新型コロナウィルスが原因の孤独死現場の見積もりについて

こんにちは、北海道特殊清掃業者ナンバーワンを目指すリライブル株式会社の鈴木です。

コロナ禍で4月は色々な悩みが多いながらもあっという間に過ぎ、5月に突入!

あらゆる業種の方が売上大幅減で大変な時期に弊社はご依頼をして下さる方がいて運営を続けることが出来ております。

皆様のお役に立てる機会を頂き、本当に感謝しております。ありがとうございます。

さて、以前から懸念されていました新型コロナウィルスが死因による孤独死現場が全国の同業他社でも発生してきていると聞いています。

そちらのお見積りに際しての注意事項をお伝えさせて頂きます。


1.新型コロナウィルスが原因の孤独死現場の場合

お電話の時点で「死因が特定されない、わからない」ということも多いのですが、なるべく詳細にお知らせください。

現場入室に際しても防護服やフルフェイスマスクの着用など装備が必要となりますし、部屋から出た後にウィルスを拡散させてしまう恐れがあるので感染拡大を阻止するためにも防護服等の着脱用の場所も必要になります。

ウィルスは細菌と違って自己増殖しませんから1週間〜2週間程度の期間が空いていれば宿り主から自然消滅する可能性が高いため(ゼロではありませんが)危険性が低くなりますが、死後1週間以内の場合はまだ室内にウィルスが滞在している可能性があります。

そのため、見積もりと同時に消毒作業が必要になることも想定され消毒剤の噴霧、オゾン燻蒸をして、家財品のふき取り作業が必要となることもございます。

その際は有料見積もりとなりますこと、予めご了承下さい。

※見積もり後、ご依頼をして頂いた場合は返金させて頂きます※



2.孤独死の早期発見を!

4月はゴミ部屋関係のご依頼が多かったのですが、5月は孤独死関係のご依頼が多くなりそうな予感がしており既に3件のお見積り依頼を頂いております。

気温も高くなってくるので異臭がしたり、ハエが大量発生したりで異変に気付く人が多くなってくる季節です。

弊社のブログを見るころには残念ながら室内の撤去を考えている方が多いので無駄な警告となってしまうかもしれませんが、最近連絡を取っていない身内の方がいましたら電話の一本でもしてみてください。

元々孤独死は周囲との関係が希薄なことが原因で発見が遅れてしまうことです。

この新型コロナウィルスは”人との関係を断絶する”恐ろしいウィルスです。

病院に行けないまま亡くなっている可能性は非常に高いです。

特に高齢者の方は急変するそうですから、「ただの風邪?」とおもっていたらそのまま室内で死亡・・・ということもあるでしょう。

私は孤独死は「自然死ですから何ら恥じることはない!」と思っていますが、早く発見することさえ出来れば室内の原状回復もしなくて済みますので高額な作業代になることは殆どないです。

ただ、発見が遅れた場合は床などに体液が浸透し原状回復のためのリフォームが必要となってしまう事例も多々ございます。

さらにコロナウィルスによる感染死亡の場合は室内の消毒費用も加算されますので少し割高になってしまいます。

床で亡くなった場合は体液が床下に浸透していることも・・・



3.特殊清掃業者の悩み

3-1 消耗品が手に入らない

感染症用防護服が現在完売となっており、在庫品を使用しますが最短で8月入荷予定と聞いていますがそれも定かではありません。

あらゆる備品が手に入り難くなっています・・・。
使い捨てで1着約5,000円相当の物を使用します。

また防塵・防毒マスクの「吸着缶」というフィルターも一つ2000円前後します。2つ使用なので4000円。

長靴も使い捨てとなりますが1足2000円。

これだけで1人分の消耗品代を合わせて11,000円。

4名で作業したら44,000円が1日の作業で使い捨ての消耗品代になってしまいます。
(そのほかにも手袋やオゾン発生器のフィルター、養生資材、掃除道具など使い捨て品は多々あります。)

特殊清掃業者も防護服等が無いと自分の身を守れないので危険が伴います。

「自分は気合を入れているので大丈夫!!」というわけのわからない自信はありません。

心苦しいのですが、消耗品代が余計にかかります。

ただでさえ精神的負担が大きいのですからご依頼者様の金銭的負担をなるべく減らしたいと思いますが、必要経費がかかってしまうのは大変心苦しいです。

3-2 医療崩壊

また我々の最大のリスクは医療崩壊しかけているので簡単に病院にかかれないことです。

これは感染症に携わる人たち全員が感じることですが、医療体制がしっかりしているからこそ特殊清掃業者も安心して作業を請け負えたのですがその安心感が無くなるというのもハイリスクな仕事です。

感染者が発生した場合、その後の業務にも影響が出てしまうので、2週間自宅待機や営業停止など経営の根幹を揺るがしかねない状況になってしまいます。


4.安易に新規参入しないで!

この不景気で特殊清掃や家財整理業者が増えるのではないかと予想していますが、覚悟がない人はこの業界に参入しないで頂きたいと願っております。

民間資格を取るために通信教育でわかることなんてネットで調べればわかる程度のレベルですから、実際に場数を踏んでいる特殊清掃会社で経験を積むなどしないと無理です。

一つとして同じ事例はありませんから、机上の空論が多いのです。

場数を踏んでいない業者だと危険が伴いますし、知識や装備がないと不幸になる人が増えるだけです。

ご依頼者、貸主、従業員、家族など半端だと周囲に迷惑が・・・

にわか特殊清掃業者なのかは同業者ならすぐにわかりますが、一般の方には見分けがつきにくいと思います。

一般的に格安や低料金をうたうのは仕事が来ないので安くする傾向が強いですし、上記の通り消耗品だけでもそれなりの金額がかかってしまいます。

全て自己負担を負うような業者なら赤字ですぐに廃業してしまうでしょう。

また、個人事業主で一人でやるなら危険であってもよいのでしょうが、社員やアルバイトなどの安全確保の装備品や危険手当などを考えない経営者もアウトでしょう。

感染症に関しては、2次被害も考えられますので作業員とその家族にも危険が及びます。

安易に「儲かりそうだから参入した」なんて方は相当苦労すると思いますし、そんな思いでは依頼に繋がらずに廃業することは間違いありません。

私どもは全国の有名、人気特殊清掃業者さんとお付き合いさせて頂いておりますが、金儲けが目的でこの仕事をするという人が生き残っているとは思いません。

やはり、困っている人の役に立ちたいと願っている方が支持されるのだと思います。

弊社でも「使命感」をもってこの業務にあたっておりますが、正直に言いますが「安全にはお金がかかってしまう」ということもご理解下さい。

そして、弊社をご指名して頂ける方の多くはこういった社会常識をよくご理解して頂ける方が多いことも私どもは知っております。

詳しいお話を聞きたい方はまずはお電話かメールにてご連絡下さい。

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リライブル株式会社
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