高齢化社会に向けての準備~改正住宅セーフティネット法

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

札幌市社会福祉協議会が主催の『住まいと終活セミナー』が3月9日、札幌市社会福祉総合センターで開催されました。
(一社)家財整理相談窓口の主幹企業でもあるホームネット㈱がオブサーバーです。

社協様、地域包括支援センター様、その他関係各社の方たちが約30名ほど参加されました。

『改正住宅セーフティネット法と居住支援法人について』

というお題でホームネット㈱の高月様の講演を行いました。


新しく施工された法律なのでまだ耳馴染みが無い方も多いと思います。

本来は『住宅確保用配慮者に対する賃貸住宅の供給の促進に関する法律』という長ったらしい名前を訳して『改正住宅セーフティネット法』といい平成29年4月26日に公布、平成29年10月25日に施行となりました。

かくいう私もすべてを把握しているわけではありません。

難しいお話なので簡単にお話をすると・・・

高齢者、障がい者、生活保護受給者、シングルマザー、DV被害者、児童虐待を受けた人・・・など部屋を借りたいのに何らかの理由で借りれないというようなことが無いようにしましょう。

そのためには取り除くべき障害はなんでしょう?

・生活保護者は家賃収入が滞るかもしれない!(低所得、収入不安点などの経済的不安)

・高齢者の一人暮らしの場合は孤独死をしたらどうする?(高齢者への貸し渋り)

・何かトラブルが起きた時の保証人や身元引受人はどうする?(核家族化により身寄りがない)

そういった諸問題を『居住支援法人(ここではホームネット㈱が認可されています)』が間に立ち解決し、空き家、空き部屋をなくしていこうというのが狙いです。

不動産管理会社や大家さん、オーナーさんも空き家率が減るので助かる仕組みです。

住居弱者がお部屋を借りれないと結局は介護施設や病院、関連施設などに入居・入院することになり介護保険、医療保険費、税金が嵩んでしまうのが現代の問題となっています。

なるべく自立して生活して頂くには「住居の確保」が出来ないと難しいのでそれを助けるための法律です。

ここまでの説明が長くなってしまいましたが、高齢化社会に向けて対策を国も民間も行っているのです。

管轄は「厚生労働省」と「国土交通省」の2つの省庁です。


※結構複雑な内容でこんな講義が続きます。

北海道は本別町に続いて札幌市も参入し始めたので今後どのような展開になるか不明ですが、弊社としても協力できるようにより一層体制づくりを強化していこうと考えております。

因みに北海道をはじめ、神奈川県、大阪府、福岡県も参加していますし、東京都、京都府、愛知県、兵庫県なども参入予定で全国各地に広がると思います。

そして、各地方で指定を受けた信頼出来る家財整理相談窓口加盟業者によって家財整理が必要なお宅の片付けを行うという流れを作っている途中です。

これらを本気で進めないと数年後には高齢者が住むところがないという状況になり、社会混乱が起きることも予想できます。

熟年離婚などで家を失う方も出てきたり、他人事ではなく自分事として考えて頂きたいと思います。

九州の雄、北海道での特別講演!

その後は福岡県から来てもらった㈱友心の岩橋社長の講演、『遺品整理・生前整理の現場から』というお題です。

参考までに岩橋社長は家財整理相談窓口の理事でもあり、全国各地で講演を行ったりテレビ出演を積極的に行ったり広告塔として頑張って頂いております。

福岡県と北海道では県民性の違いや歴史の長さが違うので全てが一緒ではないこともありますが、基本的には想いは一緒です。

岩橋社長とは1月の家財整理相談窓口の賀詞交歓会でもご一緒させて頂きました。

最後に5分ほど時間を頂いて弊社の紹介もさせて頂きました。


今回のセミナー参加者様で何かお困りごとがありましたらお気軽にご相談下さい。

孤独死防止にむけて

今回の(一社)家財整理相談窓口に関してですが、全国でもトップクラスの家財整理、特殊清掃業者が集っている団体で現在38社しか登録されていません。

2名以上の理事が現地に面談に来て審査され、そこで承認を得た業者だけが加盟を許されるのですが加盟条件に満たない業者や落選した業者も居ますので誰でも彼でも加盟できるわけではありません。

遺品整理士を名乗っているのは1万人以上いる中で厳選された業者数です。

家財整理相談窓口

実際に全国各地で活躍されているだけではなく、遺品整理士認定協会のセミナー講師経験者も多いです。

遺品整理士認定協会はこれから遺品整理業を始めたい人向けの初心者クラスで、家財整理相談窓口はベテランクラスという考えで間違いないです。(そういうと遺品整理士認定協会が低いように見られますが、遺品整理士認定協会も業界健全化に貢献している重要な協会です)

凄惨な孤独死現場をよく知る経営者だからこそ、そういった現場が減るように「見守っTEL・プラス」という見守りサービスを導入することで少しでもお部屋で亡くなった場合の発見を早めようと努力をしております。


※当ホームページのトップページにも掲載しております

死後発見が早ければ早いほどご遺体の腐敗も進みませんし、異臭・死臭・ハエの発生もそれほどでもありません。

ですからお部屋の原状回復にお金がそれほどかからないという仕組みです。

万が一、特殊清掃や原状回復が必要な場合でも毎月1,500円の加入料で最高50万円まで保険対応が可能ですので、一人暮らしの方も家族も大家さんも安心という仕組みです。

この保険に関しては家財整理相談窓口加盟店が扱っているので興味がある方は弊社までご相談下さい。

オーナー様、大家様、管理会社様などは特に今後必要となってくる保険だと思います。

孤独死が無くなったら特殊清掃業者は困るんじゃないの?

孤独死という状態は本来はないほうが良いのです。

昔は3世代が一緒に住んでいた時代にはこんなことは起こらなかったのですが、核家族化が進行し独居者が増えた影響のせいです。

孤独死は高齢者だけとは限らず若年者にも起こります。

先日も北島三郎さんのご子息が孤独死と報道をされていました。あのニュースを見て北島三郎さんの「先に子供を失う辛さというのが身に染みて辛い」というお言葉が悲しみを誘います・・・。

世帯数が増えれば、家電や車などの消費が増えると言うこともあり、日本の高度経済成長に寄与していた時期もありましたが、それも現在では弊害が出始めています。

日本は農耕民族として長い歴史で家族単位での生活が良くも悪くも数千年続いていました。

これを戦後わずか数十年で社会構造を変えてしまったことが原因です。

そうは言っても過去のことにこだわって未来を見ないのでは意味がありません。

我々は将来に向け対応策を練っていかねばなりません!

今後、高齢化社会が益々進み2025年の札幌市の高齢者独居世帯は8戸に1戸の割合になることが予想されています。

全てのお宅にこの『見守っTEL・プラス』が導入されているとは思えませんし、もっと単身高齢者が増えるので凄惨な現場は増えると思います。

孤独死の片付けや消臭などの特殊清掃は本来『困っている方を助けるため』に始め、それが『どんどんもっと技術を極めたい』『もっと効率よく原状回復して助けたい』という”想い”があって弊社の現在の立場になっています。

この技術は孤独死意外にも活用することが出来ますので、もし孤独死現場が減ったとしても大丈夫だと思っていますしそもそも好き好んでやりたいわけではないのです。

誰もがやりたがらないし、誰でも出来ないから弊社が行うのです

この特殊清掃業界は日々進化しています。

 

 

一生に一度経験するかしないか(むしろ経験する方が稀)というのが孤独死現場のお片付けです。

親族の方が自らお片付けするのは精神的にも肉体的にも大変辛いものがあると思います。

よくホームページ、ブログなどを読み比べて頂き、ご自身に合った企業を慎重に選んで頂きたいと思います。

ご縁があれば弊社にもご相談下さい。

社名に掲げる信頼される(Reliable)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920

 

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