こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

金曜日から日曜日までお盆やすみ（暦上はただの連休ですが）を頂いておりました。

金曜日は私がお休みだったので弊社ベテランスタッフ2名で札幌市豊平区のアパート・孤独死現場の遺品整理を行いました。

少し、臭いはありましたが清掃や消臭は管理会社が行うということです。

千歳市、江別市、札幌市、石狩市と孤独死現場のご依頼が続いています

木曜日に見積のご依頼があり、すぐにその場で即決を頂きました。

そこでご遺族様である弟様と妹様とお話をさせて頂きました。

故人は男性で5人兄弟の長男。

奥様を数年前に亡くし、子どももなく仕事は定年退職。

持病があったそうで「もう早く死にたい」「いつ死んでもいいように部屋の鍵はかけない」など常に言っていたそうで、足も悪く階段を下りるのもおっくうで「ごみ部屋だから部屋に来ないでくれ」というお話をされていたそうです。（お部屋は全くごみ部屋のようではなくむしろシンプルな生活をされていた感があります）

気持ちは「自己放任（セルフネグレクト）」状態だったようです。

そんな「死にたい」などというお話を妹さんと電話でされていて、最後は喧嘩のようになってしまったそうです。

その後何度か連絡したのですが、喧嘩をしたので発信者をみて拒否をしていたと妹さんは思っていたそうです。

あまりにも連絡がとれないのを不審に思い自宅を訪ねたら・・・亡くなっていたそうです。

購読していた新聞の状況からお部屋で亡くなって死後10日ほど経過しているというのが警察の見解で事件性はないという判断で遺品整理となりました。
夏場の暑い時期だったので死後10日だと腐敗が進んでいて、妹さんが発見したときは顔が腐って判断が出来なかったそうです。

ちょうど同行していた妹様の娘さんがお医者さんだったので冷静に対処できたそうですが、自分ひとりだったらパニックになっていたと思うとお話をされていました。

ワンちゃんも飼っていたそうですが、ガリガリに痩せていたそうですが今はペットホテルに預けているそうです。

故人が飼っていたペットの引き取り先も探さないといけなかったり、孤独死によるペット相続問題も多くなっています。

高齢者がペットを飼う場合は動物の寿命と自分の寿命と考えて飼わなければいけませんね。

その後、遺品整理は淡々と行い部屋の中は綺麗になりました。

故人は身体付も細かったのが幸いしているのか死後10日の割に体液の漏れやハエの発生が少なかったように思います。

太っている方や大柄の方だと脂も多いので体液が漏れている場合が多いです・・・。

臭気はレベル５中2～３というところです。

臭いは鼻ではなく脳が感じている

話は戻りますが、妹さんが自宅に帰ってからも生ごみのニオイが極端にダメになって敏感になったと嘆いていました。

亡くなったお兄さんのお部屋を思い出すということで、今回お見積り時にお部屋にも入れませんでした。

私は無理に入ることは無いとお話させて頂きました。

ご親族の方には辛いことと思います・・・。

強烈な印象が脳に記憶され、似たようなニオイを嗅ぐと鮮烈な光景が思い出されてしまう状況です。

消臭作業においてよくあるのが、10人中9人がニオイを感じないと言っても1人だけはするというパターンがあります。
それがまさしくこういった脳の記憶が思い出され臭いを感じてしまうという脳の誤解が発生するということです。

臭いは鼻の穴から入り複雑なプロセスを経過し脳に伝達されますが、「偏桃体」は情動や好き嫌いを司る分野、「海馬」は記録に関係する分野に伝達され良い思い出も、悪い思い出もフラッシュバックしてくるそうです。

初めて行った観光地などで、ある匂いを感じて「以前に来たことがある」と感じたことはありませんか？

他人の家に行っておじいちゃん家と同じようなニオイを感じ、おじいちゃん家の玄関を想い出すなどあると思います。

そういったことです。

今後「におい」に関するトラブルは多くなることも予想され、益々正確な知識や嗅覚に関する理論説明なども必要になってくると痛感しています。

においに関する唯一の国家資格・「臭気判定士」の試験を受けます

テキストが本日自宅に届きました。

パラパラと見ましたが結構難しそうです（汗）

11月に試験がありますが、まずは東京で講習会が9月3日～9月7日まであるので出張となります。

合格率は30％以下なので一発合格出来るように勉強します！

お蔭様で特殊清掃に関して全道各地からお問合せを頂いております。

時折、本州からのお問合せも頂きますが残念ながら道外は対応不可です。
近くの家財整理相談窓口加盟業者をご紹介させて頂いております。

弊社としては日程とご予算があえば作業は可能ですからまずは電話、メールにてご相談下さい。

宜しくお願い致します。

社名に掲げる信頼される（Reliable)企業を目指す！
リライブル株式会社
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