北海道で孤独死現場の特殊清掃に携わる業者の不安・・・

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

世の中の閉塞感が凄く、何かをコメントすると揚げ足をとって攻撃するような内容のSNSやネットニュースでよく見るようになりました・・・。

「そんなつもりで言ったのではない」

・・・と本人も思っている方も多いと思いますが、全てをクドクドと説明するのもくどいし、「言葉の裏読み」とか「本意」などを読み取るのが苦手な方が多いのかと思います。

更に言い訳をすると更に叩かれるということもあります・・・。

某国では「池に落ちた犬は更に叩け」と言う酷い言葉があるそうでそんな国民性になってしまったのでしょうか?

ネットは便利ですが、便利さの弊害の一つで人の心を匿名で傷つけるものです。

たださえ世界いつも新型コロナウィルスのことでギスギスしているので、いつも以上に「心に余裕を持たなくてはいけない」と改めて思うのです。

それにしても、こんなに数日後、数週間後、数か月後のことが予測できないって不安ですよね?

観光業、飲食業など特に人の往来が規制され経営が悪化している経営者さんのことを思うと本当に大変な時代だと思います。

今回は一部の人が不利益を被るのではなく、後々には全産業、全人類に悪影響を及ぼしてしまいます。

何か不安事があったら周囲の人に相談するのはもちろん、自治体やボランティアなどの第三者に相談するなど一人で悩みを抱えるのは止めましょう。

何か必ず道はあるはずです。

最悪の道を選択するのはやめましょうね。



1. 不要不急の外出を控えていてしばらく見ない人はいないですか?

冒頭でも申し上げた通り、「そんなつもりでいったわけではない」という話しに関連して、不謹慎と思わないで頂きたいのですがここ最近は孤独死に関するお問合せが急激に減ったような気がします。

弊社では仕事柄(季節にもよりますが)1週間のうちに少なくとも1件〜3件はお問合せや相談の連絡があります。

もし、本当に何事もないのであればよいのですが、「不要不急の外出を控える」ということで、部屋に一人でいて、そのまま亡くなり発見が遅れている方がたくさんいないか心配です。

ただでさえ他人と会う機会が少ない方が孤独死になりがちなのですから・・・。

今は自分のことが精一杯で他人のことに無関心になってしまうかもしれませんが、マンションやアパートなど集合住宅にお住いの方は特に周囲の方に声がけをして頂いたり、新聞やチラシ、郵便物などが溜まっていないかなどを気にするだけでも発見が早くなります。

嗅いだことがないような臭いがするようでしたら、気のせいと思わずお節介と思わず管理会社や大家さん、警察などにすぐに相談や連絡をして下さい!

なにしろ、発見が遅れることでご遺体が腐敗し、臭気が発生し部屋の片づけが困難になるので早期発見が肝要なのです!

こういったご時世ですからみんなで助け合うようにしたいものです。

思いやりの心


2. にわか業者が増える可能性あり

残念ながら孤独死現場が発生してしまった場合は、適正でプロによる処理が必要となります。

倒産や失業が増えることが予想され、実際にリストラにあった人たちや派遣止めなどを聞くようになってきました。

そうなると、遺品整理業界や特殊清掃業界に新規参入しようとする人やそれを煽る団体はいるのですが、今現在でも皆さんが想像するほど儲かるような仕事では決してありません。

「遺品整理は儲かる!」そんな時代はもう数年前に終わり、今は価格競争にさらされている企業が大半です。

●仕事の依頼が来ない、依頼されない・・・

遺品整理の場合は”比較的”誰にでも出来る仕事ではありますが、それがゆえ違法業者や悪徳業者を生みやすい状況ですし、一番皆さんが忘れているのが「ご依頼が定期的に頂ければ儲かる」のですが、この俗に言う「集客」が出来ずに辞めていく人たちのなんたる多いことか・・・。

既存の業者数でもそれなりに存在しているので、更にそこから電話連絡→お見積り→受注となるには新規参入では弱い部分がどうしても出てきます。

お問合せも滅多にないのに、ようやく現地見積りに伺えたけど他社との相見積もりで惨敗して仕事に至らない・・・なんてことは往々にしてあるのです。

せっかく受注したけど赤字覚悟の金額提示で取った仕事は大変な労力と時間を費やしても手元に残るお金はほんのわずか・・・。

「これではやっていけない」ということを現実に知り人知れず廃業するという人は多いです。

●やりがいと現実のギャップ

会社の存在を知られないと電話連絡も来ませんから、ネットや紙媒体による「宣伝広告費」も馬鹿になりません

冷蔵庫やタンスなどいくら力持ちだとはいえ安全を考えると1人では出来ない仕事ですから社員やアルバイトを雇ったら仕事が無くても「人件費」が発生します。

事務所を構えればそれに伴う「諸経費」が発生します。

毎月の出費も大変でしょう。

またどこかの「法人の下請け」に入るのはもはや”遺品整理業”とは言えずただの”不用品処分代行”だと私は思っています。

やはり「リライブルさんにお願いしたい」と言って下さる方と「価格が安ければどこでもいいだよ」なんて言う方では気持ちの入り方が違います。

「そんなことはない!どんな形であれ遺品整理は遺品整理だ」と言う方もいるかもしれませんが、”やりがい”を求めている方からすると現実を知ると落ち込むと思います。


弊社の場合はお陰様でブログを読んで頂いた方からのご依頼が大半なので「リライブルさんにお願いしたい」という方が多いです。

それがやりがいに繋がり、社員にとっても質の良い作業が出来る秘訣だと思います。

●遺品整理と特殊清掃は違う仕事

「遺品整理だけでは儲からないから特殊清掃に参入したい」という話しも最近は多くなっていますが・・・これまた安易な考えです。

特殊清掃と遺品整理は同じ職業だと思っている方も多いですが、特殊清掃は専門の道具、知識、経験が必要となってくるのでいきなり出来るものではありません。

例え、高価な道具を揃えても、臭いを消すには知識や経験で大きく技術力に差を開きます。

特に臭いを消すということに関しては「オゾン脱臭機のスイッチを押せば消せる」、「消臭剤を撒けば消える」とか発売元さんが言うほど簡単なものではありません。

初期のころはいきなりレベルの高い依頼は来ないでしょうから対応可能でしょうが、どんどんレベルが上がってくると色々な壁にぶつかるでしょう。(弊社でも毎日のように悩んで学んでいます)

そこまで来れれば大して物ですが、そのレベルに到達する前に廃業という可能性の方が現状は高いでしょう。

●特殊清掃は健康リスクも高い

また、いくら志が高くても”仕事の適性が無い人”もいます。

血がダメ、汚物がダメ、臭いがダメ、ハウスダストアレルギー、犬猫アレルギー、ハエやウジ(得体のしれない虫)などそういったことが根本的にダメな人には絶対に出来ない仕事です。

特に呼吸器系と皮膚系は注意が必要で防護服や防護服などを着用していても健康リスクが高い職業です。

今回の新型コロナウィルスの除菌などとなると感染リスクも高まります。

ですから、これらの「適性能力」「向上心が強い人」でなければ続けていくことは難しいでしょう。

あと、「気持ちが優しすぎる」のも凄惨な現場では気持ちが滅入ってしまうので難しいかもしれません。

 

●自分のことだけを考えるのでなく「困った!」を解決したいと思うか?

やはりこの業界で生き残る会社というのは「困ったことや困った人を解決してあげたい!」と思う気持ちが強く、それに対応するために日々努力し改善していくことが出来る人だと思います。

とにかく「お金が儲かる」とか「本業が儲からないから新規事業で稼ぎたい」とか少し邪(よこしま)な考えだとそれはどこかで見透かされるような気がします。

弊社は小さな身近なお困りごとを解決する便利屋からスタートし、徐々に大きく困難な困ったを解決するうちに自然と大きくなってきました。

今現在、特殊清掃に参入しようとする企業や個人は大変かと思いますが、社会問題の解決という意味ではなくてはならない職業となってきましたので「正しい商売」を心がけ頑張って頂きたいと思います。

厳しいことは書きましたが、それでも「やりたい!」という人で生の声を聴きたいという方はまずはメールでご連絡下さい。

現在、社員雇用やアルバイトの募集はしていませんが、相談に乗ることは可能です。


最後に、特殊清掃のご依頼が増えることは決して望ましくないですが、起きた場合は必ず専門家にご相談下さい。

今月は消臭や臭いに関する作業依頼が多いです。

下記の電話、メールは基本的には24時間対応です。

お気軽にご相談下さい。

社名に掲げる信頼される企業をめざす!
リライブル株式会社
0120-669-920

 

関連記事