こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
札幌市某所の木工加工工房が倒産し、倉庫は解体するので中を空にするために残置物撤去のご依頼を頂きました。
数百万円、数千万円するという木材加工の設備や機械がたくさんありましたが、これらは違う業者さんが撤去していきました。
弊社は11月下旬に5名で合計3日間かけての作業でしたが・・・ハッキリ言って大変でした。
解体するに際して”木材は残してよい”ということだったのである程度は残しておりますこと予めご了承下さい。
1日目 仕分け作業中心
家具や建具を作っていたので沢山のネジやボルト、金具、工具などが大量にありました。
これだけでも在庫としてはかなりの金額になるのでしょうが、今となっては勿体ない限りです。
これらもビニール袋に入っているネジなどもビニールから出して分別します。
倉庫内は広いのに意外に細かい仕事をちんまりやることが多い初日で作業があまり進みませんでした・・・。
今回はあまりにも鉄製品が大量だったため、じゅんかんコンビニ24で有名なマテックさんの発寒工場に数回にわたり持ち込みさせて頂きました。
引き取り可能な鉄、アルミ、段ボール類に分けます。
「そのまま捨てればごみ、分ければ資源」というわけです!
その他の再資源化が難しい物はプラスチック、ガラスなど素材ごとに分けたり、混載物は土嚢袋に詰めて「産業廃棄物」としてまとめます。
話が前後しますがいつも懇意にさせて頂いている産廃業者さんに運搬してもらいました(最終日)
総物量は31㎥でした。
基本的に弊社は一般家庭からの排出が多いので「サンパイ」で捨てることは殆ど無いのですが、実は弊社も「産廃収集運搬許可」は持っていますのでご安心下さい。
家財整理で若干使う部類と特殊清掃で使う以外は運搬しないので最低限の項目しか取得していないので「特別管理産業廃棄物」(爆発性、毒性、感染症のある危険な廃棄物)などは他社さんに依頼することにしています。
余談ですが、この「産廃」を取得するにあたっては会社の経営者や役員、個人事業主など経営に関わる人達が2日間講習に参加しなくては取得できないのですが、この時に一般廃棄物と産業廃棄物の違いを学習するのですが・・・「なぜ違法であるトラックパックの業者がこうも多いのか?」
きちんと話を聞いているのか理解しているのか疑問が残ります・・・。
2日目 前日に続きまとめ作業
塗料やボンドなど有機溶剤などは産廃中間処理場に持ち込んで処分してもらいます。
マニフェスト(産業廃棄物管理票)という書類が発行されますのできちんと処理している業者なら大丈夫です。
これらは自然環境を汚染するので不法投棄などもっての他です!!
(時折、山林で一斗缶が放置されているのを見かけることがありますがどういう神経をしているのかわかりません)
これらは全部で570kgありました。
3日間 搬出作業
木材加工の工房だったので細かい木屑や埃が大量に舞い、毎日埃まみれで、広い工房内で移動距離が長く重量物も多く大変でしたが約束の引渡期限に間に合って良かったです。(途中間に合わないかと思いました(-_-;))
弊社ではそれほど多くはありませんが時折、こういった事務所の片付けも行っております。
※写真に見えるのはご依頼者様から残す物として置いてあります。
倒産について考える・・・
今回は残念ながら倒産してしまった物件のお片づけだったのですが、たまたま個人的に「なぜ倒産〜平成倒産史編」という本を読んでいました。
そういったことも重なり、作業前から正直少し気が乗りませんでした。
負のオーラというのでしょうか?
経営者の端くれとして「自分が育てた職場が無くなる哀しさ」がわかることと「現場仕事の辛さ」とで疲れが倍増した思いがあります。
人間にも「死」があるように企業にも国家にも宇宙にも全て”終わり”は必ずあります。
成功に関しては「運が良かった」とか「たまたま時流に乗ってうまくいった」といった再現性が難しい、若しくは偶然が重なるので出来ないことが多いですが、失敗に関しては「失敗するべくしてそうなる」という法則があるようです。
愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ
過去の歴史から学び、自社がその道を辿らないように知っておくことは大変参考になります。
私も今の経営方針は今までの職場を「反面教師」にしているところが大きく、「無駄な経験は無いな」といつも思うのです。
・リーダーの経営方針や時代を読み取る力など「取捨選択の失敗」
・利益の投資先・銀行との付き合い・資金繰りなど「お金に関する失敗」
・後継者選び・人材育成など「人に関する失敗」
・扱う商材がニーズに合わない・新規商品開発の失敗など売るモノの失敗
・顧客中心で新規客開発をして来なかった連鎖倒産など「取引先・仕入れ先に関する失敗」
・天災・不況・政治に絡むことなど予期せぬ「想定外を想定していなかった失敗」
・・・などなど
「この選択で良いのだろうか?」
「山を登っているつもりで実は降りているのではないだろうか?」
・・・など不安になることは多々ありますが、「ご依頼者様に喜んで頂き、なおかつ社会に役立つ企業であること」を軸にし、人が正しいと思える「良知」を信じて行動していけば間違いないかと思っております。
いずれにしても経営者には備えておかねばいけないこと、やらねばならないことがたくさんあります。
弊社も個人事業主を3年間経験し、法人成りし地盤を固めた3年間から次は飛躍の4年目にしようと色々と動いています。(合計で起業から7年目)
「皆様により選ばれる企業」となるべく邁進して参りますので宜しくお願い致します。
12月中は既に予約を沢山頂いており、急ぎの方については残念ながら少しお待ち頂くことになります。
特に現在は灯油漏洩消臭現場が多く重なっている状態です。
来年以降のお見積り依頼であれば喜んでお伺いさせて頂きますのでご連絡下さい!
社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920