特殊清掃業界の大物ファーストペンギンに会いに行く!!

こんにちは、北海道特殊清掃業者ナンバーワンを目指す!リライブル株式会社の鈴木です。

2月13日から2月15日の2泊3日で東京出張へ行っておりました。

天候にも恵まれ、飛行機の遅延もなく良かったです。

先月は東京都新宿区で行われた(一社)家財整理相談窓口の新年賀詞交換会に参加したばかりですが、弊社が加盟している(一社)日本除菌脱臭サービス協会の『脱臭マイスター』の資格更新ということでセミナーに参加してきました。

東京に近い業者さんは簡単に移動できるし費用がかからないので単純に羨ましいです。

北海道からの飛行機代、宿泊代、セミナー受講料などで10万円ちかい出費です。
(最近では飛行機もスカイマークやエアドゥ、ホテルもビジネスホテルと経費削減に努めています)

そういう意味では北海道から出ていくのは簡単ではありません・・・。

こうして勉強しに行けるのは弊社にご依頼をして頂ける方々がいるからだと思いますし、そのために技術や知識を還元していきたいと考えております。

ただ、自分の私腹を肥やすために仕事をしているわけではありません。

事業で得られた利益を自己投資し、更にそれを地元に還元する行為が更に利益を生み、そして新しい機材を購入することが出来ます。

いつまでも同じ業務の繰り返しでは自分も企業も成長がありません。

成長がないということは現状維持ということはありえませんから実質の後退です。

市場も社会情勢も常に変化しておりますので、その変化に対応できるようにしなくてはいけないと思っております。

是非、北海道企業も負けずにどんどん東京に定期的に勉強に行って貰いたいと思っております。

特殊清掃業者がもっと増えないとそういうサービス、仕事があることを知らずにいる方にとっては不幸なことです。

特に北海道は広大ですので特殊清掃業者の需要=困っている方は大勢います。


日本除菌脱臭サービス協会のセミナー

3年ぶりの更新ということですが、自分もこの3年間で成長しているので内容としては特段目新しいことや全く知らなかったということも少なかったですが、復習の意味でも参加する価値があったと思っております。

特殊清掃業界ではマインドカンパニーの鷹田社長のことを知らない人はいないと思いますが個人的にも親切にして頂き、偉ぶらず、東京に行くたびに色々な人を紹介してくれたり面倒見が良い方で尊敬しております。

今回は「犬、猫の尿臭の消臭」に関する内容のセミナーでした。

これも「まだ施工方法が完全に確立されていることではない」という前置きでしたが、数年前に比べればある程度は工法が固まってきていると思います。

ある一定のレベルの機材や知識があり、あとは各社オリジナルの方法で施工しているようですが、皆さん苦労して自分で研究してエラー&トライを繰り返しております。

ただ「セミナーに参加したからすぐに出来ますよ!」というモノではありませんし、臭気に関してはあらゆる環境や状況が違うだけで全く成果が違います。

そこは各自経験を積み重ねていかないといけないことですが、一度の失敗で諦めずに研究する心が無いと特殊清掃業者は続けていくことが難しい職業です。

なんの仕事でもそうですが、データーを蓄積したり、聞いたことを更に改良してオリジナルに昇華したり常に最善を求めて停滞してはいけないと思っております。

マインドカンパニー鷹田社長のセミナー

プロバイオティクス工法の活用

総括として今回のセミナーではバイオ関係の研究が進んできていると感じます。

有名なヤクルトをはじめR-1やL-137の乳酸菌など菌を活用している製品も身近にありますので何となくイメージできるかと思います。

ただ単純に除菌や殺菌するだけでなく、菌をコントロールして良い菌は増やして、悪い菌が増えないようにすることでカビの増殖を防いだり、汚れが付きにくくなったりすることが研究や実験の結果でわかってきております。

善玉菌の層(マイクロフローラ)を形成するような環境づくりが大切になります。

一昔前はカビはカビキラーで殺して表面上は綺麗になるが、その後数週間後には前よりも酷くなっていたという事例もあるのですが、これは簡単に言うと『菌が安定していない状態』と言えます。

通常の清掃でもそうですが、特殊清掃の世界でもバイオ洗剤や消臭剤が今後もっと増えてくると思います。

グランバイオプロとエア

なんでもかんでもオゾンで対応するだけでなく「プロバイオティクス工法」がもっとメジャーになってくるのではないかと感じました。

灯油や香水はオゾンが効きにくい物質ですしね。

ただ欠点としては気温が低いと菌が死んだり、繁殖力が弱いので北海道ではもう少し温かい時期ではないとダメということです。

気温が低くても活性化するような菌が発見されたり混ぜられると冬の期間でも有効なんですけどね。

目に見えない臭いを可視化する

あと、いいなと思ったのは当会員限定で「ガスクロマトグラフィー(ガスクロ)分析」という臭気の種類測定を通常価格よりも大きく抑えて実施してくれるという発表がありました。

通常は検査で20万円程度かかるものです。

一般の方だと20万円をかけてまで調査代を出すという人は稀だと思います。

この調査報告書があると作業前と作業後でどういった臭気物質(悪臭の原因)がどれくらい減ったとか可視化されるので、人間の感覚的なものに頼ることがないので保険対応案件や管理会社をはじめとする法人関係に提出書類として添付できるのでより安心されるかと思います。

弊社も保有しているカルモア製の「ネオシグマ」はハンディタイプの臭気測定器の中では性能が良いとされていますし、正規で購入すると80万円する高価な機械です。

カルモア製 臭気測定器ネオシグマ

しかし、これは絶対的な物ではなくあくまでも空間の臭気が強いか弱いか程度のレベルの検知器ですのでどういった臭気物質がどれくらいの量があるか?ということまではわかりません。

あくまでも参考までに・・・というレベルですが、それすらも保有していない場合は本当に人間の感覚だけになるのでクレームの元になります。

ガスクロ検査の欠点としては調査結果が出るまで通常10日~2週間前後かかります。

依頼が重なるともっと遅くなることが予想されるので急いでいる方には向きませんが、「何の臭いかわからない」というような現場の場合は非常に有効でその臭気物質が「アルカリ性なのか?酸性なのか?どういった物質なのか?」で対応方法が検討出来ることが大きいです。

それに合わせて、除菌結果についても「平板培養」と「スタンプ培地」という検査方法も随時行っていくと聞いています。

セミナー後の懇親会

いつもは旅程の関係で懇親会には参加しないでその日のうちに帰ることが多いのですが、今回は”ある方”と会う予定だったので1泊増やして懇親会に参加しました。

懇親会でも家財整理相談窓口や当協会でも会ったことがある全国の会員さんがいるので顔見知りが多いです。

定期的に顔を出す方はやはり勉強熱心だったり、各地域で活躍されて実績を残している業者さんが多いのでとても刺激になります。

同業者さんからも弊社のブログは読まれていることも聞きますので無駄なことではないのだと実感します。

今回はヤフーニュースのライターさんやトルコ放送の方が取材に来られていました。

約2時間ばかりの宴でその後は解散したり各々2次会に参加したりとばらけました。

特殊清掃業界の大物

2次会ではエバーグリーン大邑さんの仲立ちで㈱リスクベネフィットの惟村社長とお話させて頂く機会を頂きました。

大邑さんの言葉をそのまま借りると会合や懇親会などには殆ど参加しないので「メタルスライム並みのレアキャラ」とのこと。

特殊清掃業界に籍を置く人間でリスクベネフィットさんのホームページを見たことが無いという人がいたらモグリですし、勉強不足です。

この業界の第一人者・ファーストペンギンの一人と言っても過言ではありません。


【ファーストペンギンの補足】
ビジネスの世界で一番最初にその分野を開拓した人を言います。
最初に海に飛び込むペンギンは外敵に狙われやすいというリスクがありますがエサを多く得る可能性が高いことも知られています。その一歩を踏み出す勇気や開拓精神を讃えて「ファーストペンギン」と呼ばれます。
そのあとに飛び込むのが「セカンドペンギン」と言われその業界が上手く成長するかはセカンドペンギン次第とも言われています。

何を話たとか詳細はここでは記載しませんが、惟村社長の創業期の話や苦労された話、参考になる話、社員さんの話など熱い話を聞かせて頂き、セミナー以上に価値のある大変貴重な時間を過ごしました。

この場を借りてお礼申し上げます。

特殊清掃はみんなが思うほど儲からない?

以前から弊社のブログでもたびたび記載しておりますが「遺品整理と特殊清掃は似て非なる業種だ」と言っております。

最近では自社集客が出来ないので集客サイトに頼っている企業や個人事業主の遺品整理業者が「儲からない」という理由で特殊清掃業界に参入してくる事例が多くなり「にわか特殊清掃業者」によるクレームや手直しなどが多くなり、以前からの特殊清掃を行っている人たちにすると業界全体の不信感からくる危機を感じられています。

新規参入の門戸を閉ざすことには反対ですが、ある程度覚悟を持ったり、業界情報を知ったうえで参入してくる方はいいと思います。

安易に参入する場合は市場を荒らすだけですのでやめて頂きたいと思います。(そうは言っても難しいでしょうが)

「遺品整理にしても特殊清掃にしてもすぐに儲かるほど甘くない!」と常々言っております。

勉強をする、機材に投資する、信頼を積み重ねる、そういった地道なことをしてようやく芽が出るのです。

芽が出たからといって必ず育つとも限りません。

営業活動をしたり、社員教育をしたり芽を育てる努力をしないといけません。

「芽が育ったかな?」

な~んて思ったら更に次のステージの壁にぶつかったり悩みはいつも尽きません。

今、最前線で活躍している全国各地の特殊清掃業者の代表さんもそれぞれ悩みを抱えており、「順風満帆で儲かって仕方ない」なんて会社はないと聞いております。

弊社も「北海道はリライブルさんの独占だからいいね~」なんてとんでもないことを言われることがありますが実際にはそんことはなく、私も悩みが付きません。

旭川市のBeクリーンさんは特殊清掃業者ではないですが清掃・消臭では全国トップレベルの実力ですし、滝川市の虹の架け橋さんもぐんぐん実力をつけて「北海道遺品整理同志会」を立ち上げました。

そして北海道と言えば、千歳市に本部がある遺品整理士認定協会という団体があります。

団体が大きくなれば良いも悪いもありますが今や新人教育、業界健全化、情報発信などには欠かせない存在です。

当社の目標

自分や自社だけが儲かれば良いという考えではダメだといつも考えております。

今後は「特殊清掃をやって人の役に立つ仕事をして生計を立てたい!」という若者の雇用の受け皿になれるような企業に成長することが目標です。

話は戻りますが惟村社長と話しをしていて一昔前に社員さんから「結婚するから退社します」と言われたことがあったそうです。

「この会社や仕事、業界で家庭を持って将来大丈夫だろうか?」と思われるようではダメだという話をされていてとても共感しました。

弊社社員のくぼっち君が「結婚をする」と聞いた時は内心嬉しく思ったものです。

小さな会社の社長さんだったらこの気持ちがわかると思います。

今現在、北海道では福利厚生がしっかりしているという企業はそれほど多く聞きません。

弊社は社会保険完備ですし、中小企業の退職金制度にも加盟しております。

弊社は母体を持たず、家財整理・特殊清掃専門で運営していますので毎月の仕事量は波が大きいです。

固定費は利益が出ようが出まいが支出されるので、実際は毎月しんどい出費ではありますが、人を疎かにする企業に未来はありません。

「出費」と言う言葉を使いましたが「投資」だと思っております

定期昇給、賞与も頑張って捻出しております。

社員本人、その家族が幸せにならなければ企業として存在する価値はないと思います。

それを維持するにはお金は絶対に必要なので、どうしたら良いのか経営者としては日々悩んでいますw

ブログの書き出しで”北海道特殊清掃業者ナンバーワンを目指す!”と掲げていますが具体的に何をもってナンバーワンかとは明言していませんでしたが、売上や会社規模ではなく「社員満足ナンバーワン」を目指したいと思います。

【※顧客満足ナンバーワンを求めるには、まずは自社社員満足ナンバーワンが先かなと思っています。社員が満足していないのにお客様を満足させられるとは思わないからです。普通は顧客満足ナンバーワンを掲げるのが普通ですし一般の方にはウケがいいのですが多くの同業他社さんが掲げていますが顧客満足は商売をする上で”当たり前”のことです。】

今後、益々需要が増え、信頼できる業者を求められた時に「やっぱりリライブルさんに任せておけば大丈夫!」と言われるように精進して参ります。

2月はおかげ様でお見積り依頼も増え札幌市内は勿論のこと、旭川市、小樽市、富良野市、むかわ町、美唄市など道央圏以外からのお見積り依頼や作業成約など頂いておりますので北海道全域でご相談下さい。

今後の孤独死問題・高齢化社会やゴミ屋敷・ペット多頭飼育など社会問題に対応するために是非、皆さんの力で弊社を育てて頂けると幸いです。

それにしても世知辛い世の中で・・・

相続放棄の孤独死現場のご相談が急増中です・・・。

行政とも連携を取り法律の改正などを急がないと困る方が増えるばかりです。

社名に掲げる信頼される(Reliable)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920

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