こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。
今日は札幌市内で孤独死現場の死臭を消す作業のご依頼を受け伺って参りました。
ご依頼の経緯は東京に住む娘様からで父親が死後2か月ほどで発見。
警察からも事件性はないということで片付けの許可を頂いたのでお願いしたいということでした。
遺品整理は自分である程度したいので入室可能に出来るように消臭・除菌をお願いされました。
遠方でも対応は可能です!
「まず、東京在住と言うことで対応可能ですか?」ということでした。
鍵さえお預かり頂き、弊社を信用して頂ければ作業自体は可能です。
流れとしては弊社の見積もり金額、契約書に同意の上、返信用封筒も同封して送りますので作業日前までに返信して頂きます。
また事前に作業代も振り込んで頂きます。
鍵は指定の場所に取りに行くか、郵送かのどちらでも対応可能です。
管理会社、親族、警察などには事前に「リライブルという特殊清掃会社の人がカギを取りにくるので渡してください」と連絡をしておいて頂ければ取りに行けます。
本州に住む方からのご相談も増えてきましたし、本州の業者さんとの連携依頼も多くなってきたと感じております。
「信頼できる業者が居るなら遠方だけどお願いしたい」という方が増えてきたのでしょう。
作業に関して
まず、消臭作業を行う前にお亡くなりになったお布団、ベッド、その他の臭気が付着したものを廃棄します。
これは事前に娘様から言われていた物だけを廃棄致しました。
廃棄に関してはいつも通り札幌市環境事業公社さんに回収に来てもらいました。
その後、消臭剤を散布し、オゾン脱臭を3セット行いました。
オゾンは消臭効果と同時に殺菌、除菌効果もありますので入室前の作業にはお奨めです。
布団とベッドで守られていたので床(畳)まで体液などが滲出していなかったのが不幸中の幸いでした。
臭気自体はそれほど強くなかったこともあり時間にすると1時間程度で入室は可能となります。
その後、もう少し臭気を薄めるために時間をかけて消臭作業を行いました。
最後にまだ家具や服などがあるので取り切れない微妙な生活臭を抑えるのにバイオ系消臭剤のバイオプロ”エア”を散布しました。
最近ではこういった「孤独死が発生してしまったお部屋に入室可能にして欲しい」というご依頼も多くなりました。
今回のような遺品整理を伴わない消臭作業であれば7万円+消費税5600円の75600パック(なごむパック)で行っております。
※廃棄がある場合は別途ご請求となりますがご了承下さい。
故人について
あまりジロジロと他人様のお部屋を物色する気はなかったんですが、目につくところに下記の本があり「尊厳死協会」にも実際に登録していたようで登録の封筒がありました。
また、孤立死に関する切り抜きもあり自分の最期を予見していたかのようです・・・。
そして、奥様から連絡が来ないで娘さんからのご依頼ということは離婚されていたと思われます。
会えない「娘さんへの想い」がつづられたメモや日記帳などが置いてありました。
特に家探ししたわけではなく、目につきやすいところに置いてあったのも、おそらく自分の死後に目につくようにとの配慮だったのかもしれません・・・。
自分の死を予感していたことを想定されるメッセージが多く残っていた気がします・・・。
疎遠になっていた娘さんを想う父親の心情を思うと大変切なくなりました・・・。
今回の件で父親が娘さんのことをどれだけ思っていたのかを知るきっかけになったかもしれません。
ご依頼者である娘様に鍵をお渡しする際にそのことを少しだけ伝えましたが、私からきちんと伝わっていたかは今となってはわかりません。
そして、故人がどういった人柄だったのかどういう人生だったかというのはわかりません。
それでも、少しでも関わった方の最期が潔く、綺麗に送り出してあげたいと願うものです・・・。
孤独死は別に恥ずべきことではないと思う
世間では「孤独死は嫌だ」とか「独身でいると孤独死しちゃうから気をつけないとダメ」などとマイナスイメージ、ネガティブな方向で語られることの方が多いです。
確かに、場合によっては体液が漏れ、ハエが飛び交い、現状回復や異臭漏れなどによる近所からの苦情など大変な目にあったり、金銭面で迷惑をかけてしまうこともあるかもしれません。
しかし、人間は必ず死にますし、どこでどういう風に亡くなるかなんて誰にも分りません。
病院で死ぬことが必ずしも幸福かと言うとそうとも言えないこともあるでしょう。
人それぞれの「人生」があり、人それぞれの「死」があるのです。
そして、孤独死はよく間違われますが事故物件ではなく、「自然死」です。
また、あまりにも重篤な現場でも特殊清掃の技術が発達していますから現状回復はほぼ何があったかわからないレベルにすることが可能となりました。
騙すわけではありませんが、どこかしらで人は亡くなるのであまり「穢れ(けがれ)た場所」だと忌み嫌わないようにしたいものです。(・・・と言っても一般人には理解しがたいかもしれませんが)
かつては自宅で亡くなる人が大半で家族の死や知人友人の死は”日常にあった”のでしょうが、最近では病院で亡くなる人が多く”非日常”としか感じられず特別な感覚があるのかもしれません。
動物はただ遺伝子を残すために生き、死んでいきます。
葬式なんて当然なく自然に還るのです。
そう考えると人間とはなんて面倒な生き物なのだろうと思います・・・。
我々は「死」を感じる現場に近いので「生」についてもよく考えることがあります。
最近では「人生100年時代」と恐ろしいことが言われていますが、時間の長さが重要ではなく充実した人生を送るにはどうしたらよいのか?
悔いのない人生を送るにはどうしたらよいのか?
皆さんも一日を振り返りそういったことを考える日があってもいいのではないでしょうか?
弊社は主に特殊清掃を生業(なりわい)としていますが、孤独死現場が増えることは望んでいませんが、発生してしまったからには何とかご希望に添えるようにと日々技術向上に努めております。
そして、弊社の「使命」の一つだと思っており真摯に対応させて頂きます。
まずは初めてのことだらけだと思いますのでお問合せだけでもお気軽にご相談下さい。
社名に掲げる信頼される(Reliable)企業を目指す!
リライブル株式会社
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