実際にいくつかの地方自治体でも実施していますが、クリアーしないといけない諸条件があり実行にはなかなか難しいようです。
もっとスピードを上げて解決していかないと間に合わないです。
「長寿がめでたい時代」ではない
数年後、数十年後には「お金が無い」、「健康ではない老人」は無価値になります。(弱者を利用して儲けようという人は一定数いるので「そんなんことは無い」という意見もあることは承知の上で)
そうならないためには若いうちから意識を持って食生活、生活習慣、人付き合い、勉強、仕事、精神的ゆとりなどをバランス良くこなすことが大切であり、努力を怠った人は哀しいですが没落していく時代になるでしょう。
「優しい人が無償でなんとかしてくれる」なんて古き良き時代は終わり、「自分のことは自分で責任を持ちましょう!」と世界情勢的に見ても日本でもそういった方向に舵を切ることは間違いありません。
若い世代は無駄だと思わずに選挙会場に足を運ぼう!
年金も医療費も介護費も財政を圧迫していて、若い世代のためにお金が使えません。
だから選挙は若者の投票率が低いと政治屋に舐められることになるので投票率を上げた方がいいのです。
投票したい立候補者がたとえいなくても、選挙会場に足を運び「白紙投票」でも良いです。
年齢別に投票率が計上されますので、それだけでも効果はあるのです。
政治に無関心だと若い世代ほど損をします!
生活保護受給者が有利な社会?
少し話がソレてしまうかもしれませんが、中途半端な財産がある位なら、生活保護受給者の方が手厚い保護を受けられる世の中もどうかと思います。
過去に私が経験し、実際にあった話です。
介護が必要で自宅で生活できないからと引越し時に「税金」で不用品の片付けと引っ越しを行い、引越し先の老人施設は凄く立派で綺麗なところで驚いた共(シャンデリアもあるお城みたいな介護施設でした)に、ご家族から「もっと作業代貰えば良かったのに」なんて言われたことがありました。
私はそれ以来虚しくなって生活保護受給者の片づけは全てお断りしています。
※自腹を切ってお支払いする方は大丈夫です。税金を使っての片付けの場合は見積もお断りいたします。
正直、家族の意識も低く全て税金で賄われており、親は汚く狭いアパートで暮らしているのに、当の子どもたちは綺麗なマンションや高級車に乗っていたのを見たときに「どうなってんの?」と思ったものです・・・。
また札幌市の場合は「三社見積もり」と言って三社分の片付け見積もりをとって役所に提出し一番安い業者が仕事を受ける仕組みとなっております。
実は1社で3社分の見積書を提出することも可能ですし、同業仲間に見積書を依頼することで金額を照らし合わせた見積書を作成することも可能です。
実際に弊社でも「この業界はこういうものだ」と思っていてやったことはあります。
あえてこの仕組みを好んで片づけをする業者もいますが、「あまり質が良くない」とゴミの回収員さんからお話を聞きます。
弊社もビジネスだけのことを考えれば、生活保護受給者の片付け作業を行えばよいのですが個人的には納得できないことも多く、それならきちんとお金を払ってご依頼をして下さる方を弊社は優先したいと思っています。
この「生活保護受給者片付けシステム(勝手に命名)」が毎月かなり多くの利用数があるのは知っています。
相当数の税金が投入されていると思うと、日頃頑張って足掻いている人が苦しくて、生活保護受給者が優遇されるのはちょっとおかしいと思います。
※本当に支援が必要な人とそうではない人の区別がつきにくいというのも事実ですし、制度を利用して悪いことをする人はごく一部かもしれませんがおかしなことが多い制度だと思います。
「生活保護受給者片付けシステム」は業者選定をするべき!
税金を投入する以上は「一番作業代が安い業者」ではなく、一定数の参入条件を決めて「業者登録・業者選定」をするべきだと思います。
例えば・・・
・法人化していて税理や経理状態が正常な企業。
・社員やスタッフへの福利厚生がきちんとなされている。
・損害保険に加入している
・揃っている制服や看板を提示している事務所がある
など行政と付き合う以上は「社会的にまともな企業に依頼するべき」だと考えています。
裏を返せば「きちんと納税していない」、「スタッフへの福利厚生がいい加減」、「スタッフの対応が悪い」、「損害保険に未加入」などそういった業者がこの「生活保護受給者片付けシステム」にたくさんぶら下がっているということです。
税金で廃棄している以上、きちんと納税してくれる業者に依頼した方が行政も助かると思うんですけどね。
最後に
生きる以上は何にでもお金はかかるものです・・・。
まして、汚い、臭いモノを他人が好き好んで片付けるわけありません。
本来なら綺麗ごとや理想論を書いて、読んでくださる方に媚びるような言葉を並べた方がよいのでしょうが、特殊清掃に携わっていて普段思っていることをブログに書いてしまいました。
ビジネスとしてはダメなのでしょうが、このブログを読んで不快だと思う方は依頼をされず他社に依頼をすれば良いと思いますし、本音を語って同意して下さる方がご依頼をして頂ければよいと思っています。
嘘つき業者にはなりたくないので・・・。
社名に掲げる信頼される(RELIABLE)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)
・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業
・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。
・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。