「孤独死の特殊清掃の流れってどんなだろう?」
「もしかして自分でも対応できるかな?」と思っている方・・・
知識も道具も持たない、経験がない素人さんが特殊清掃を行うことは正直難しいと思います。
大まかな流れをご説明しますが、読むのとやるのでは天地の差があることはご理解下さい。
特殊清掃は素人だと難しい理由
メンタルの部分
心情的な部分からお話しますと、遠縁の顔もよくわからない親戚の場合には体液の処理は出来ても、直系の親兄弟、子どもだと出来ないということもあります。
場合によってはその逆もあると思いますが、いずれにしても一般の方はあまり関わらない方が良いと思います。
体液処理をしているときに故人が生前に元気だったことを思い出したり、色々な思い出がよぎり精神的にも辛い作業となります。
弊社でも多くの孤独死現場を体験していますが、一般的には高齢者の方や親御さんが亡くなった場合は、当然ですが故人よりも若い方からのご依頼が多いです。
しかし、逆に依頼主が親御さんでお子さんが亡くなってしまった部屋を「子どもの遺品整理したいので手伝って欲しい・・・」という方がいらっしゃいます。
すでに「体液等の処理・清掃は自分で済ませた」ということで一見すると愛情深いモノがありますが、身体も心も疲れているのか?
はたまた心が壊れてしまっているのか?
気丈に振舞っているようでも、少し精神状態がおかしい様子の親御さんが多いです・・・。
正直、こちらも心が痛いです。
気丈に振舞っていても、自分の子どもが亡くなったことの精神的ショックも大きいのに、自らその汚染箇所を清掃するのは更に心を痛めます・・・。
あまり無理をせずに専門家に依頼した方が良いこともあります。
当然、ボランティアではないのでお金がかかることですが、私が逆の立場で自分の子どもの特殊清掃を行えるかというと・・・自信がありません。
ただでさえ悲しい知らせが急に来て、その上自分達で体液処理等を行うということは思っている以上に精神的にもダメージは大きいと思って下さい。
専門道具・知識・経験の部分
これは過去のブログでも触れていますが、特殊清掃という位ですから専門道具、知識、経験が必要となる仕事です。
知識的な部分は専門的すぎてブログでは書ききれないこともありますし、特に消臭技術に関しては長年の研究で得たモノもあるので企業秘密の部分もあります。
また全ての現場を公開しているわけではなく、弊社でもご依頼様から許可を頂いた案件のみ紹介させて頂いているので、無許可の現場はブログで公開できないこともございます。
特殊清掃は未知の世界なので「餅は餅屋」に依頼するべきでしょう。
汚い、臭いという現場も多いです・・・。
特殊清掃の流れ
STEP1・遺体発見の連絡
第一発見者はご家族、隣人、管理人さん、大家さん、オーナーさん、管理会社さん・・・。
第三者的な場合は新聞配達員さん、生協のトドックさん、介護、医療関係者さんなど定期的に自宅に訪れる方が異臭の察知などで気付かれることがあります。
発見が早ければ早いほどお部屋の被害も小さく済みますが、遅ければ気温や室内の生ごみなどの保存状況、ペットの有無などで悲惨さが変わります。
特にペットは爆発的に増えていますから、ご主人が亡くなってそのまま衰弱する動物も居れば、ご主人のご遺体を食べて生き残る動物もいます。
よく誤解されるのですが、特殊清掃業者はご遺体そのものの搬出は行いません。
警察が黒い遺体袋に入れて搬出します。
この時に全ての肉片や髪の毛などを綺麗にもっていかないので、室内に残された体液等を特殊清掃業者が綺麗にするということです。
早ければ数日、遅ければ数か月後に警察から事件性がないという判断が下れば入室してお部屋の片づけに移行することが出来ます。
STEP2・特殊清掃のお見積りをしてもらう業者をネットで見つける
故人が亡くなったという連絡後、葬式の手筈や役所・銀行・保険会社など調べたり連絡したり忙しい日が続くと思います。
その忙しいさなかに特殊清掃業者も探さなくてはならないので大変です。
親御さんのお子さんがスマホで調べて「リライブルって会社に連絡してみたら?」と見積もりに繋がるケースも増えてきました。
ここ数年で同業他社さんのホームページの出来も良くなり、どこも立派なホームページなのでどこが本当に評判が良くて、実績があるのか分かりにくい時代になりました。
ブログの件数などでも大方の実績を把握することが出来ますので、どれくらいの記事本数があるのかも目を通すと判ると思います。
弊社の場合は知的レベルの高い方からの依頼が多いことが特徴です。
なにせ弊社のブログは長文なので、活字に慣れていない方はここで脱落してしまいます。
ですから、弊社にご依頼をして頂く方は見積の段階である程度の流れも把握しておいてくださる方も多く、話が早いです。
ここでめぼしい会社を2〜3社ほどピックアップして、実際に電話なりメールなりコンタクトを取ると良いでしょう。
対応が悪かったり、相性が悪そうなら、現地見積もりには来ないでもらえば良いだけの話です。
STEP3・現地見積もりを依頼する
実際に上記の方法で連絡した業者さんに現地見積もりをしてもらいましょう。
状況が一つとして同じ現場はありませんのでホームページに記載している料金は参考程度にみておいて、現地を確認することが大事です。
ニオイの強さや清掃範囲、清掃困難度、周囲の状況など様々な要因で料金が変動することがあります。
大抵の場合は見積無料となっていますが、弊社は遠方の場合は事前に説明をして出張代を頂くことにしています。
さすがに函館市や釧路市などの北海道の端っこの方に行くのに半日を費やしガソリン代、高速道路代がかかり拘束時間を考えるととても「無料」では伺えません。
ですからある程度、本気度の高い方は事前に電話で詳細を聞き、写真をメールやLINEで送ってもらい概算見積もりをご提示したうえでご納得して頂ければ現地に伺います。
「それでもリライブルさんにお願いしたい」と言って頂けるのは本当に嬉しく思いますし、金額以上の施工を心がけております。
北海道各地でご依頼を頂いております。
あと、見積書はきちんと書類なりメールで貰いましょう!
未だに信じられないのですが、メモ紙や口頭で終了する業者がまだ存在するということです。
後々のトラブルになりかねませんし、そのような低レベルの業者に依頼するのは自分の身を護るためにも依頼は絶対にしないほうがいいでしょう。
STEP4・作業依頼
見積内容に納得し、「この業者にお願いしよう!」となったら正式に依頼となります。
現地見積もりの段階で作業依頼が決定した場合は、鍵を預けて頂ければ当日立ち合いは不要です。
後日、依頼をする場合は作業当日に現場に立ち会って頂くか、事前に鍵を郵送するかという流れとなります。
道外や遠方の方との場合は、メールやLINEでのやりとりで済む場合も多々ございますので何が何でも現地に来なくてはならないということはありません。
コロナ禍ということもあり、この傾向は続きそうです。
全く一度も対面せずに終了することも珍しくなくなりました。
STEP5・作業の流れ
ここまで来てようやく作業の実施となります!
現場によっては順番が変わったり、ご依頼者様の意向で作業が減ったりすることがあるので全てではありません。
害虫駆除が不要な場合もあります。
STEP6・除菌作業・粗消臭
室内入居にあたって除菌作業を行い作業員の安全を確保します。
ウィルスや感染症を広げない、罹患しないためです。
同時にオゾン脱臭器も稼働させると除菌と粗消臭も同時に行えてより効果的です。
オゾンと腐敗臭は相性がよく短時間で臭気強度を下げることも可能で特殊清掃業者には無くてはならない道具の一つです。
STEP7・体液除去および清掃
床の場合はふき取りを行いますが、ベッドマットやソファー、布団などの場合は梱包して廃棄します。
ニオイの源がある限り臭いが発生し続けるので除去しなくてはなりません。
搬出時もなるべく梱包し、直接体液に触ることがないようにしなければなりません。
下の写真はじゅうたんを袋詰めした後に更に業務用ラップをかけています。
共用部へのニオイ拡散防止や一廃許可業者(ゴミ収集作業員)さんへの配慮でもあります。
STEP8・2度目の消臭作業
ニオイの源が無くなったあとに再度消臭作業を行うと効果的です。
臭気に関しては感覚的な部分も多いのですが、プロである限り科学的な理論武装も必要となりますので勉強は欠かせません。
機械のスイッチを押して終わりだけの仕事であれば猿でも出来ますが、その作業の意味や効果をプロなら知らなければなりません。
STEP9・遺品整理・貴重品探索・形見分け
STEP8で親族の方がお部屋に入居可能となりますので、ここで遺品整理を行うことが可能です。
自分達では遺品整理を行えないという場合は引き続き弊社にて受けたまわります。
現金や換金性の高い貴重品は当然お返ししますし、思い出の品や写真、コレクション品など残して欲しい物があれば事前に伺い、作業後に郵送することも可能です。
特にこうした「現金が見つかって返金した」ということをブログやSNSできちんと表明している業者さんが「絶対に安心か?」というとそれは各企業のモラルによるものですが、最低でも「返した」と記載しているのにご依頼者様に返していないような業者は永く続かないと思います。
まして、こういった記載の一切ない業者は言うまでもありません・・・。
信じる信じないかは実際に見積もり担当者さんと会ってみて判断されてもいいと思います。
不誠実な業者は顔や態度に現れるものです。
STEP10・最後の清掃
お部屋の中から家財が全て搬出されたのち、ご希望であれば有料で清掃を行います。
例えばリフォームする場合は「わざわざ清掃をする必要はない」とご提案しますが、範囲に関しても水回りだけ、床だけ、ガラスだけなどご希望を言って頂ければそのように対応させて頂きます。
無駄なご提案は致しません。
STEP11・お焚上げ
宗教的にも常識的にも必ずしも必要ではなく、各個人の「信心の問題」なのでお焚上げが必要と思う場合は依頼した方が良いですし、しなくても良いと思う方はしないで結構だと思っております。
個人的に仏具屋さんやお寺さんが売上増のために奨めてくるようなところはあまり好きではありません。
弊社と永年お付き合いのある信頼している神社さんを紹介させて頂いております。
STEP12・その他のオプション〜リフォーム・不動産売買・相続
リフォームや不動産売買、相続などのご相談ごとがあれば懇意にしている信頼できる各関係業者、士業さんをご紹介させて頂きます。
特に孤独死物件に関しては過去にも「解体を免れて売却に繋がった」ケースもございます。
解体をすると数十万円〜数百万円の損失になりますが、売却の場合は若干でもプラスになります。
これは大きな違いだと思います。
そもそも孤独死は「自然死」ですので自殺、他殺現場と違い「事故物件」では本来ないのです。
そういったことを気にしない人は気にしないですし、今はそういった案件を専用で売買する不動産屋さんもいるほどです。
STEP13・お支払い
これら全てのことが終了したら、現地確認をして頂きご精算となります。
お支払い方法は現金一括、クレジットカード支払い、請求書にて振込対応(一括)がございます。
法人の場合は会社が取り決める締め支払い日に柔軟に対応させて頂きますのでお知らせください。
特殊清掃業者の見つけ方
大まかな流れはわかったけど、信頼できそうな特殊清掃業者さんを探すにはどうしたらよいのかは・・・
「特殊清掃会社の選び方!誠実な会社を見抜くには?」をご参考下さい。
最後になりますが、弊社のブログを読む必要にある方は色々と初めてのことやショックのことが多くて何から手をつけていいのかわからなくなってしまうと思います。
しかしながら、紙に書くことでやらなくてはいけないことやったことを整理できるので一覧にすることをお奨め致します。
頭だけで考えても混乱するだけです。
冷静になって一つ一つ片付けていけば大丈夫です!
リライブルではワンストップであらゆることをサポートすることが可能です。
皆さんのご苦労を少しでも軽く出来たらという想いで信頼できる業務提携先なども増やしてきました。
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・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業
・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。
・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。