こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
札幌市北区のアパートにて孤独死現場の片付けのご依頼があり伺ってきました。
弊社では孤独死現場は毎週のようにどこかしらで作業を行っております。
「いっぱい孤独死が発生するから儲かってしょうがないね!」
なんて思っているかもしれませんが、皆さんが思っているほど儲かる仕事ではありません。
弊社の一番人気のよく読まれているブログは「本当に儲かるの?〜特殊清掃業界の実情」ですから皆さん興味があるのでしょうが実情は違いますよ。
孤独死は防止できる?
孤独死が発生してしまうのは非常に不幸なことですが、全ての現場で物凄いことになっているというわけではなく、発生が1日〜2日程度だったり発見が早ければ早いほど特に問題はありません。
時折、早期現場でも「自分がもっと早く気付いたら・・・」とご親族様が悔やまれることがありますが、人がいつ死んでしまうかなんて誰にもわかりません。
ですから、あまり自分を責めないで頂きたいと思います・・・。
事故死でも病死でも誰にも予期は出来ません・・・。
仕事をしていなかったり、家族や友人、隣人とのお付き合いがなかった場合は発見が遅れてしまうのが現状ですがこれを解決する方法は実際は難しいでしょう。
特殊清掃業者が言うのもなんですが「絆」とかいう曖昧なものでこの現象が止まるとは思っていません。
政府が本気で孤独死を0にするのであれば、もう機械に頼って、心臓が止まったらすぐに病院に通報が来るような機械を身体の一部に埋め込むなどをしない限り難しいでしょう。(身体に埋め込まなくてもアップルウォッチの進化版みたいなモノでもいいかもしれませんが機械が進化していけば今よりは孤独死を防止することが可能でしょうね)
これも実際には実現は難しいでしょうから、発生後にお金がかからないように『孤独死保険』や『孤独死対応の家財保険に加入する』などをすれば大家さんやオーナーさんも金銭的負担も減るでしょう。
これが現実的な方法だと現状では思います。
また実際に孤独死が起きてしまったあとに対応する我々のような特殊清掃専門業者は今後の日本社会では必要となってきていますが、北海道では『なんちゃって特殊清掃業者』はいますが『真の特殊清掃業者』が育っていると言い難いのが現状です。
札幌市北区アパートの簡易消臭
現場のお話に戻って・・・
ご依頼者のO様は3年ほど音信不通だったお父様が「玄関で亡くなっていた」と連絡をうけたそうです。
数日後、警察からも入室の許可が出たのですがニオイが凄く、玄関のドアは臭気拡散防止のためのテープが貼られていました。
アパートの入居者に迷惑がかかってしまうので「なるべく早く見積もりに来て欲しい」ということで、8/13にお見積りに伺い、その場ですぐにご依頼を頂き体液除去と簡易消臭を行いました。
写真はぼかしておりますがハエの卵が壁などにびっしりと付着していたので数日後だとハエが大量発生していた恐れがあります。
簡易消臭に関してはあくまでも簡易ですが、2〜3時間でニオイは劇的に落とすことが可能です。
なかなか例え話をしてもわかりにくいのですが、入室の際は防臭マスクがないと厳しい状態でも簡易消臭後は防臭マスクが無くても入室可能になります。
隙間に入り込んでしまった体液や家具や布などに染みついてしまった臭いは取り除けていないので完全消臭とは言いませんがオゾン脱臭機でかなり臭気強度は落ちます。
完全に体液を取り除かない限り臭いは出続けるので、翌日からはまた臭い戻りが発生することがありますが、それでもご遺族様が一時的に入室して貴重品探索などをするには十分な時間は稼げると思います。
また、簡易消臭をすれば自分たちでも遺品整理をすることも可能になると思いますので、まずは簡易消臭を依頼してみるのも一つの手でしょう。
基本的に廃棄物が大量にない場合は75600円(税込)となっています。
孤独死現場の遺品整理も同時に行っております
見積もり後にご依頼者様の立会可能日の日程を伺い、札幌市環境事業公社さんに不用品回収のためのパッカー車(ゴミ収集車)の予約をとり8/17にお部屋に残っている遺品整理を行いました。(遺品整理代は別途見積もり)
3名で2時間ほどで仕分け、梱包、搬出を完了しました。
不法投棄の恐れはありませんのでご安心下さい。
玄関部分のコンクリート部分と隙間に体液がかなり入り込んでいるので完全消臭は難しく、管理会社さんが手配したリフォーム業者さんが改修する手はずになっていますが、遺品整理を終えてO様に引き渡しを無事に行いました。
「身内が孤独死で・・・」と連絡が来たらどこの業者に依頼したらよい?
今回ご依頼を頂きましたO様は弊社のHPを見て頂き、他社の相見積もりを依頼するまでもなく弊社にご依頼をくださいました。
やはり、どこにこういったことを頼んだらいいのかわからずパソコンで検索したそうです。
私がブログ掲載にこだわるのは自社の自慢や宣伝というわけではなく、「自分がもし逆の親族側の立場になったときにどういう業者に依頼するか?依頼したいか?」と考えたときに情報公開をしていてきちんと施工実績がある業者さんに依頼したいと考えます。
「業績多数」、「実績多数」とうたったり、「顧客満足」だとか綺麗ごとばかりをHPに並べている業者が多々ありますが、こういった情報公開に努めていない業者は本当にご依頼者様の立場になっているのか?
法人客や固定客からの仕事があるから「自分でアピールしなくても大丈夫!」という企業もあるでしょうが、それで本当にいいのでしょうか?
弊社でも当然のことながら管理会社さんなど固定のご依頼者はいますが、HPを見た、ブログを見たという一般の方からのご依頼が圧倒的に多いです。
「リライブルさんにお願いしたい」と言って頂けるのが弊社の一番の喜びです。
『北海道では真の特殊清掃業者は少ない』と前述しましたが、情報公開や自己集客が出来ず集客サイトにばかり頼る業者は自分たちの『想い』を語ることもなくご依頼者に選ばれないので『なんちゃって特殊清掃業者』と私は呼んでいます。
ただ現場に伺い施工するだけなら、「下請け業者」だと私は思っています。
人が嫌がる仕事を代わってするのですから依頼者様からは「ありがとう」と言われるでしょうが、それは作業をした結果としての感謝であり、会社や経営者の思想がもとで業者選定になったわけではないのです。
「そんなことはどうでもよくて売上さえ確保できれば別にいいんだ」という業者を私は「真の特殊清掃業者」だとは思いません。
「あれ?これって自分たちのこと言われている?」と感じた方は、「どうして自分は特殊清掃にたずさわったのだろう?どうして特殊清掃をやりたいと思ったのだろう?」と考え直して欲しいと思います。
私がこの企業は「真の特殊清掃業者だ!」と思える特殊清掃業者さんが北海道で増えることを祈っております!
社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920