北海道では消臭業者と言える企業はほんの一握りだけ

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

先日、長沼町でアパートの再消臭作業の依頼を頂き訪問させて頂きました。

孤独死現場だったということで、リフォーム会社さんが壁紙を剥がし、床を剥いだ状態、窓は開けたままで扇風機を回し、換気扇も回しているという状況でした。

ニオイ付きの芳香剤も置いてあったのですが、これに交じって腐敗臭がしていたので「臭いの源を除去しきれていない現場」とすぐに思いました。

もし、『臭いの源が適切に除去されている状態』であるならば空気の入れ替えだけで(時間はかかりますが)臭いは気にならないレベルになるでしょう。

『ベイクアウト法』という昔からの民間療法みたいな消臭方法です。
(※温度と湿度を上げて臭いを浮き上がらせ、換気を繰り返すことで臭いを減少させる方法)

更に、芳香剤を置いて芳香剤のニオイのみで臭いを臭いで封じる『マスキング法』という消臭法があります。

ただ、今回のご依頼は予算の都合もあり、まずは建具や水回り、ガラスなどの清掃をして、消臭剤を散布し『オゾン脱臭法』を試みて欲しいということでしたのでそれを試します。

リフォーム業者は臭いの勉強をしているわけではない

実際にオゾン脱臭を2セットやりましたが、当初よりはニオイが落ちましたがまだ若干臭いが残っています。

経験上、数日後に臭いが復活している可能性が高いと思われます。

本来の弊社ならこれで引渡しレベルではありません。

管理会社の担当者様にも現場に立ち会ってもらい、前述のことを説明し「再度床下を調査したほうが良い」という提案はさせて頂きました。

しかし、床板をすでに張り替えてしまっているので、再度するとお金がかかるということでオーナー様に聞いてみるということでその場ではまず完了しました。

「リフォーム後に臭いがするので何とかして欲しい」というご相談を受けることが多いのですが、大抵の場合は『臭いの源が除去出来ていない』ことが原因なのでやり直しになってしまいます。

そうなるとリフォーム会社も信頼を失いますし、お金もかかりますので残念ながら大抵の場合は依頼に繋がることはありません。

リフォーム前にご相談頂けるのが一番なのですけれど・・・。

まだ消臭作業をすることによって臭いが減ることを知らない方が多いのもまた事実で周知行動が大切だと思っています。

ニオイが元のトラブル・クレームが年々増加中!

ただ、近年は臭いに敏感な方も多く、昔の方法では通用しなくなっていることもあります。

安い家賃で特にそういうことに拘らないという場合はいいのですが、賃料が高い物件の場合は臭いが元で借り手を失うのは経済的損失となってしまいますのでオーナー様、管理会社様にとっては良いことは一つもありません。

ベイクアウト法は時間がかかりますし、マスキング法も根本の解決になっておりません。

消臭の基本は・・・

①臭いの源を除去する、交換する。除去が難しい箇所であれば封じ込める

②建具や壁・天井にしみついた臭いを清掃によって取り除く

これは視覚による臭いのイメージの除去の効果もあります。(臭わなくても汚いトイレの写真を見ると臭い感じがしませんか?脳が過去の記憶をさかのぼり臭いがすると錯覚を起こします。嗅覚≒臭いは鼻ではなく脳が感じるのです)

③更に空間に漂う掃除では取り切れない臭いを”臭いの成分にあった消臭剤”を選択、使用します。

臭気の種類によって酸性やアルカリ性の種類がありますのでそれと逆のものを使用し中和します。
時折、中性の臭いの種類のものもありますが、そういった場合は消臭剤が効かない場合があり違うチョイスをしないといけません。

ですから「この臭いは何性だ」ということを知っておかないといけません。

④オゾン脱臭機の使用(オゾンショックトリートメント法)

高性能のオゾン脱臭機を使用し、殺菌を行います。

これを使用するには上記の行動を8割〜9割行って仕上げに使用することが多いです。

※上記写真は他現場の写真を使用しています

つまりこの機械のスイッチを押せばなんの臭いでも消せる”魔法の機械”ではありません。

また使用方法を間違えると人体に悪影響を及ぼしますのでオゾン発生時間が長ければ良いというものではありません。

使い始めの頃はどのくらいの臭気強度、臭気濃度、どのくらいの部屋の空間の広さにどれくらいの時間稼働させれば良いのかわからず長時間発生させた結果、オゾニドという分解しにくい物質になり臭いが取れなくなってしまった経験があります。

オゾン濃度の計算方法もありますが、オゾン発生器の使用年数、使用状態、メンテンナンス状態や室内の湿度・温度などマニュアルでは説明しにくい経験則による物も大きい作業だと思います。

因みにオゾン濃度の計算に必要な空間の体積を計るのにこのような赤外線のはかりがあると大変便利で重宝しています。


また、計算したオゾン濃度に達しているかどうかを調べるときや、引き渡し時にオゾンが残っていないか?ということを簡易的に目視で確認できるガス検知管を用いて計測するようにしております。

消臭にたずさわる仕事をしたい人にとっては何が大切か?

機械、経験、知識も当然必要ですが、それ以上に必要なのは「臭いを消したい、困っている人を助けたい」という「熱意」かもしれません。

熱意があれば自身で勉強をし、信頼され、依頼数も増え、経験は増えます。

経験が増えればその仕事でお金を頂く事が出来ますから高額な専門機械や薬剤なども自由に買えるようになりますし、全国各地の勉強会に行くことも可能です。

そうすることでどんどん短時間で多くの現場を回れるので難しい仕事も増えてきます。

では、その「熱意」はどのようにしたら伝わるのか?

熱意だけあっても伝えられなければ意味がありません・・・。

それがどうやればいいのかがわかれば消臭作業をして仕事をしていきたいという方にとっては一番の近道かもしれませんね。

タイトルにある通り北海道ではまだまだ消臭業者と言える存在はほんの一握りです。

かくいう弊社もまだまだ発展途上の企業であり完璧とは決して思っていませんので勉強中です。

科学的には、数値的には臭いが落ちていても感覚的にはまだ臭いが残っているという場合もあり心理的にもアプローチが必要なデリケートな作業です。

まして全く経験のない、勉強のない業者さんがすぐに出来るようなことではありません。

ファ〇リーズなどの市販の消臭剤で消せるレベルの消臭作業だとわざわざ弊社のような企業には依頼しないのでそれなりの道具、知識は必要となることはご理解頂けると思います。

臭いに関して、今後寒くなってくると事故が増えてくる灯油漏洩現場の消臭や火災現場の消臭も行っております。

まずはお電話かメールにてご相談下さい。

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リライブル株式会社
0120-669-920

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