ご親族が死後数日経過して「孤独死」として発見され亡くなってしまった場合、その時に貴方はどうしますか?
またどのようにしなければいけないでしょうか?
自分の周囲にそういった経験をされたことがある人は少ないでしょうから、まずはネットで色々と検索するでしょう。
今回はそういったお悩みの方へ特殊清掃業者が教えることが出来る範囲で教えます。
本来はこういったサイトに訪問する自体が不幸ですが、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
孤独死とは?
日本は「超高齢化社会」、「多死社会」と言われて久しいですが、ここ数年ですっかり定着した感がある「孤独死」と言う言葉。
基本的には死後数日〜数か月後に室内で発見されてしまった事象を言います。
※ここでは学説的なお話しなどには興味がないでしょうから、もっと詳しく語源等の意味を知りたい方はWikipedia等で調べてください。
一言で「孤独死」と言っても死後数日で人間の身体は内部から腐り始めますが、室内の温度・湿度、持病の有無、体形、年齢、性別などで腐敗の進行具合が異なります。
そうすると室内の様子もかなり違うので対処方法が違います。
時には「孤独死」と言ってもなんら腐敗臭もなく体液の漏れもなく普通のお部屋であることもあります。
全ての孤独死現場が凄惨な現場というイメージがあるのですが、実際はそうとも限りません。
弊社では最高で2年間発見されなかったというお宅の特殊清掃のご依頼があったことがあります。
不思議なモノでそんな発見されていなくても支障が無かったということは生きていても死んでいても孤独だったと言えるでしょう。
生物としての死もそうですが、社会的に死んでいた・・・。
過疎地ではなく札幌市でしたので人が多くても、そういった不思議なことはあるものです。
孤立死とは?
一時期、厚労省が孤独死ではなく「孤立死」という言葉を使用しましょうと言っていましたが、業界内では「孤独死」で統一されてきている気がします。
一般的には孤独死と同義語で使用されていると思いますが、持論をもった偏屈な人は「孤立死」と頑なに言うでしょうから、そこであえてケンカをする必要は無いと思います。
2021年コロナ禍において孤独・孤立による自殺が増えているということでイギリスに次いで世界で2例目の「孤独・孤立対策」担当(大臣ではなく曖昧な係)で坂本少子化相が任命されましたが、ほぼ世間的には話題にもならず成果も出ているのかよくわからないのが現状です。(兼任という時点で菅首相のヤル気の無さを感じます)
政府がすることなのでそれほど期待はしていませんし、孤独に関することは複雑な社会問題が絡んでいますから、担当大臣を作ったところですぐに解決するわけでもなく、核家族化、少子高齢化社会、貧富の差など解消していかねばならないことが多いです。
高齢者が孤独死で亡くなるイメージがありますが昨今では若年化が進んでいます。
哀しいことですが、これが現実なんです・・・。
孤独死で発見された場合どうすればよいか?
さて、少し前置きが長くなってしまいましたが・・・
ある日警察や大家さん、管理会社さんなどから「〇〇さんが自宅でご遺体で発見されました・・・」と電話連絡が来て驚かれることでしょう。
近しい親族であれば悲しみは殊更ですが、遠縁の親戚だったり、聞いたことがあるような無いようなほぼ会ったことのない人の場合もあります。
あまりにも遠縁の場合は悲しみの感情よりは「面倒だな〜」ということが頭をよぎると思います。
当然、近親者であればすぐに駆け付け遺品整理という流れになると思いますが、遠縁の方となると「相続をするかどうかの判断」「財産の有無」から入る場合もあると思います。
殆どの孤独死の場合は遺書が用意されていることも少なく、調べてみるとプラスになる財産はなく、マイナスの遺産の方が多いことが事例としてよく聞きます。
また遠縁だった場合は「法定相続人がどれくらいいるのか?」なども調べなくてはならないのでかなり大変な労力を要します。
「相続」が「争族」となることが往々にしてあります・・・。
相続の法律的なことはこのブログでは詳しく記載しませんが、簡単なアドバイスとしては・・・
通常だと相続をするしないの判断は死後3か月までと言われていますが「孤独死の場合」は特例も当然ありますがあまり時間的にゆっくりはしていられません。
一つだけ特に言いたいのは、「先にプラスの遺産だけもらって、マイナスの遺産を放棄することは出来ません」のでご注意下さい。
弊社でもとりあえず見積もりには伺うのですが、結局は「相続放棄します」という方も数多く見てきました。
親族と疎遠であると最終的には無縁仏として葬られてしまいますが、そういった生き方、死に方を望んでいる方もいますので一概に孤独死が不幸だとは決めつけない方がよいでしょう。
むしろ、病院でたくさんの延命治療器具に括り付けられて苦しい思いをして亡くなる方も多い世の中です。
自宅で好きな物に囲まれて亡くなるというのもまたその人の人生です。
孤独死というとすぐに「可哀そう・・・」とか「惨め・・・」とか言う人、考える方も多いですが、私どもでは特にそういったことを思うことはありません。
孤独死現場ですぐにやってはいけないこと
孤独死の場合は「事件性の有無」や「DNA鑑定」などが終わってからなので、連絡が来てすぐに入室許可が出ない場合もあります。
また、貴重品や現金、財布、家や車の鍵などは警察が探して保管してくれるのですぐにどうこうということはありませんのでご安心下さい。(後日、事件性がないとわかれば返却されます)
しかし、警察も全ての場所を探索するわけではないので遺品整理中に貴金属や現金などが出てくることがあります。
そうした物が出てきたときに誠実に返却する業者を選んで頂きたいと思います。
相続の話も重要なのですが、ここでは故人のお部屋で実際にやってはいけない3つのことを記載します。
①室内の状況をよく知らずに踏み込む
死後どれくらいかによりますし、季節にもよりますが、ハエやウジが大量発生し、血液、体液が漏れている、腐敗臭が強烈な状態のお部屋に一般の方が入られることは精神的ショックも大きいのでお奨めしません。
頭髪が付着した頭皮や爪などが残っていたりします。
特殊清掃業者でも得手不得手があり、ダメな人は1日で退社という位です。
部屋の状況によっては非衛生的ですし、身体や精神が弱っている状態で入室すると抵抗力が弱まり感染症などに罹患してしまう場合もございます。
警察の方にある程度の室内の様子を聞いておいて、「自分では無理だな」と思ったら絶対に一人では入室しないでください。
最悪の場合PTSD(心的外傷後ストレス障害)となり心に傷を負ってしまうことも想定されます。
苦手な人、苦手だと思っている人は絶対に一人で入室してはいけません。
②窓を開ける
最近の日本人は肉や魚が腐るニオイというのを嗅いだことが少ないと思いますが孤独死現場では人間も同様で腐敗臭がします。
嗅いだことが無い人は「なんか臭いな〜??」とは思いながらなんのニオイかわからないので、発見が遅れてしまうことがありますが、特殊清掃員は嗅いだことがあるのですぐに人が亡くなっているかどうかわかります。
腐敗臭が強烈な場合、すぐに窓を開けたり換気扇を回したりしたいところです。
しかし、ちょっと待ってください!!
隣人や上下階の方に迷惑がかかったり、換気扇を回すことで油汚れに腐敗臭が付いてニオイが取れにくくなります。
換気扇の表面はまだ清掃すればよいですが、ダクト部分などにもニオイが付着し、清掃、消臭後にもどこからともなくニオイがする場合はダクトから逆流してくる場合もあります。
そうは言っても、このブログを読んでいない方は100%近い確率で窓を開けたり、換気扇を回します。
また、窓をしばらく開けっぱなしにしておくと、そこから腐敗臭を辿ってハエが入り込むことがあります。
そうすると爆発的にハエがふえてしまうことになり、ハエの卵や蛹など清掃箇所も増えますので開けっ放しにしないでください。
「網戸なら大丈夫か?」というとそうではありません。ハエは人の想像外の所から侵入し卵を産みます。
巾木の間、冷蔵庫の裏側、蛍光灯など人があまり見ないところに潜り込み卵を産みます。
③マンションなどは共用部に刺激の強い芳香剤などを置かない
腐敗臭が強いため、芳香剤を置いたり撒いたりする管理人さんが居ますが、そうすることで余計にニオイがきつくなったり、化学物質の塊である芳香剤はその後の消臭作業の邪魔になりますので置かないようにして下さい。
無香料や炭などの活性炭など自然な物なら大丈夫です。
ドアや郵便受けなどの僅かな隙間からニオイが漏れるので養生テープで隙間を防いで密封するのも一時的なら効果的です。
特殊清掃・作業代について
あくまでも参考資料ですが、北海道では弊社の料金表を元に同業他社さんがそれ以上に安く提示している場合があります。
【作業料金】(←をクリックすると料金に移動します)
弊社ではイタチごっこになってしまうので料金表の改定は逐一行っておりませんが、料金よりも技術や経験、専門道具の有無などで業者選定を考えて頂きたいと願います。
最近ではなかなか特殊清掃の本当の実績や実力が一般の方にはわかりにくいですが、ブログ等である程度の情報公開をしている企業を優先してみてはどうでしょうか?
特殊清掃業をするにあたって消臭作業というのは必須なのですが【一般社団法人 日本除菌脱臭サービス協会】に加盟していない業者は最新情報や情報収集に乏しい企業であることが多いです。
ここに加盟している業者の多くは日本各地の勉強熱心で消臭や除菌について真面目に取り組んでいる業者が多いです。
最近では新型コロナウィルスの除菌方法を国立感染研究所の方たちと一緒に統一化したセミナーを実施しました。
また全ての遺品整理業者や不用品処分業者が特殊清掃を行えるわけではありませんのでご注意下さい。
特殊清掃を行える企業は遺品整理は当然の如く行えますのでワンストップで全ての依頼が出来る業者をお奨め致します。
リライブルでは遺品整理、ハウスクリーニング、消臭、原状回復、解体、遺産相続、不動産売却など自社施工&提携業者でほぼ全てのことに対応可能です。
特に相続関係に強い士業も繋がりがあり、土地勘が無い方にはそういったこともどこに相談すればよいのかわからないと思いますが【一般社団法人 相続ファシリテーター協会】に所属していますのでご安心下さい。
初動パック〜簡易消臭
ご遺族が財産の有無を調べたり、遺品整理を行う前に簡易消臭を行い、室内環境をある程度整えることをお奨め致します。
ハエの除去や体液部分の除去や簡易消臭(無臭とは言いませんがニオイを短期的に落とすことが可能です)を行うことで落ち着いて作業をすることが出来ます。
具体的には消臭剤の散布、オゾン脱臭、換気、確認という流れです。
1時間〜半日程度で済むことが多く、費用も5~7万円程度(撤去費用は別途)です。
その後、弊社に遺品整理をご依頼して頂いた際にはお値引き対象となります。
道央圏内であれば出張費はかかりませんが、遠方の場合は高速道路代&燃料代は若干加算されます。
まずは一度お問合せ下さい。
社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)
・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業
・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。
・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。