こんにちは、札幌市を中心に活動をしている特殊清掃専門店リライブル株式会社、代表取締役の鈴木です。
少し前の話ですが7月30日に起きたカムチャッカ半島沖のM8.8の地震は揺れが少なくても、津波の危険性があり東日本大震災の記憶を呼び戻してしまった方も多かったのではないでしょうか?
1週間以内は余震に注意とのことでしたが、その後国内では大きな混乱もなかったようでまずは一安心ですね。(ロシアは大変だと思いますが)
さて、今回ロシア領での地震でしたが、それに関して思い出したエピソードがあります。
幕末期にロシアのプチャーチン提督がペリー帰国4か月後に日露和親条約を結ぶために下田にやってきました。(当時は領土、国境問題を抱えていたため)

紳士的な外交をしたプチャーチン提督
運悪く、日本滞在中に東海大震災に被災してしまいプチャーチンが乗ってきたディアナ号は沈没。
地元の人たちも家屋等に大損害を食らったにも関わらず500人近いロシア船員を優先的に助け、その後、戸田村(現・静岡県沼津市)で日本人とロシア人が協力してわずか三か月で日本初の洋式大型帆船(ヘダ号と命名)を造船したいという話があります。
言葉や尺度の違いから作業は難航しましたが日本職人の技術力の高さ、勤勉さなどにロシア船技師も驚いたそうです。
プチャーチンは友情の謝礼として国境を「国後島と択捉島は日本の領土」と約束してヘダ号でロシアに帰国しました。
その後正式にロシア皇帝からの親書を日本側に持参し条約締結しました。
これが北方四島が日本固有の領土だと証明する所以です。
戸田とロシアとの国交は未だに続いているようでこのような友好交流は大歓迎ですよね。
古来から日本人の”災害に遭ったものは外国人であろうと助ける!”という精神は災害大国ならではであり世界に誇るべき国民性です。
我々も祖先の素晴らしい精神性を引き継ぎ、世界に誇れる国・日本を護っていきたいものです。
もしお時間があるようなら「”戸田造船郷土資料博物館”」のリンクを貼っておきますのでより詳細な内容が記載されています。
獣臭の相談電話
孤独死現場が続いていたのですが、7月30日に「獣臭」についての相談がありました。
「アルファコンチネンタルエキスプレス(という電車の中)にアライグマが侵入して、グラスウールにおしっこをしたり巣をつくりその中が糞尿臭で臭いのでどうにかならないでしょうか?」という相談を頂きました。
「現地を見ていないので概算ですが最低でも十万円はしますよ」という話をして「息子と検討します」とのことで電話を一旦切りました。
北海道でもアライグマ被害が増えている気がします。
※弊社では罠設置や駆除は出来ませんが臭いに関するご相談は増えてきています。
アルファコンチネンタルエキスプレス?

竹田牧場様のアルファコンチネンタルエキスプレス
「アルファコンチネンタルエキスプレス」(以下、アルコン)という列車のことを私は知らなかったのですが、電話を一旦切ったあとに気になってネットで調べてみました。
「北海道の鉄道情報局」という記事やYouTubeを見ました。
※リンク先を貼らせて頂きますm(__)m
竹田牧場様にとって大変、”思い入れのある特別な車両”だということがわかったので、もう一度私の方から電話をし、「まずは現地確認(無料)に行きます」ということで8月1日に千歳市に伺わせて頂きました。。
個人保有なので全て自費で維持されているので「今後はクラウドファンディングなどで寄付金を募っては如何?」という話もしましたが、何とか美観維持が出来るようになれば良いと思っています。
実際に現地確認に伺った時は気温が30℃越えだったので「これは大変な作業になるな~」と思いましたがこれも「ご縁」と思い見積金額を提示。
その場で依頼を即決して頂き、8月8日に改めて作業決定となりました。
臭気源のグラスウールの除去
電車内に入るとすぐに獣臭がします。

内部見学は「予約制」なので勝手に行っても見学不可ですのでご注意下さい!
場所は運転席の後ろ部分の隙間から入ります。

赤丸部分から侵入します
鉄扉を開けるとかなり強い臭気が出てきます。

作業前の状態 かなり臭いです
フルフェイスマスク、ヘルメット、厚手のゴム手、防護服を装備してグラスウールを袋詰めしていきます。
特に今回は化学防護服で普段使っている不織布タイプより厚地のツルツルしたやつです。
ちょっとお高い防護服です。
暑さと狭さと臭いと糞の感触がいや~な感じですが、廃棄に関してはご依頼者様側で廃棄して頂けるとのことで袋詰め作業がメインです。
一番奥側に糞の山が数か所にありました。
膝立ちが出来ない高さしかないのでほふく前進で進むしかないのですが釘や鉄板などが出ていてあちこちぶつけながらの作業でした。

中に2名、外に補助で1名の合計3名で作業
作業当日は湿度が高く(昼頃には雷雨注意報)、約1時間ごとに休憩をしていたのですが汗が尋常ではなくびちゃびちゃになりました。
その後、細かい部分の掃除機かけを行いました。

8割方大き目のゴミや糞が取れたあとに細かい物を掃除機で吸っていきます
掃除機は本体が入らないので10mの延長ホースを使用します。

清掃後
消臭作業は様子を見て・・・
消臭に関してはまずは様子見て、おさまらないないようなら洗浄、消臭作業になりますがいかんせんお金がかかることですし・・・あまり効果が無いと思うということをお伝えしました。
大きな糞尿は取り除いたので徐々に臭いは薄れていくと思うのですが。
「この列車自体は利益を生むことは無い」ということなのでそのままにしていても良かったのですが年に数人かは予約をして見学に来られる方がいるそうです。
その時に「せっかく遠方から来て頂いたのにこんな臭いだと申し訳ない」ということで放置できないとのことでした。

色々な想いが詰まったかけがえのない場所ですね
こんな言葉一つでもご依頼者様が大事に想ってアルコンを保管されていたことが伺えます。
弊社としても最低限の料金で頑張らせて頂きました。
竹田牧場の皆様はじめ、たくさんの人の思いのこもったアルコンじゃなかったらこの仕事は受けていなかったでしょう。
作業後は我々もフラフラになりながら帰宅しましたが、弊社としても貴重な体験をさせて頂きありがとうございました!

最後にご依頼主・竹田様と撮影
最後に
最近、「ポータルサイト経由で見積もり依頼をしたら変な業者が来た」とご依頼者様から話を聞くことが増えてきています。
ポータルサイトは「集客サイト」とも呼ばれ、綺麗目なデザインのホームページで大手のような感じでつくっていますが実際はただのWEB制作会社で、運営本部は本州であり北海道とは縁がない企業ということが大半です。
そこに登録している業者はどこの業者で、どんな業者で、どんな実績があるのかもわからない業者が見積もりに来ます。
登録しているのはほぼ違法業者です。
「自社集客出来ない、自社集客の努力をしていない企業」はロクな会社、ロクな経営者ではないことはご理解して頂けると思います。
業者を選ぶのに「作業代の高い安いも選定基準にあるけど、きちんとした会社に依頼したい」と考えている方はまずはリライブルにご相談下さい。
相談したから何が何でも弊社に見積や依頼をしなくてはいけないということはございません。
実際に電話相談だけで終わる場合も多々あります。
あんまり商売っ気がないのも弊社の特徴の一つです。
ただ最終的にご依頼して頂く方の大半は「ブログを定期的に更新していて安心できるね」と言って下さる方が多いの実情です。
そういった方達のご依頼でリライブルは経営が成り立っています。
お時間がありましたら過去のブログを2~3件読んで頂きましたら励みになります。
宜しくお願い致します。
社名に掲げる信頼される(RELIABLE)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920 (スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)

家財整理10年以上の実績があります!
・営業時間は9時〜17時が基本ですが転送電話で24時間対応可能です。
・基本的に土日祝日は作業はお休みですが、緊急性の高いお見積りの場合はご相談下さい。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業 ・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。 ・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。