こんにちは!北海道特殊清掃業者ナンバーワンを目指す、リライブル株式会社の鈴木です。
札幌市のアパートで死後10日で発見されたアパートでの孤独死現場の遺品整理及び特殊清掃に伺わせて頂きました。
ご依頼者様は直系のお子さんたちではなく親戚たち・・・。
アパートは4室あるのですが故人は最後の一室に住んでいたそうで、大家さんは今後新しく入居者を募集する予定はなく、解体するかもまだ未定だそうです。
大家さんも高齢になり、建物も古くなってしまったのでそういった事情のアパートは今後ますます増えてくることが予想されます。
孤独死も問題ですが、空き家、空きアパート問題も全国各地で社会問題になっていますね。
特殊清掃について
今回のご依頼としては室内の物を撤去することと、体液で汚れてしまった箇所の拭き取り清掃です。
念のため最初に除菌剤を散布し、作業を開始します。
今回のご依頼内容では床を剥いで階下を確認するということはしませんが、見た目は綺麗に見えても床下に体液が浸透してしまっている、階下の天井にまで及んでいるケースも多いです。
気温が低いことが高じて腐敗臭は殆どなく、トイレからの臭気の方が強いほどでした。
(※但し、気温が上昇するにしたがって臭いを発するということは多いです。)
男性一人暮らし特有のお部屋という感じです。
お部屋自体には物はあまりない状態でした。
また故人の方は本を読まれるのが好きな方の様で特に大東亜戦争物や幕末の本が好きだったようです。
「私と話が合ったかもしれないなぁ」なんて感じながら片づけをしておりました。
その中に孤独死に関する本や自分が老いていくことに関する本など普段からそういったことに関心や興味があったようでそういった本もありました。
自分でも気を付けてはいたけど実際に最悪の場合になってしまった・・・。
更に枕元には位牌や遺骨を焼いた際のお金や戦争従軍者の勲章もあり、なんとなく「肉親の物を身の回り近くに置いておきたかったのかなぁ?」と感じられなんだか切なくなりました。
「最期を看取ってくれる家族がいない」というのはやっぱり寂しいなというのが率直な感想です。
一昔前に結婚することや子どもを育てることは”リスク”だとか言われて「独身生活を楽しもう」なんて時代がありましたが、こういう現場を見るたびに「家族、家庭は大事だよな」と痛感します。
廃棄物はいつも通り札幌市環境事業公社さんに依頼して回収してもらっています。
お部屋の中から廃棄品が無くなったあとに埃を払ってマキタのバッテリー式掃除機で掃除をします。
その後仕上げで再度除菌剤を散布します。
今回のお宅は電気も通っていないので電池式の噴霧器で対応しました。
さすがに一軒家ともなるとこのクラスの噴霧器だと時間がかかりますがこれでも十分対応可能です。
こういった電気が通っていないお宅に対応するためにもバッテリー式の道具や発電機なども必要となります。
水道管も破裂しておりましたので自前で水は持参しないといけません。
孤独死現場のご依頼は急増中
今年は冬場にも関わらず1月から引き続き孤独死現場のお見積もり依頼や現場が急増している感じがします。
それだけ実際に孤独死現場が増えているのか、特殊清掃業者や弊社の知名度があがったのかはわかりませんが大小問わず数は増えています。
このままいけば夏場はどうなるのかと今から大変危惧しています・・・。
北海道も気温が30℃を越える日も珍しいことではなくなっていますし、室内はそれ以上に高温になりご遺体の損傷も激しく臭いも酷いという現場が増えてくる可能性は否めません。
特殊清掃業者で年間100件以上の孤独死案件を扱う業者は全国的にもトップクラスです。
弊社でも年間50~70件くらいは施工させて頂いておりますが、年間施工実績10件以下の企業が大半です。
ホームページ上では「特殊清掃対応」と書かれていても中には一件も、一回も経験がないというところもあるそうです。
なかなか経験を積むことも難しい職種ですから実績のある業者に仕事が集中してしまうことは致し方ないことではありますが、もう少し北海道各地で特殊清掃業者が増えてくれると助かる方も多くなるでしょう。
弊社は特殊清掃を中心に生業としていますが、他人の不幸ごとが増えて、会社の売上が増える→ラッキー♪とは思っていませんし、市場を独占しようなんておこがましいことは思っておりません。
孤独死現場はどんな現場でも大変なものです。
1社で賄える件数もカバーできる範囲も限られています。
最近では相続放棄など困ったケースも増えています。
弊社としては「困っている人を助ける」という想いで運営していますが徒手空拳で臨むというわけにはいきませんので、「技術」と「経験」と「専門道具」で対応させて頂いております。
信頼の積み重ねを大切にしています
最後にご依頼を頂きブログ掲載の許可を頂きましたH様から「今回の件で親戚の中でも色々考えたり学んだことがあった、大変な仕事を引き受けて頂いてありがとうございました」とお言葉を頂きました。
大変な仕事であるからこそ感謝もされますが、そこにはきちんとした”信頼の積み重ね”が必要となり一朝一夕で出来るようになるものではありません。
孤独死は哀しいことではありますが、弊社はこうして技術や経験を積み重ねさせて頂いており、更に困った方を救うべく日々精進して参ります。
社名に掲げる信頼される企業を目指す!
リライブル株式会社
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