ある日突然、「孤独死で…」と知らせが来たときにはどうしたらよいのか?

こんにちは、北海道ナンバーワン特殊清掃業者を目指しているリライブル株式会社の鈴木です。

今日は墓参りに家族で出かけてきましたが、世間的には3連休なので会社にかかってくるフリーダイヤルの転送電話を私が受けていたのですが孤独死に関するお問合せがありました・・・。

突然のことなので致し方ないことですが、本当に多いです・・・。

孤独死は発生させないことや早期発見が大切ですが、完全に防ぐことは難しい時代となりましたし、発生した場合に頼れる業者が必要な時代になっていることも確かです。

孤独死現場の”初期動作”について

弊社では夏場に限らずですが、孤独死案件のご依頼が年々増えていると実感しています。

正確な統計がないので何とも言えませんが恐らく札幌市(=北海道)で発生した孤独死案件の特殊清掃は弊社が一番施工していると思っていますので経験は道内ではかなりある方です。

自社で一度も施工したことがない、年に数回しか依頼が来ない「なんちゃって特殊清掃業者」はかなりの数が存在していますので、そういった業者では装備や知識、経験不足ですのでご注意下さい。

ある日、突然警察から「あなたのご親族の〇〇さんがお部屋で亡くなっているのを発見され・・・」と電話が来てパニックになる方も多いと思います。

その後に、どこに連絡し、何をしたらよいのだろう?

親戚?友達?

葬儀会社?

特殊清掃業者?

遺品整理業者?

管理会社?

弁護士?

・・・など色々と頭の中で考えパニックになることでしょう。

故人の直系のご親族でも、会ったことがない遠縁のご親族でも日常から非日常になってしまう瞬間です。

警察の許可が下りるまでは入室出来ない

医療機関で亡くなった場合以外は”事件性の有無”を調べるため、お部屋にはすぐに入れず警察からの許可が下りるまでは勝手に部屋の物をいじったりは出来ません。

数日経過後に事件性がないということが判明した場合に、ご親族様は「入室しても良いです」と言われます。

重篤な現場の場合や故人の親族が女性の場合は警察官の方から「あまり中に入らないほうがいいですよ」と声を掛けられ弊社のような特殊清掃業者に連絡をして下さる方も増えました。

行政の方達が正しく紹介出来るシステムが必要

警察の方は公務員なので特定の業者の紹介や斡旋などは基本的に行っておりませんのでどこの会社がいいというお話も聞けないと思いますので、ご自身でネットで検索して業者を見つける方が多いようです。

いずれ、公務員の方でもきちんと業者紹介が出来るようなシステムになるとご親族様も経験がない業者に電話をしなくてもよくなるので、今後はそうならないとダメでしょう。

それにはまず、我々のような特殊清掃業者がきちんと故人や故人のご親族にとって「正しい対応が出来る業者」として認められる必要があるでしょう。

ただお金儲けだけのために特殊清掃をやる業者ではなく、社会貢献を考え、納税をし、法令順守をする業者のみが行政機関へ登録可能になるようなシステムが出来るようになるといいのですが・・・。

因みにですが、特殊清掃業者を選定する際に「事件現場特殊清掃士」という資格があるから大丈夫とHPに書いている業者さんをよく見かけますが、これは通信教育で得られる民間資格でありテキスト内容も古く、実践的ではないということを実際に多くの特殊清掃を行っている業者は思っていますのでご注意ください。

一応、私も持っているのであまり大きな声で言えませんが・・・(-_-;)

初動パックについて

ご遺族様がお部屋に入室出来るようにする「初動パック」というプランを弊社では実施しております。

孤独死の場合、故人本人も突然自分が死んでしまうということは想定外なので幾ばくかの現金だったり重要書類だったりをお部屋に遺していることが大半です。

それをご親族様たちが「自分たちで確かめたい」という場合に弊社の「初動パック」が役立ちます。

【初動パックの内容】

1.空間の除菌(除菌剤の散布)

2.臭いが酷い場合は高性能オゾン脱臭機を使用し短時間ですが粗消臭作業を行います。

※1と2に関しては自分たちの作業安全のためとご近所をはじめとする周囲への配慮となります。

3.汚染箇所の除去(体液が染みている部分の建物の躯体以外の箇所)

例えば寝室でベッドで寝ていた場合の布団や床の場合はCF(クッションフロア)を剥がして廃棄する作業。体液が拭き取れるような場合は拭き取りで対応

※特殊な物や廃棄量が多い場合は別途廃棄代がかかりますが、少量の場合は追加作業代はかかりません。

4.再度、空間の粗消臭

以上ここまでの作業となります。

時間にすると1~4時間位が目安で料金は7万円(税別)です。

その後、ご親族様たちで貴重品探索を行うことが可能となります。

それが終了後、お部屋全体の遺品整理や清掃、消臭、原状回復リフォームをご依頼される方が大半です。

孤独死現場の入室に際しての注意点

【臭いについて】

アパートやマンションなどの集合住宅の場合、上下左右にお住いの方が臭いについて何らかの苦情がある可能性がありますのでまずは臭気を止める作業が必要となりますが換気扇や窓を開けるのは止めてください。

臭いが拡散されてしまいます。

また良かれと思って臭いの強烈な置き型の芳香剤を置く方もいますが、これは「死臭」(腐敗臭)と芳香剤の化学物質が混じり変な臭いとなりますし、この臭いが共用部に染みついてしまうこともありますので、出来れば無臭タイプの物活性炭などを置いて頂けると助かります。

※その後の消臭作業に手間がかかってしまうケースがございます。

ドアや換気口から臭いが漏れている場合は養生テープなどで目張りをすることでも臭気の拡散を遅らせることが出来ますので初期対応としてはその程度とどめておいてください。

【ハエやウジについて】

ハエやウジなどが大量発生している場合も殺虫剤を撒く前に窓を開放してしまわないようにして下さい。

ウジが多く見受けられた場合は、まだ羽化し飛び回る恐れがあります。

人が想像もしない箇所に卵を産んでいる場合も多々ございますので数日経過後にまたハエが発生しているということもあります。

よく勘違いをされる方も多いのですが、人の身体から自発的にハエが生じるのではなく、どこからともなく死臭を伝ってハエが入室し卵を産み付け大量発生することがあります。

【故人が感染症などを患っていた場合】

何らかの感染病・感染症を患っていた方で死後数日の場合は空間に菌が漂っている可能性があるのであまり入居されない方がよいでしょう。

今のところ、孤独死した方の部屋に入って、感染してそれがもとで死亡してしまったという事例は私は聞いたことがありませんが、どのような菌があるか不明なのでマスクや防護服があった方が良いでしょう。

【ご遺族だからといって無理することはない】

最後に「自分の親族だから大丈夫!」「自分が責任をもって片づける!」など気丈な方も多いですが、見た目が凄惨、ニオイが強烈などそういった場合はその場では大丈夫でも後日PTSD(心的外傷ストレス障害)になってしまい、ある時にその光景がフラッシュバックしてしまい気分が悪くなったり、最悪の場合「鬱」になってしまったり、そういった後遺症の方が怖いことがあります。

臭いや外見のことを申しましたが繊細な方で哲学的な方だとその後の人生に影響を及ぼしそうです。

我々も言葉は悪いかもしれませんが”アカの他人だから”特殊清掃現場に立てますが、これが「自分の親族や知人だったら自分で処理できるか?」となったらちょっと難しいと思っています。

金銭的な面で致し方ないというのであればしょうがないですが、いずれにしても、経験や知識がない方はすぐに入居せず、特殊清掃業者にご相談ください。

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