こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
今日は札幌市中央区で遺品整理士認定協会主催の生前整理のセミナーに参加してきました。
最近は弊社でも生前整理が多いですし、講師を友人でもある帯広市の(有)山もと(旧・山本金属)の山本社長がすると聞いたので行きました。
今回は50名と少なめの参加者と実務経験者が少なそうなメンバー構成でした。
遺品整理士認定協会のおひざ元である北海道の参加者が年々少なくなってきている気がして残念です。
因みに前日に行っている現場セミナー講師は前回に協会に対し頭にくることがあって「今後は講師はやらない!」と言っているので他社さんが行ったと聞きました。
過去最小の参加者5名だったようですよ・・・。
セミナーの内容
1番目は山本社長でした
そもそもこのセミナーは初心者向けのセミナーなので特に目新しいことは実作業を日々やっている我々にすると皆無なのですが、山本社長が最後に紹介した言葉が素晴らしかったのでご紹介させてもらいます。
『報徳思想』を唱えた二宮尊徳翁(金次郎の方が有名?)の言葉で
欲をおこして水を自分のほうにかき寄せると向こうに逃げる。
人のためにと向こうに押しやれば、我が方に帰る。
私も常日頃ブログで掲載していますが、自分のためにだけにというのは結局自分のためにはならないというお話をしています。
やっぱり、そういう人は一時的には良くても最終的には損をするものです。
あと、これは山本社長が言っていたわけではありませんが、もう一つ二宮尊徳翁の言葉を紹介します。
道徳なき経済は罪悪であり、
経済なき道徳は寝言である
これはまさしく遺品整理業を志す方に言いたいです。
北海道との縁は豊頃町の開拓をこの二宮尊徳翁の孫である二宮尊親氏が行っているのです。
知っていましたか?
豊頃町の二宮記念館に行ったことがあるので知っていました。
昔は二宮金次郎像は小学校にあったのですが今は殆ど撤去されているそうですね。
残念です・・・。
最近ではこういった日本人的な考え方が見直されてきています。
今回の二宮尊徳の「報徳思想」
私が尊敬している渋沢栄一の「道徳経済合一説」、石田梅岩の「石門心学」を学ぶべきです。
「ただ儲かればいいじゃん!」という考えの人は家財整理業には向きません。
セミナーの座学①
遺品整理士認定協会・佐藤君のお話でした。
どのように高齢者と接したら良いかとか「相手の立場になって考える」など当たり前のことですが、初級編、復習にはいいでしょう。
見積書、買取などのお話も一通りありましたが、感想としては「現場を知らない机上のお話だな」という感想です。
まぁ、そこはそういう指導方法なのかもしれませんが、このセミナーの対象者が「意識の高い人が行う生前整理を前提」としています。
そんなにそんなに積極的に「生きているうちから片づけをやろう」と自発的に思う人は少ないです。
何かのきっかけ(引越しや転勤、退職、入院、老人施設入居など)や、やらねばならない時が来て行うのが大半です。
弊社のように認知症や精神病、片づけられない性格(病気)、ゴミ部屋住人、猫の多頭飼育崩壊など特別な環境という人が行う生前整理の方法とはちょっと違います。
必ずしもそのやり方が正解ではないということも教えないと、いざ現場では対応できないかもしれません。
ボランティアではなくお金がかかることなので、綺麗ごとだけでは出来ませんし、実は遺品整理よりも生前整理の方が難しいと言えます。
遺品整理は不用品の中から貴重品や思い出の品を「探索・選別する能力が必要」とされています。
生前整理の場合は必要・不要をご依頼者本人、もしくはご家族と相談しながら決めるので時間がかかることがあります。
「コミュニケーション能力」や「接遇力」も必要となります。
そこで経験の少ない業者や自信のない業者だとアドバイスが出来ないので役に立ちません。
やはり現場経験数が多い業者の方が過去の実体験や事例をお話しながら説得できるので説得力と業務スピードが違います。
また、片付けが苦手な人は「強く言って欲しい」という人もいます。
代わりに決断してあげることも大事なことですが、それが無理矢理だと感謝されませんが、適格だと厳しく言ったことで逆に感謝されることに繋がります。
セミナー座学②
遺品整理士認定協会・小根副理事長のお話です。
デジタル遺品やエンディングノートのお話で知識としては知っておいた方が良いことばかりでしょう。
でも家財整理業に携わるプロとしては特別珍しい話ではありませんでした。
ちょっとこの「プロ1級」という言葉がどうやら協会で自らハードルを高くしています・・・。
最後にレポート提出して終了です。
3問質問があり、レジメや教本を見てもいいので名前や設問に対して空白じゃなければ全員合格です。
まぁ、この講座を受けたから生前整理が出来るとは思いませんし、「プロ1級」というにはちょっと内容が薄くお粗末な感じがします。
「プロ」な上に「1級」ですからね!
最後に
初級編とか3級あたりがいいところではないでしょうか?
来年はもう行わないかもしれないとのことですから資格保有者が少ないのでレアかもしれません。
北海道会場は年々、会員からそっぽが向かれている気がして危機感を感じます。
昨年行った「遺品整理高齢者会員制度」はどうなったのでしょう?
セミナー参加費一人2万円もとっておいて何もないのでしょうか?
(弊社は主旨に賛同しませんでしたから不参加、未加入です)
遺品整理士認定協会は今一度二宮尊徳翁の言葉を肝に銘じるべきでしょう。
なぜ、既存の業者がそっぽを向いているのか?
それがわからないようでは協力は得られません。
有力業者がそっぽを向いているのに業界健全化というのもおかしな話で、素人や初心者を集めて食い物にしているとしか思えません。
会員から「お金をいかに摂取してやろうか?」という考えが見透けてます。
いつもこうやって苦言を呈するので嫌われてしまいます。
生前整理について
業務としてご依頼を頂くにはやはり時間とお金がかかることですので、「プロ」が行わないといけません。
プロであるからには「満足」して頂かなければなりません。
今日はセミナー終了後、札幌駅で立ち食いソバ店があったので懐かしくて入ってみましたが、店員のおばちゃんが私の目の前でシフトの話やバイトを辞める話を隠しもせずに2人で話していました。
低価格帯の接客業はこんなもんです・・・。
何を言いたいかわかりますよね?
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