こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
タイトルにもある通り東京(新宿)での講演会&懇親会に参加してきました。
正・準会員、賛助会員、ゲスト、行政関係者など全国各地から総勢80名近くが集まりました。
余談ですが私はセミナー会場すぐ近くの京王プラザホテルに泊まりましたが都庁前にあるので宿泊代はけっこう高いです。
ただ寝れれば良いというだけならビジネスホテルでもいいのですが、歴史や格式あるホテルに泊まることも時には必要なことがあります。
特に我々サービス業、接客を行う者としてはこういったホテルから学んだりヒントを得ることもあるのです。
これは遺品整理や生前整理などにも同じことが言えて、「どうせ捨てるならどこでもいいし安いほうがいい」と言う考えの人と「そうではなく信頼出来る業者さんに依頼したい」という人とで分かれます。
弊社では「そうではない」と思ってくれる方に選んで頂ける企業になりたいと思っています。
さて本題の講演内容は・・・
最初に(一社)家財整理相談窓口・神野代表理事(㈱レリック代表取締役)の挨拶からスタートです。
家財整理相談窓口は特に大きなスポンサーが居るわけではなく家財整理業を中心とする有志企業が集まって、各企業が自腹で運営していますので持ち出しが多く結構大変です(汗)
沖縄に家財整理業者が居ないと行政の相談があり神野代表が「レリック琉球」を立ち上げたりと業界健全化に努めています。
沖縄支店はまだまだ立ち上げたばかりということもあり赤字状態ですが、「火中の栗を拾う」ような行為も自腹で行っていて頭が下がる思いです。
若い代表ですが頼もしく感じております!
①「高齢者の居住支援に関する施策の方向性」
国土交通省住宅局安心居住推進課課長 石坂様の講演
②「高齢者住宅への住み替えに見る現状と課題」
㈱マザアス(ミサワホームグループ) 代表取締役 吉田様の講演
政府も民間企業も超高齢化社会に対して今後どのように対応していくのかを真剣に考えておられて、家財整理業の重要性もまた求められていると思いました。
私がいつも提唱している「きちんとした業者」が居ないと国も大手企業も家財整理を依頼出来ないので「きちんとした業者」は益々求められますが、「ほどほどの業者」だとそれなりの仕事しか出来ない時代が来るのではないかと思います。
遺品整理士の国家資格化は相当難しいでしょうから、どこで差別化を図るかというと家財整理相談窓口のように「業者が選ぶ業者が集まる団体」に入れるような業者にならないと国とのお仕事は出来なくなるような仕組みになっていくのではないかと思います。
特に東京、大阪、名古屋、福岡、札幌などの5大都市圏はそういった企業が選ばれると思います。
今現在では全国でも実績をあげ評判の良い家財整理、特殊清掃業者で30社程度しか選ばれていませんから狭き門ではあります。
また新規参入も昔ほど簡単ではなく、各地方に有名・人気企業が存在していますから、まだそういった企業がいない地域で旗揚げするなら可能性はありますが都市圏、中都市はかなりハードルが上がっている気がします。
そして大手民間企業が家財整理業に本気で手を出さないのも「手間がかかるけど思っているほど儲からない」ということも一つの要因だと思います。
また仕事への適性もありますので今後、人材確保には苦労する業界だと思います。
グループワーク
セミナー後はグループに分かれてグループワークを行いました。
同じ課題を話合うことで親しくなれるのでこういった交流も面白いと思います。
私のテーブルは全国一の遺品整理件数をこなす「㈱ネクスト」に勤め、家財整理窓口の監事でもある雫石専務(東京)。
山口県周南市からは一般廃棄物業、遺品整理業の「中特グループ㈱吉本興業」の吉本社長(お笑いの吉本興業とは別。素敵な美人女社長さんです)
事故物件や老朽化した空き家などの買取などを得意とする㈱あすか地所の棚橋営業部長(東京)
徳純院という無縁仏を祀っていたり供養をする寺院の伴(バン)寺務長(東京)
・・・といった多種多様なメンバーでした。
その後は別室で立食式の懇親会を行いました。
どうも写真の取りかたが悪くてすみません。
有名企業の代表者達はどこかしらで会うこともあるメンバーなのですが、毎回刺激を受けております。
今回、特に会いたかったのは神奈川県を拠点にする「㈱ワンズライフ」の上野社長。(この業界には珍しく現場叩き上げタイプの社長ではなく経営者らしい経営者で頭角を現わしている女性社長さんです。)
関東・関西・中部圏は同業者も多いので作業価格が低くなりがちなことが問題になっているようです。
3社の相見積もりの業者が”評判の良い業者同士”だと結局は価格競争になってしまうので業界的にはあまり良い影響がないそうです。
「北海道はリライブルさん独占だからいいよね~」
「北海道ではリライブルさん以外(特殊清掃で有名なところ)は聞いたことない」
とお世辞を言われますが、本州勢にすると実際にそう思っているのかもしれません。
実際に今回参加されたメンバーは関東を中心に全国様々でしたが北海道、東北地方は弊社のみでした。
広大な北海道では弊社1社のみの参加でしたので、今後はもう少し増えていくことを期待しておりますが北海道民は道外に出たがらない傾向があるのが欠点ですね。
懇親会後は二次会で場所を移して居酒屋で談話。
写真中央は福岡県の「㈱友心」の岩橋社長で先日、NHK「クローズアップ現代」にも出演されていました。
家財整理相談窓口の理事でもあり広告塔としても活躍されています。
”栃木のアニキ”こと「㈱エズリン」の江連社長。
東証一部上場企業でリサイクル大手の「㈱トレジャーファクトリー」の澤田取締役部長など
ここではまた違った雰囲気で親睦を深めました。
明治維新から150年の節目の年
東京出張の翌日は飛行機の搭乗時間まで空きがありましたので観光をして参りました。
①勝海舟 像
メジャーな部類に入る偉人ではないでしょうか?
最近では坂本龍馬の師匠として知られ、江戸城無血開城の主役など逸話が多く残る人物です。
しかし浅草にこの銅像はあるのですが、浅草寺などの観光地とは逆方向で少し離れているのでこの銅像を目当てに来ないと人は来ないような場所です。
左に墨田川、右にスカイツリーが見え周囲は高層ビルです。
当時から「クセが強いんじゃ~」と言われていたような人物だったので好き嫌いの評価がわかれる偉人ですが、実は私はあまり好きな方ではありません。
どうでも良い話ですが、音楽プロデューサー・小室哲哉さんが不倫報道が元で引退を発表されていましたが、勝海舟も愛妾がたくさん居たことで有名です。(勝海舟に限らず明治時代前には当たり前に愛妾がいました)
時代が違えば現在のような不倫報道は出てこないんでしょうけどね・・・。
才能がある人にはお金も女性も集まりますし、それが糧となってまた新たな文化や文明、芸術を生むこともあるでしょうし、政治家や実業家などの精神的プレッシャーがある男性は妻とは違う女性に癒しを求めるのもわかる気がします。
そもそも男性は女性よりも本来弱い生き物です。
命を削りながらも子どもを産むという行為をしても平均寿命が女性の方が7年も上です。
男性は弱いからこそ社会的に強いふりをしているだけなのです。
愛妾制度が正式になくなったのも明治維新が成って後の不平等条約を解消するために行った”欧化政策の一環”です。
歴史にすると現在からたかだか150年前のことで人類有史以来の不変の法則ではないのです。
なんか今の日本人は”草食男子”とか”少子化”とか野心の無い軟弱な男性が増えてきている気がします。
それは昨今の世間の風潮にもあるのかもしれません。
「英雄色を好む」という話は遠い昔の話になってしまいましたね・・・。
②榎本武揚 像
私が尊敬する人物にあげる1人です。
旧幕臣を率いて函館の五稜郭で「蝦夷共和国」総裁として戊辰戦争の最期を戦った人物です。
歴史に興味がない人は五稜郭は”ただの修学旅行で行く公園”だと思っている人も多いのではないかと思いますが、ここでも国内戦争があったのです。
「勝てば官軍、負ければ賊軍」というように歴史は勝った者が作るのですが、賊軍と言われた旧幕臣には多くの優秀な人材がいました。
むしろ新政府軍の方が人財と言える人の方が少なかったというのが最近の研究で暴露されています。
榎本武揚は西郷隆盛や坂本龍馬などと比べてマイナーなイメージがあるかもしれませんが、非常に優秀な人で普通なら反逆罪で処刑されるところを(黒田清隆の除名歎願もあったが)新しい日本に必要な人物だったので新政府に登用され色々な大臣を務めました。
親族もまた優秀な一族で奥様のタツさんの父親が林洞海(幕府奥医者)。
その祖父が佐藤泰然(順天堂大学の基礎を作った医師で東の佐藤泰然、西の緒方洪庵と称される大物)。
兄が林研海(後に陸軍軍医総監)。
叔父に松本良順(初代陸軍軍医総監)、林薫三郎(後に外務大臣)など錚々たる一族。
前述の勝海舟とは違い、奥様を愛したと聞いていますが本当のことはわかりません・・・。
残された写真で見てもわかるように若い頃も年をとってからもイケメンです。
帰国子女の超エリートで武士道精神も篤く周りの女性が放っておかなかったと思いますけどね。
ここで列記するのは膨大な字量になってしまうので興味がある方は「えのもとたけあき」を調べてみてください。
勝海舟が幕府海軍総裁だった時に榎本武揚は海軍副総裁を務めておりますが対照的な人生を歩みました。
勝海舟の銅像よりも更にマイナーな場所にあり、もともとは木母寺というお寺の敷地内にあったそうですが、移転になり現在銅像だけが残っている状態です。
生家から近いという理由でここに立っていますが、もう少し景観の良い所に移転してあげて欲しいと思います。
実は北海道や江別市とも縁のある人で「榎本公園」というのがあるのですが、地元民でさえあまり知らないような場所にあります。
これまた移籍して欲しいと思っているのですが・・・もっともっと再評価・高評価して欲しい偉人の1人です。
③渋沢栄一 像
私のブログでは何度も出てきている「日本資本主義の父」で生き方と考え方を手本としている人物です。
三菱や三井のように財閥化しなかったことも好印象ですし、今で言う「終活」をしていて、自分の死後に揉めないように財産をどのように運営していくかを細かく決めていた方でもあります。
東京駅から徒歩で10分位歩く公園に設置されていましたが、公園付近が再開発されていました。
因みに東京駅の赤レンガを作った工場を作るのに尽力したのも渋沢栄一です。
銀行、保険会社、工場など500以上の企業に関連しているので何らかで関わっていることが多いことに驚きます。
東京駅敷地内に銅像を移籍しても良いと思いますし、この人が日本に居てくれたおかげで今の日本の繁栄があるとも言えますのでもう少し評価が上がってもいいと思っています。
東京駅前の整備も終わり、外国人観光客も大勢いました。
東京駅、レトロ感もあり、最新でもあり、カッコいいです!
東京出張で想うこと
今回も都内の移動は電車が中心でしたが、乗り換えはアイフォンがあればお財布携でいちいち切符の値段を調べて小銭で買わなくてもいいですし、路線乗り換え方や時刻表はアプリがあるので困りません。
ホテルもアプリで予約出来ますし、飛行機もネットで注文出来るので楽です。
本当に加速度的に便利な世の中になったと思います。
しかし、その反対に「家族の絆」だったり人との関わり方などはどうなのかな?と思います。
我々が営む家財整理に関してはアナログな世界です。
デジタル化したり効率化できるところはしていかないといけませんが、原始的な「心」の部分はドライになってはいけないと思う今日この頃でした・・・。
今回のセミナーでお二人ともお話されていたのが「戦後一昔前までは自宅で亡くなる人の方が多かったのが、今や病院で亡くなる人が圧倒的で自宅で家族に看取られて亡くなる方の方が希少です。」ということです。
其れがゆえに死者を身近に感じることがないこともあり、人生が空虚に感じてしまうのかもしれません。
我々は日々孤独死などの社会問題を見てきているので、「生」が余計に輝く気がします。
いつ自分の命なんてどうなるかわからない・・・だったら悔いのない人生を送りたいと思うのです。
過去の歴史から学ぶことの大切さ
また過去の偉人を知ることは、決して無駄なことではありませんし、”生きた歴史の勉強”は暗記と違い自分が同じような立場に立ったときにどのように行動すべきかという過去の教えを知る事となります。
「目先の利益」だけを見ていた人物が後に名を残すことになるかどうかを本人が考えていたかどうかは別にして、世の中のため、困っている人のためなどに行動し、私腹を肥やすだけに頑張りたいと思うような人は「偉人」とは言えないでしょう。
最新の機器、技術を駆使することも勿論良いことですが、それと同時に過去の歴史を学ぶことも大切なことです。
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