ひとえに「特殊清掃」と言っても会社によって出来ることが違うことを皆さんは知っていましたか?
恐らく、このブログを読んでいるということはなんらかの特殊清掃が必要な場面にせまられているか、興味本位かのどちらかと思います。
・コロナの消毒が必要なのか?
・孤独死の特殊清掃が必要なのか?
・床下浸水の防カビが必要なのか?
・ゴミ部屋の片づけが必要なのか?・・・などなど
実は特殊清掃業者でも得意・不得意分野があったり、全ての特殊清掃分野をオールマイティーに対応出来たり出来なかったりがあります。
今回のブログではそんな特殊清掃業者の話をしていこうと思います。
またこの業界はまだまだ発展途上の業界ですので、”要注意な業者”も必ず存在しています。
そんな裏話も併せてお話していきたいと思います。
特殊清掃と言っても会社によって出来ることが違う
※『特殊清掃のジャンル』については以前記載したブログ記事を事前に読んで頂けると以下の話が理解しやすくなります。
簡単に説明しますが、★が多いほど難易度が高いです。
難易度 | 種類 | 補足 |
---|---|---|
★★★★★ | 床下床上浸水の特殊清掃 | 災害レベルの対応で人数も機械も豊富に必要。電気水道が使えないこともある。 |
★★★★ | 火災現場の特殊清掃 | 経験値が少ないと失敗する。大規模なら多人員が必要。 |
★★★★ | 灯油漏洩の特殊清掃 | 灯油臭の消臭は勿論、住人間トラブルや過去の事例を知らないと失敗する。 |
★★★★ | ペット多頭飼育崩壊の特殊清掃 | 劣悪な環境でリフォームも兼ねる場合も多く経験が必要。 |
★★★ | 孤独死現場の特殊清掃 | 腐敗臭の消臭が出来るかどうかがカギ。 |
★★ | ゴミ屋敷系の特殊清掃 | 生ごみ臭の消臭や尿臭などの消臭が出来るかがカギ、清掃レベルは普通以上。 |
★ | コロナ除菌 | 手間はかかるが難しくはない。 |
一口に「特殊清掃」と言っても会社の規模、スタッフ数、装備品、経験の違いなどで出来ることが違います。
自分が依頼したい特殊清掃の内容がその企業で出来るかどうかは電話かメールにてお問合せ下さい。
清掃技術のレベルに関して
普通のお宅よりも汚染レベルが高いお宅が多いため美装会社やハウスクリーニング会社並み、もしくはそれ以上の道具や装備が必要となります。
例えば、下記の写真のように特殊なライトでかざすと汚れがハッキリとわかります。
こうした「見える化」にも取り組み清掃レベルの向上に努めております。
一昔前は洗浄力が強い=人体に悪影響の洗剤もありましたが、エコの観点から環境に優しい洗剤を使用するようにしています。
その分、通常の洗剤よりも数倍高価な物も使用しております。
弊社では「ナノテックシステム」という清掃会社の中でもイケている業者が参入している清掃方法を学んでおり、その道具を使用しております。
定期的に勉強会があります。
一通りの清掃道具は保有していますので一般宅のハウスクリーニングも行っています。
防臭効果のあるワックス塗布なども行っております。
消臭力レベルの違いについて
消臭力の違いは前項の清掃のレベルにも違いが現れますが、保有している専門道具にも差が表れます。
噴霧器
薬剤も複数種類用意し、「Aというニオイの場合にはA´という消臭剤を使用する」という科学的根拠がないといけません。
噴霧器についても電動噴霧器や電池式噴霧器、バッテリー式簡易噴霧器、広範囲に散布できる噴霧器など常時4〜5種類の噴霧器を現場の広さや臭気レベルによって使い分けております。
家財が撤去されたお部屋であれば、広範囲に短時間で薬剤を大量噴霧できる噴霧器を使用するが、家財道具を置いてあるお部屋の場合は粒子が細かい噴霧器を使用するなどです。
「とりあえず、ファブリーズでも撒いておこうとか、置き型の芳香剤を置いておこう」とかそういうレベルの消臭力ではありません。
オゾン脱臭器
現在ではオゾン脱臭器はかなりメジャーになりましたが、この機械についても今ではAmazonで1万円代の安い機械もありますし、電気屋さんで売っている物もあります。
しかしながら、低価格の物は一般家庭用だったりオゾン発生量が少ない、安定性が無いなどまだまだ改良の余地があります。
弊社は国際特許を保有しているイスラエル製、エコゾン社のパンサーとタイガーを使用しております。
1台50万円〜80万円の代物です。
短時間で高濃度のオゾンを発生し、短期間で臭気レベルを落とすために高性能な機械が必要となります。
臭気が強い場所や気温が暑すぎる場所などは機械が壊れる可能性も高くなるので修理代を負担するリスクを伴います。
また、消臭に関しては「技術料」が伴うので機械のスイッチを入れて終了というわけにはいきません。
同じような現場でも建物の構造や気温、湿度などでも手間が違います。
高濃度オゾンの場合は人体に悪影響を及ぼす危険性がありますので、オゾン濃度に関してもオゾン検知器を使用し、残留濃度を計測し引渡を行っておりますのでご安心下さい。
臭気測定器
簡易的な機械ですが、臭気の種類によっては有効に使用できますが、使い方を間違えると逆にご依頼者様へ不信感につながるので機械の特性を事前に説明しなくてはいけません。
あくまでも臭気強度を数値化する機械なので、それが快適なニオイなのか不快なニオイなのかは判断できませんし、臭気物質によっては殆ど感知しない物もあります。
また湿度や温度によっても数値が変動するので作業前と作業後に同じ湿度、温度というわけにはいかないので完全比較には難しいのであくまでも参考程度と思っていて頂けると幸いです。
しかし、30万円近い機械ですので特殊清掃業者としては無いよりは有った方が絶対にいいでしょうね。
最新技術情報の習得に積極的に努めている
定期的に『一般社団法人・日本除菌脱臭サービス協会』のセミナーに参加し、最新知識収集に努めております。
この協会は全国の優秀な特殊清掃や清掃会社が集まっており、切磋琢磨しております。
逆に言うとこの団体に加盟していない業者さんは特殊清掃業者の中ではそれほど勉強熱心な業者ではないと断言できます。
先日もZOOMではありますが、『臭気分析・評価マイスター資格』という勉強会に参加しました。
臭気測定器よりもっと精細に数値化して欲しいという場合は、活性炭のモノトラップを対象のお部屋に設置し、それを回収後にガスクロマトグラフィーという機械(約2千万円)を使用して臭気物質をグラフ化することも可能です。
費用としては作業前後1カ所11万円(税込)となりますが大規模工事後の作業報告書や保険を使用するような現場では有効です。
1〜2週間程度に時間と費用は掛かりますが、ご参考までに。
こんな特殊清掃の会社は要注意
清掃や消臭の技術向上や最新情報の取得に疎い特殊清掃業者はやめておいたほうがいいでしょう。
清掃道具や洗剤、薬剤などは日に日に進化していますので1年前に主流だと思われていたモノも新しいモノが出れば最新ではなくなります。
常に設備投資やセミナーに積極的に参加するなどしている業者が成長していることは間違いありません。
また発信力を意識し、SNSやブログなどを更新し続けている業者も誠実な業者と言えるでしょう。
ホームページを作成後に1年以上全く発信していない業者は論外ですが、内容が薄くても小まめにに更新している業者の方がマシだと思います。
ですが、ブログ等では記載内容も重要視されるので長文になりがちです。
意外にこうした労力は実際に作業することと同等、もしくはそれ以上に大変なことなんです。
実際は片付けしか出来ない業者なのに「特殊清掃可能」と書いているHP
特殊清掃と片付けは一体化しているので廃棄後の清掃、消臭作業の一環作業も多いです。
しかし、不用品処分会社や遺品整理メインの会社では「特殊清掃が出来ないところが多い」です。
一般の方からすると特殊清掃業者と遺品整理業者は同じだと思っている方も多いですが、実は違うのです。
たとえば、孤独死現場やゴミ部屋の不用品の片づけ(遺品整理等を含む)しか行わない業者であっても「特殊清掃可能」とうたっている会社や個人事業主が存在しています。
実態は集客目的で掲載している場合がほとんどです。
一般の方にはわかりにくいのですが、同業者からすると嘘を記載しているかどうかは一発でわかるものです。
片付けに関してはハッキリ言って誰にでも出来る仕事と思われているので新規参入も多いです。(その分廃業も多いですが)
特に「トラック積み放題バック19800円〜」などを行っている業者は一般廃棄物収集運搬事業許可(以下、イッパイ許可)を持っているかどうかは絶対に確認してください。
99%許可はもっていません!
仮にイッパイ許可を持っている業者だったとしても、廃棄代と分別の手間、人件費などと頂く金額を考えると割が合わないのでやらないはずです。
トラックパックを名乗る手法の9割(ほぼ10割)は無許可営業の違法業者ですから要注意です。
同業者からすると、回収されたゴミがどのように処理処分されているのか不安でしょうがありません。
不法投棄をされた場合は排出者(すなわち依頼者)の責任となり、自己回収の手間や費用、場合によっては罰則を科せられる可能性があります。
安くて便利で、仮に作業員が親切だっり、爽やかだったり、感じが良かったとしても、無許可営業の業者に依頼するリスクを考えると私は絶対に止めた方がいいと断言します!
依頼者目線で見ると格安業者は良いと思えるかもしれませんが、法律を守らない業者はそもそも誠実とは言えないでしょう。
また、経営者のレベルもそれほど高くないと思っても構わないでしょう!
※古物商許可、産廃許可では家庭から排出される廃棄物を運搬出来ませんが「これらがあるから大丈夫」という業者もいますが詭弁です。
詳しくは【廃棄方法】をご覧ください。
片付けのみしかしない業者はなぜ危険か?
清掃や消臭は作業時間もかかりますし、道具や技術、知識も必要となりますので面倒で行わない、そもそも出来ないという業者もたくさん存在しています。
しかし、片付け後に「簡易清掃なら行います」という業者もいると思います。
そういった場合は素人に毛が生えた程度の清掃レベルだと思っていいでしょう。
とても消臭を前提とした清掃ではないです。
ではなぜ、そんな嘘をついてまで依頼を取りたいのかというと現場から生じる何らかの「商材」(再販可能な物)も欲しいからです。
また、孤独死現場、ゴミ部屋系の片付けでは現金や換金性の高い貴金属(24Kや18Kの指輪、ネックレスなど)が出てくることも珍しくありません。
不誠実な業者や格安で仕事を取りにくるような業者は窃盗や横領が日常茶飯事です。
そう言い切るには根拠があります。
”安過ぎる作業代”では、経営に関する経費を賄えないからです。
人件費、事務所家賃、車の維持費、宣伝広告費・・・等など意外に見えない経費がかかるからです。
当然、そういった業者では利益もまともに計上しないので税金も納めないでしょう・・・。
「きちんと税金を納める」、「社員への福利厚生がしっかりしている」
そういったことを護っている業者かどうかを毎年行政がチェックし、免許制や許可制にして運営していけないように法律改正する必要があるかもしれません。
「業」として行っている以上、社会貢献をし、利益を生み、雇用を守り、税金を納めることが出来る業者ではないと誠実な業者とは言えないと思います。
いくつか見積もりを取ってあなたが誠実だと感じる会社を選ぼう
特殊清掃を依頼することは人生において何度もあることではないでしょう。
たくさんのホームページがあり、どの業者がいいのかわからないので『一括見積サイト』や『業者おまとめサイト』で安易に依頼しがちですが、これらのサイト経由で依頼をすると紹介料が10〜30%上乗せされてしまいます。
以下の二つは弊社も掲載されていますが一般社団法人遺品整理士認定協会が運営しているので苦情等があれば対応してくれます。
「みんなの遺品整理」
「特殊清掃の窓口」
以下はピンハネ業者と言っても過言ではないサイトです。
「くらしのマーケット」
「生活110番」
「オコマリ」
「一括見積コンシェルジュ」
こういったサイト作成会社の担当者は法律に疎いので平気で嘘の記載を書いています。
本社への苦情電話連絡先が乗っていないのでメール問合せをしても返答も来ないようないい加減な業者も多いです。
電話で受け付けのお姉さんに違法性を伝えても電話番なのでピンとこないなど質の悪い業者の温床となっていますのでこういった業者が増えると大変迷惑です。
出来る事なら自分でホームページを見て、良さそうな業者を2〜3社ほど選ぶと良いと思います。
見積金額はもちろん、作業内容や説明内容に納得し、見積もり担当者さんとの相性が良さそうな業者さんに依頼してください。
手前味噌ですが、弊社の場合は「リライブルさんのブログを読んでお願いしたいと思った」と言って下さる方が多いのが強みです。
逆に価格だけで選ぶ場合は弊社は特別格安業者ではありませんので、最初から除外して下さっても結構です。
適正価格で経営していますのでそのことを理解して頂けるレベルのご依頼者様しか対応しておりません。
悪しからず・・・。
「会社概要」は絶対にチェック!
基本中の基本ですが、以下の項目がHPで開示されていない業者は選択肢として論外だと思って下さい。
1,経営者の顔写真やスタッフの顔写真が掲載されていない
2.住所が掲載されていない
3.会社住所が本州の場合はただの集客サイトです
4.どこの協会・団体にも所属していない
5.許可・資格が全く掲載されていない
良い出会いが出来るかどうかが鍵
特殊清掃業者に依頼をすることは殆どの人が一生に何度もあることではありません。
しかしながら急いでいることもあってなかなかゆっくりと業者調査をする時間も無いと思います。
また特殊清掃は作業代も安くはないことが多いです。
そういった理由もあって良い業者さんに出会えるかどうかが精神的・金銭的ストレスの影響が表れるでしょう。
経験が少なく、消臭技術が低ければ他の業者に再度施工を依頼しないといけませんし、手間もお金も余計にかかってしまいます。
弊社ブログが万が一の際の業者選定の参考になれば幸いです。
社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)
・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業
・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。
・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。