孤独死現場の清掃は「感情移入しないこと」が大切だと思います

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

今日は過去最大の勢力を誇ったまま北上する台風10号の話題でいっぱいですが、札幌市内は蒸し暑い日でした。

そんな今日は札幌市北区での孤独死現場の簡易清掃、消臭(といっても肉片や体液の除去などをしましたので特殊清掃の一部かと思われます)、あとは重要書類などの探索でした。

後日、遺品整理と仕上げ清掃・消臭作業を行う予定です。

孤独死現場についての本音

よく、「特殊清掃とかできるね」とか「うわ~、気持ち悪くないの?」とか聞かれることが多々ございます。

当然、気持ちよいか気持ち悪いかと言ったら気持ちいいはずがないです・・・と答えるしかないです。

海や川、森などに行って自然に触れるような爽やかさは当然皆無で、ハエと得体のしれない虫、悪臭、ぶにゅぶにゅした肉片、体液などに囲まれているわけです・・・。

ただ、色々と現場を重ねると「人間、老若男女肉体が無くなるということは、一緒だな。」という感想です。
悟り

生前、お金持ちだった人、そうでなかった人、美人だった人、そうでなかった人・・・最期は同じ匂い、同じ物体になります。

ですから所詮は物体の変化だと思い、割り切ってしまうことが大事かもしれません。

「そんなことを思うのは不謹慎だ!」と思うわれるかもしれませんが、逆に感情移入をすると続かない仕事かもしません。
仕事が続かないと結局は技術、知識の集積・堆積にはなりませんから、優しすぎる人には向かない職業かもしれません。
(※これはあくまでも個人的意見です)

怒り

自分の肉親や友人がドロドロに溶けて亡くなった場合に特殊清掃が出来るかと言われれば、正直ご遠慮願いたいです。
(肉片をスクレイパーで削ぎ取るときの感触は嫌なものです・・・。)

生前の人柄・姿を知っているからです。

ですから、ご遺族には変わり果てた親族の状態のお部屋を見て頂きたくありません。
場合によっては衝撃的過ぎてPTSD(心的外傷後ストレス障害)になる可能性もございます。

私も孤独死、自殺現場、他殺現場と特殊清掃がしばらく続いた日は眠れない夜を過ごしたこともあります。(精神力弱っ!)
ましてそれが肉親・兄弟・知人の現場だったら日常の生活に支障を起こすかもしれません。

肉親の死に対して真摯である姿勢は買いますがなるべく見なくていいものは、見なくていいと思います。

実際に、自分の娘さんが若くして孤独死をされた現場のお母様は少し精神状態がおかしくなっていました。
無理はされず、プロに任せたほうが良い時もあります。

玄関から漏れてくるほどの悪臭、室内はハエが飛び交い、床が体液で汚染された状態では入室拒否されたとしても、それが恥ずかしいとは思わないでいいと私は思っています。

感謝される仕事をするには技術力・知識など努力が不可欠です

私たちは体液処理などをしますが、一番大変なのは第一発見者である警察官、消防官の方達だと思っています。
パトカー

大変だ大変だと言われながらも直接朽ちたご遺体を見る、触るということはないですから感謝です。

しかもそういった仕事を拒否出来ませんから、ぐちゃぐちゃなご遺体を運ぶのが苦手な人もいるでしょう・・・心中お察し致します。

え~、最後に勘違いしてほしくないのは、特殊清掃に感情は不要かもしれませんが、ご遺族を思いやることは必要なことです。

ですから、ご遺族が嫌だと思うことをするのは人として疑われますし、金銭が出てきたからといって横領することも人としてどうなの?という想いがあります。

特に孤独死の場合は突然死が多いので本人も亡くなると思っていませんから日常生活のまま部屋の時間が止まっています。
当然、財布に現金があったり、棚に小銭があったりすることはございます。
資産家だった場合は特に大金だったり、貴金属、高級時計などが発見されることもございます。

お金が儲かるし、そういった物を転売すれば儲かると卑しい心で特殊清掃を行いたいと思う方もいるかもしれませんがそれは動機としては致し方ないことです。

当社では正当な料金を頂いておりますので、そういった現場から出た物に関してはご遺族様に返却致します。

いくら「感謝される仕事」とはいえ、私も無料ならやりたくないのが本音です。(実際には色々と資機材代もかかるので無料というのはそもそも無理ですが)

誰かがやらねばならない仕事でもあり、誰もが出来ない、嫌がる仕事であるから商売として成立するのです。

全て綺麗ごとでは出来ないのであります。

ですが、お部屋がきれいになり、悪臭がしなくなる(もしくは減る)とご遺族からは絶対に感謝されます。

逆に言うと感謝されない仕事は技術力が足りない場合がほとんどです。
清掃はどこを重点的に清掃するべきかわかっていない、消臭はどういった機械を使ってどういう湿度、温度で行うかなど経験も必要となります。

超高齢化社会から他死社会となり生まれる人よりも亡くなる人が多くなる時代がやってきています。

この仕事は無いほうが良いのですが、いざとなった時は「技術力がある企業」しか役に立ちません。

今後、悲しい現場は増えてくる傾向にありますが、最新の道具、最新の技術で困った方の手伝いになればと思い精進して参ります。

自殺、他殺と違って孤独死、孤立死などは「自然死」ですので何もご遺族が恥じる必要はありません。

万が一、身近なシーンでそういったことが生じお困りの場合は下記までご連絡下さい。
ご相談は無料です。

0120-669-920

当社が運営している特殊清掃専門サイト:【特殊清掃.ASIA】も併せてご覧ください。

 

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