こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
今日は2日前に当ブログでUPした札幌市厚別区の孤独死現場の作業の続きです。
因みに昨日は江別市の孤独死現場の消臭作業でした。
今月は孤独死現場の特殊清掃のご依頼が非常に多かった月でした・・・。
ただここ数日電話のお問合せなども落ち着いた感があり一段落といった様子で安心しております。
今回も「現場経験を増やしたい」ということで『遺品整理まごころ』の山元氏にも参加してもらいました。
「いずれ商売敵となりうるので、教えない!」というセコイ考えはありません。
もっとちゃんとした特殊清掃業者が北海道で増えることを願っております。
壁紙、床のパンチカーペット撤去
さて作業の話となります。
弊社の特殊清掃が終了後、リフォームが入る予定なので壁紙とパンチカーペットを剥がします。
ご予算の都合上、完璧な消臭ではなくても良いのならこれらを剥がす必要はありませんが、やはり若干臭いは残りやすいです。
全てを剥がした後にボードに消臭作業を行い、新しい壁紙と床を張れば殆どニオイがわからないレベルまで持っていくことが可能になります。
どこまでの臭いレベルでOKなのかは今後どのような展開になるのか?にもよります。
そのまま住み続けるのか?
売り止めか?
リフォームして売却するのか?
など色々な条件によってご提案をさせて頂きます。
余計なお金をかけなくても良い場合もありますので無駄なご提案は致しません。
壁紙剥がしと平行して床の体液が漏れていた部分の清掃を行いました。
清掃前です。
回収した汚水からニオイを発していましたのでこれを除去しない限りニオイは出続けます。
作業後です。跡は残ってしまいます。
コンクリートなど石材用の高級防臭剤(約3万円)をたっぷり塗ります。
塗った直後なので当然濡れています。
北海道NO1の消臭技術・経験数を持つ旭川市の『㈱Beクリーン』加藤専務より教えて頂いた「シールド工法」なのでどんな防臭剤を使用しているかは企業秘密です。(知りたい方は直接許可をとってみてください。)
高性能オゾン脱臭機・タイガー
その後、昼休み時間を利用してオゾン脱臭を行います。
イスラエル製・エコゾン社のタイガー(下の黄色い機械)は北海道で保有しているのは弊社のみではないでしょうか?
約1時間ほどオゾンを発生させます。
3LDKと広いのですが低スペックのオゾン脱臭機だとオゾンが溜まるまで時間がもっとかかってしまい(丸一日以上かかる場合も)その上効果もない物が多いです。
オゾンは使い方を勉強し、きちんと使用すれば有益ですが、間違った使い方をすると危険です。
ペットのニオイや介護施設を中心に家庭用でも使える小型オゾン脱臭機も販売されているようで普及してきた感があります。
ただこちらは業務用なので興味のある方は東京都の㈱カイコーポレーション様が日本で唯一の販売代理店ですのでこちらにお問合せ下さい。
現在の特殊清掃業界ではこの企業なしには特殊清掃を語れないほど有名な企業ですよ。
午後からは前回に出し切れなかった不用品を札幌市環境事業公社さんに回収・廃棄してもらいました。
【清掃に関して~】
換気扇をはじめキッチンは油汚れがひどいので「ケミクール」という油汚れに強い洗剤に「増粘剤」を使用します。
増粘剤を混ぜるとネバネバになるのでこれを刷毛で汚れが強いところを塗り放置しておき、ふき取り、すすぎをするという方法です。
漬け置き出来る物は良いのですが天井や壁など取り外しが出来ないような箇所は有効ですね。
これは関東圏で大活躍中の特殊清掃の第一人者『マインドカンパニー・鷹田代表』がお奨めしている作業方法を真似ております。
このように他社さんの優れた技術を取り入れることは技術進歩のためには必要であり、自分ひとりでは限界があります。
昨夜は滝川市を中心に今最も勢いのある特殊清掃会社と思っている『遺品整理 虹の架け橋・佐藤統括』と電話で2時間ほど話し情報交換を行わせて頂き、今後使ってみようと思う清掃方法・洗剤を教えてもらいました。
清掃方法もこれがいい悪いはともかくとして、一度試してみることは大変重要で試した後に自分でアレンジしたり、取捨選択をすれば良いと思います。
自分では思いもしない清掃方法や知らない消臭方法、今まで永年悩んでいたことが先人に尋ねることで一発でわかることがあります。
『学ぶ(まなぶ)』ことの語源は『真似る(まねぶ)』こと
このようにネットワークを構築することで色々な情報が集まりますので自らも教わり、教えることが重要と考えております。
『自分には教えて欲しいけど、俺は教えないよ』というのは人としてフェアじゃないですよね?
北海道でもまともな特殊清掃業者が増えて欲しいというのはこういうことです。
情報交換をしながら、時には現場協力をしあえる同志が増えることで自らの企業の発展もありますし、周囲の企業の発展も図れます。
遺品整理業よりも特殊清掃業に未来がある?
ネット社会の発達により、ビジネスの栄枯盛衰の切り替えは早いです。
今は流行っているものでも数年後には廃れているものがあり移り変わりが非常に早いです。
しかし、今のところは特殊清掃も遺品整理もマンパワーが必要で人間が携わる仕事です。
(※いずれAIやロボットに代わる可能性は否定できませんが)
遺品整理業も一時は超高齢化社会、多死社会だからビジネスチャンスとみて新規参入が爆発的に増えた時代もありましたが、現在ではそれほど『簡単には儲からない』ということがわかり新規参入の数も減り、撤退したり、縮小したりする企業もあります。
ただ『遺品整理』は集客さえ出来ればハッキリ言って誰でも出来ます。
誰でも出来るが故に価格以外で『差別化』をしにく業種でもあります。
ですが、『特殊清掃』は知識、技術、経験、道具、適性が無いと出来ません。
今後の需要増大に対して、絶対的な業者数が北海道では足りていないと感じています。
これはある意味ビジネスチャンスかもしれませんよ?
孤独死、孤立死、ごみ屋敷、汚部屋、ペット消臭など社会問題になっていることを解決する最前線のお仕事です。
確かに「汚い」、「きつい」、「臭い」、「気持ち悪い」など4K以上の仕事ではありますが「お金を貰える上に感謝される仕事」であり、設備投資が莫大にかかるわけではないのでスモールビジネスとしては最適ですので低リスクで始めることが出来ます。
そんなことを書いておきながら、弊社のブログで一番人気なのが「本当に儲かるの?特殊清掃業界の実態」という記事なので信憑性がないかもしれませんが(笑)
もし弊社ブログを読んでお仕事のご相談、お見積り依頼、同業他社さんからの特殊清掃の実態など興味がありましたら下記までお気軽にご連絡下さい。
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