こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
4月は遺品整理のご依頼を数多く頂き誠にありがとうございました。
5月も引き続き遺品整理のご依頼が続いており全道各地へ参ります。
そんな中でご依頼者様からの質問も多い『遺品整理業者に買取してもらうことは可能か?』というタイトルで裏話や最新情報等も交えてお届けします。
遺品整理ではどんなものを買取してもらえるのか?
結論から申しますと、基本的には『売れるモノは買取可能です!』
ただし、大原則して「市場の需要と供給」で価格が決まるということは覚えておいてください。
先に言っておきますが「購入した時は高かったのよ〜」というお話は”今では高くない”ことの方が多いです・・・。
時代と共に生活スタイルも変わっていますし、価値も価格も変わってきます。
家電なども日進月歩で1年も経てばかなり機能やデザインが変わってしまいます。
しかし、古い物でも”価値の再発見”や”部品取り”などで需要がありますから、一概に新しいからといって高値が付くわけではないのが古物、中古品の難しいところでもあります。
遺品整理で捨てるくらいなら「お金に換えられたらラッキー♪」という気持ちでいて頂けると幸いです。
●買取可能ではあるが【高値】とは限らない!?
家庭から出てくる買取可能品は数えきれないぐらいありますが、代表的なモノをいくつかあげました。
①家具
デザイナー・ブランド家具などの高級家具、アンティーク家具、レトロ家具などの古い家具。
もう、数えきれない程の家具が世の中にはありますよね?
このブログ内では紹介しきれないほどありますが、状態や在庫状態、時代の人気などにより価格は大きく変動します。
※ただし、タンスや食器棚などの大型家具は住宅事情の変化により嫌われる傾向にあります。
※ベッドやベッドマット、布団などの寝具類、大型のソファーも厳しいですが、買取を行っている業者もありますが弊社では全てお断りしています。
ニトリやホームセンターなどの大量量販品などは元々の販売価格が安いのでその分買取金額はほとんど期待できません。
大きな家具が廃棄品としてではなく、買取出来るかどうかで作業料金は大きく変わるので安い価値がない物を買うよりは購入時は多少高くても品質の良い物を買った方が長い目でみればお得なこともあります。
大量生産、大量消費の悪弊ですね。
②家電
テレビや冷蔵庫、洗濯機、パソコン、オーディオなど製造より5年以内の物で状態が余程悪くない限りは買取可能です。
状態が良くて液晶テレビや冷蔵庫は10年以内でも可能な場合があります。
※健康器具は流行り廃りが早いので高額査定は厳しいでしょう。
※マッサージチェアも大型の物は運搬するにも廃棄するにも大変なので古い物だと嫌われる傾向にあります。弊社でもマッサージチェアのみの買取査定はお断りさせて頂いております。
※電子レンジ、トースター、炊飯器、ガスコンロ、ミキサーなど調理家電も種類や状態によっては買取可能です。
家電全般に言えることですが、箱から出した時点で市価の半分以下になってしまうと思って下さい。
未使用、未開封品であれば高価買取も可能です。
北海道ではFFストーブやポータブルストーブ、石油ストーブなんかも人気買取品ですが、使用状態が悪いと分解清掃が必要となってしまうので高年式でも使い方が悪いと安くなってしまいます。
電気ストーブやガスコンロストーブなどの携帯用や緊急用なども買取可能です。
ここで注意点ですが、もしストーブを高く買ってもらいたい場合は秋から冬にかけてがベストです。
季節物は春と夏だと在庫として置き場が必要となるので安く買いたたかれてしまいます。
同様にクーラーや扇風機、送風機なども同様ですね!
③趣味の物・嗜好品
本、DVD、CD、TVゲーム、カード、フィギュア、アイドルグッズ、ミリタリーグッズ、アニメグッズなどあらゆる方面の趣味の収集品は大人気です。
あと資産価値のある記念硬貨やメダル、珍しい切手、古銭なども当然買取可能です。
テレホンカード、書き損じのハガキなどもまとめると売ることが可能です。
お酒はブランデーなどの賞味期限が無い物は古くても状態が良ければ大抵は大丈夫です。
ワインや日本酒、焼酎、ビールなどは保存状態の良し悪しや賞味期限があるので難しい場合があります。
趣味の物は集めているご本人やコレクター仲間以外には価値が解らないことが多いですが、それなりのコレクション数があればまとめて売ることで価格が上がりますのでご自身の判断で捨てないほうが賢明です。
④骨董品・美術品
※日本刀や火縄銃、甲冑、掛け軸、壺、茶器、花器、仏像など真贋検査が必要で専門家による鑑定が必要となることが多いです。
道外では「先祖伝来の蔵を丸ごと売った」とか「1000万円で丸ごと買った」とかいうお話も聞きますが、北海道ではあまり聞いたことがありません。
さすがに歴史が違います。
有名な絵画や彫刻などは骨董品と同様に専門家による鑑定や査定が必要となりますので弊社では買取は基本的に行っていませんが専門業者をご紹介することは可能です。
⑤車やバイク、自転車などの乗り物系
弊社の場合は提携している業者さんや士業さんへ紹介という形をとっています。
※亡くなった方の車を売りたい場合は法定相続人全員の同意が必要となりますので意外に手続きが面倒なことが多いです。手間と時間を惜しむなら専門家に依頼することをお奨め致します。
アルミホイールやカーオーディオ、ナビなどのパーツなどは弊社でも買取可能です。
⑥貴金属・宝石
※24金や18金、プラチナや銀などの地金は市場価格が毎日変動していますのでその日の相場の70〜90%で買取をさせて頂いております。(重量により買取価格の変動あり)
ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルドなども査定はさせて頂きますが地金と違ってそれほど買取価格はつきません。
石の加工代や宣伝費、販売に関わる人件費等が含まれるから高いのであり石自体には実は価値がありません。(女性の夢を壊すようで申し訳ないのですが)
余談ですが、水晶系の石(アメシストなど)や人工ダイヤモンドなどもカラット数が大きくても安いのが現状です。
宝石ではないのに宝石の分類に含まれる真珠(パール)も中古市場では人気薄です。
購入時は高いことが多いので「査定額が安いなぁ〜」と思われると思いますが、ある程度の基礎知識があればご理解して頂けると思います。
ですから、故人が「買った時は100万円したんだよ」なんて聞いていた「買取価格は1万円です」と言うとご親族が怪訝な顔をされることもあるかもしれません。
バブル期に購入された物に関しては特に差額が大きいですね。
私どもとしてもがっかりさせることが目的ではありませんが、「それでは納得する金額で自分で売ってきてください」と言うしかありません・・・。
⑦機械式時計
最近ではアップルウォッチをはじめとするスマートウォッチが人気ですが、高級機械式時計もまだ人気があります。
やはりスイス製、日本製が人気です。
ここではブランド名を出すときりがないですが、機械式時計も喜んで買取させて頂きます。
有名なロレックスの価格高騰は異常で一種の「投機」になっていますね。
購入時の2倍以上の価格になっていることも珍しくありません。
機械式時計以外にもGショックや日本製クォーツでも買取可能です。
圧倒的に男性の方が機械式時計が好きという傾向にありますのでもしかするとお父様の遺品で出てくるかもしれません。
機械式の場合は古くても修復可能だったり、アンティーク時計が好きという人もいるので実は馬鹿に出来ません。
直して形見として使用する方もいますので安易に捨てたり、売らない方が良い場合もあります。
⑧着物
上記の機械式時計は男性が多いのですが女性で今多いのは世代的にも着物の買取依頼が多いです。
しかし、着物の買取は現状ではかなり厳しいです。
御存知の通り、新コロの影響で冠婚葬祭、成人式や祭りなどで着用する機会も減り、茶道や華道など着物を着るような習い事でさえも集まることが減っていますので使用機会がそもそも無くなってきています。
また、飲み屋も規制されているのでクラブやスナックなど接待を伴う飲食業でも需要が減っていることでしょう。
久保田一竹などの作家物、大島紬や結城紬などの伝統工芸品でさえ需要と供給の面で見て買取はかなり厳しいです。
まして保存状態が悪い、着丈が短いなどであれば逆に処分代がかかってしまいます。
個人的なお話をさせて頂くと着物販売の経験もあるので日本文化を守るためにも積極的な買取を行いたいのですが、保管場所の確保や販売元の確保などの面で厳しいです。
弊社としては「思い出」として自宅に保管しておくことをお奨めしています。
いずれ、着物に関わっている職人さんも高齢化が進み技術の継承が途絶えて、居なくなることが予想されていますので、後世で思わぬ価値を生む時代が来るかもしれません。
【着物買取についての注意事項】
よく新聞広告などで「着物高価買取」ということで”どうみても高過ぎる買取金額”を掲載している企業があります。
あれは着物で釣って、自宅に入り他の貴金属を押し買いしたいがための戦略なので気を付けてください。
上手い話には裏があると思ってください。(需要と供給のことを思い出して下さい)
数十万円で買取して、実際には一体いくらで販売する気なのでしょう?
赤字で販売するわけないですよね?
私も着物を販売していたのでよ〜くわかりますが、着物は店頭にただ置いたり、吊るしておくだけでバンバン売れるような品物ではなく対面販売が主流ですのでそんな高額で買取るワケないので【釣り商法】です!
お気をつけください。
⑨最近の流行り
新コロの影響でキャンプブームですから、最近はキャンプ用品が人気です。
限定品のランタンやクーラーボックス、椅子、ナイフなど高価なギアもたくさんありますので中古でも欲しいという人は多いです。
●リサイクルショップの出張買取を呼ぶのは?
店舗に持ち込めないから出張買取査定をしてもらおうというのは皆さんよく思いつくと思いますが、ちょっと待ってください。
遺品整理が絡む場合は、お店側が欲しい物だけ買取して不用品(廃棄品)にはノータッチというのがリサイクルショップもしくはリサイクルショップ系列の遺品整理業者ですので、実は総額で考えた場合に損したということも多く聞きます。
中には「貴金属だけそそくさと買取って帰って行った」という遺品整理業者を名乗るリサイクル運営会社も数社あります。(札幌の某業者で実名知ってますがここでは公表しませんけど)
その場ですぐに買取を依頼しないで、いったん他の業者にも聞いて比べてみましょうね。
中堅以下のリサイクルショップも結構、ライバルが多く、経営も薄利多売で苦しいですからみんながみんな誠実な業者ではないですよ。
●出張買取業者への4大チェック!
最低でも以下の4点はチェックしてみてください!
・売買契約書を書いてくれるか?(控えを渡さないと業者は警察に捕まります)
・古物許可証もしくはそのコピーは持ち歩いているか?(携帯義務があります)
・クーリングオフについての説明はあるか?(特に貴金属に関しては重要です)
・名刺は渡されたか?(案外実態のない買取業者も多いです)
あとは、ご依頼者様のインスピレーションを大事にして「こいつ怪しい」と思ったら売るのは止めた方がいいです。
買取してもらうと遺品整理の料金が安くなることがある
例えば、一軒家のお宅であれば何らかの買取可能品は必ずと言ってよいほど出てきます。
よく、「料金を安くするために自分で処分しました!」というご遺族様もいます。
しかし、後程お話を聞くと「それは捨てないほうがよかったですねぇ・・・」という事例も多々あります。
一例で言えば、古い玩具や食器、包丁、ハサミ、贈答品のタオルやシーツ、石鹸などです。
古い玩具で言えば、ここでは数え上げることが出来ないくらい実例がありますが、とにかく捨てないほうがいいです。
食器の中にはブランド品が混ざっていて数万円する物もあります。
また包丁に関して言えば鋼の包丁であれば錆いても、欠けていても大丈夫です。
同様にハサミも裁縫用の裁ちバサミなどは需要があります。
贈答用のタオルやシーツなども学校などのバザールなどで必要ということで需要があります。
遺品整理において各市町村ごとに仕分け方法が違いますし、危険物が混ざっていないか確認が必要となるので弊社で再度チェックをします。
たまに、ゴミ袋の中から貴金属が出てくることもあり、「素人は怖いな〜」と思うことも度々あります。
ごみとしてまとめた袋の中から数万円の価値がある物が出てくることも珍しくはないです。
一般の方と遺品整理業者では価値観が違うのでそれらの作業代や廃棄代も微々たるものですから全てお任せ頂くほうが料金が結果的に安くなることがあります。
「とにかく料金を安くしたい!」という気持ちもわかりますが、まずは実績豊富な遺品整理専門業者を呼んで頂き見積査定をさせて頂くことが大事なのです。
リライブルの実例
弊社では作業代よりも買取金額の方が多く結果としてお支払額の方が多いという事例もございました。
「撮り鉄(電車を写真や動画で撮るのが趣味の鉄道マニア)」だったようで鉄道写真が趣味のおじさまが亡くなり、その遺品整理をさせて頂いた際に買取させて頂いたのは・・・
・カメラ
・望遠レンズ
・パソコン、ハードディスクなどのパーツ
・鉄道関係のフィルム(SLや廃路線の電車など)
・鉄道関連の本(古い時刻表や専門雑誌など)
総額で40万円ほどになりました。
弊社が運営している別サイトで【遺品整理のリライブル】では買取やちょっとしたアドバイスをブログにて記載しております。
もし興味がありましたらご訪問下さい。
まとめ
一昔前は遺品整理業者も少なかったのでご遺族様は業者選びが難かったと思いますが、最近ではよくわからない業者でも遺品整理業者と名乗っています。
よく差がわからないんであれば「価格が安いほうがいいよね?」という理由で業者を選ぶ方も増えるのは理解できます。
ただ、実際に安い業者さんが誠実に買取査定を行ったりしているのかは不明です・・・。
弊社としてはSDGzの観点からゴミを減らすためにも再販出来る物はなるべく買取をさせて頂きますし、鉄や紙などの資源も再資源化工場に持ち込みをします。
実は一切合切捨ててしまったほうが楽ですし、コストもかからないのです。
コストというのは買取させて頂いた再販品を保管しておく場所代もかかりますし、再販するにも動作確認や清掃などひと手間がかかりますので面倒なことではあります。
しかし、上記の通り全てを廃棄してしまうことに抵抗があるのも事実です。
あと最近の傾向としては、遺品整理の作業代自体が安くなってきていますので、利益を生みにくい構造となってきています。
少しでも利益率を上げるために買取、再販を行わないと生き残れないという実情もあります。
「ゴミを減らし、地球環境に良い」
「利益率を上げ、社員教育や資機材の購入に役立て、会社の存続に役立つ」
「作業代が安くなって、金銭的負担を減らし、ご依頼者様に喜んで頂く」
これで「三方良し」となるなら嬉しく思います。
今回のブログは皆様の遺品整理業者選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920
(スマホの場合は上記を押すと電話に繋がります)
・営業時間は9時〜18時が基本ですが、ご依頼者様の都合に柔軟に対応させて頂きます。
・同様に土日祝日は作業はお休みですがお見積りには伺えます。
・遺品整理・生前整理・不用品処分代行などの家財整理全般
・上記に伴う買取も積極的に行っており作業代の削減に努めます。
・孤独死現場・事件現場・自殺現場などの特殊清掃及び消臭作業
・ゴミ屋敷・ゴミ部屋・汚部屋などの片付け及び清掃
・ペットの多頭飼育崩壊現場の糞尿臭の原状回復工事
・火災・ボヤによるスス臭の消臭(保険対応することが多いです)
・灯油漏洩現場の消臭作業(保険対応することが多いです)
・その他、ニオイや凄惨な現場でお困りの方はお気軽にご相談下さい。
【注意点】
・少人数で運営しているため、24時間事務所に電話番が常駐しているわけではなく転送電話にて対応しております。
・せっかくのお電話でも現場作業中ですぐに出られない場合に【非通知設定】だと折り返し電話がかけられない場合がございます。
・お時間をずらして再度電話して頂けると幸いです。
・営業時間外のお電話でもフリーダイヤルにて対応可能です。
・メールは簡易設定にしております。
・再度、詳しい内容をお伺いすることもありますが最低限の必要事項を記載の上、返信をお待ちください。