北海道の遺品整理業界全体のことを考えて日々仕事をしよう

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

今日の北海道新聞の朝刊に「エア・ドゥ34便運休へ」
LCC台頭 機長不足

という記事がありました。格安航空会社(LCC)が多くなりパイロットの争奪戦が激化していることが影響しているそうです。

航空路線は年々増えて予約方法も便利になっていますが、働く人がいないという状態・・・。

弊社が常日頃警鐘を鳴らしている「格安」ということは何かしらのしわ寄せが労働者や消費者にくるものです。

そして、「格安で便利」と思って利用している方も最終的には安全面であったりサービス面でどこか削られることがあると思うのです。

今回は運休の影響で予約者2400人に迷惑をかけることになりました。

これは、ただ2400人分の売上げを失うという以上に大きい「信頼を失う」ということになるでしょう。

もう「安い=正義」という時代ではないと思うのです。

逆に「安い=裏がある(安心安全は二の次)」と思ってしまいます。

今は仕事はあるけど人がいないので出来ないという人材不足の業界・企業が増えているようです。

仕事は”給料が単純に高い”というだけではなく、その他の待遇面などもそうですが、最終的には「やりがい」や「誇りを持てるか」だと思います。

仕事は何のためにするのか?

生活するため、お金を稼ぐため・・・それだけでは本当の人生の満足を得られないでしょう。

「給料日は支払いで消えてお金は残らない」という人生は正しく消費社会の奴隷ですね。

携帯や家賃にお金を払うだけでなく、将来の自分に投資するために勉強しましょう。

家族を養うため?

仕事ばかりで本当に家族は幸せですか?

幸せにすると誓ったはずのパートナーとの関係は良好ですか?

休日はきちんと休めていますか?

人を騙してお金はたくさん得られるけどそれは他人に誇れる仕事ですか?

どんな業種とは言いませんがそれって子どもに誇れる仕事ですか?

永続的に続く、社会に必要とされる職種ですか?

長い時間を費やす場ですから、夢の実現や人生や人格形成を豊かにするためにも「やりがい」は重要だと思います。

人から感謝される社会貢献度が高い仕事
自分の技術の習得・向上

それが加われば本当に幸せな仕事だと思います。

家財整理、特殊清掃業界では「やりがい」はあるのでしょうが、待遇面の改善にはまだ余地がありますし、社会的地位の向上ももう少し時間がかかりそうです。

前置きが長くなりましたが・・・

札幌市厚別区の市営団地5階での孤独死案件

今日は上記の件でご遺族様へのお部屋の引き渡し日でした・・・っていきなり引き渡しのお話ですか?

ということは突っ込まないでください。

今回の現場は10月初旬にご依頼があり、10月中旬~下旬にかけて数度作業を行っておりました。

こちらが作業前の状態ですが、「ゴミ部屋」とご遺族様は言っていましたが故人には一定のルールがあるようで他のゴミ部屋と違い水回りは綺麗な状態でしたので敢えて言うなら「物部屋」とでも言いますかね?

一見すると「ごみ屋敷じゃん」と言われかねませんがちょっと専門業者に言わせると違いがあるのです。

和室で亡くなられたようで、臭気はけっこう高めでした。

5階で階段作業なのでこれは大変な重労働です・・・。

5階は何をするにも大変です・・・。

貴重品の探索

大変な作業ながらも段ボール箱の中も確認して、写真のように買い物袋に小銭を入れていたようでそれらも発見してご遺族様にお返しいたします。

孤独死現場の場合は、「すべて捨ててください」と言われても大抵は貴重品や現金が少なからず出てきます。

何故なら、本人もいきなり準備もせずに亡くなってしまうので現金は自宅に少なからず残っているものです。

安易に安い企業に依頼して、現金をネコババされた場合には意味がありません。

安い作業代で仕事をうけて「宝探し」をするような心無い業者も実際には居るようです。

目先のお金を得るよりも我々は「信頼を失う方が怖い」と思っております。

これが不用品処分業者と家財整理専門店の差と言えるでしょう。

イミテーションですがアクセサリー類も出てきました。

こういったところにも故人の几帳面な面が見えます。

本当のごみ屋敷の住人はこんなに綺麗には収納していません。

【作業途中】

廃棄は法令順守でパッカー車を予約して廃棄を行いますのでご安心下さい。

作業後はご覧のように綺麗になりました。
故人が亡くなられたお部屋の畳は撤去しております。

作業代金は約55万円です。

当初のお話では特殊清掃も行う予定でしたが、管理会社さんから「お部屋の片づけだけでとりあえずいい」という連絡があったそうで、特殊清掃は中止となりました。(この分の費用は返金対応させて頂きました)

そして、10月は弊社も過去最大の単月売り上げを更新するほど忙しく今回の現場は仲間の会社の協力で遺品整理を行ってくれました。

リライブルグループ(仲間・同志)とも言える「株式会社Departure」の堂守社長を中心に「便利屋サッポロ-ゆみ屋」の芳賀代表、「遺品整理まごころ」の山元氏と連携して遺品整理を行いました。

因みに彼らも全員「遺品整理士」資格保有者です。


彼らは私と何度も一緒に仕事をしている仲間ですので安心して任せることが出来ました。

遺品整理の同業者の地位向上

弊社は中核メンバーとは別に、忙しい時は上記の企業と協力しながら作業をすすめており、私共の「志」に共感してもらっています。

皆さんは「遺品整理の仕事が儲かる」と単純に思っていると思いますが、それは「仕事があれば」という前提があります。

起業当初は実績もなく、なかなか仕事の依頼が来ることはないので、こうやって現場経験を積むことでお互いに助け合っております。

生活が成り立たないで廃業していく人も多く見てきました。

それはもったいないことだと思いますので仕事をシェアすることで生存確率を伸ばし、弊社と志を同じくする企業や個人が増えて行けばいいと思っております。

そうすると「リライブルのライバル会社が増えて売上げが減るんでは?」と思うかもしれませんが、まだまだ北海道には困っている方が多くいます。

変な違法業者に依頼するよりは弊社の仲間に依頼をしてもらった方が全然いいと思っています。

地味ではありますが北海道の家財整理業界・健全化の一翼を担っていると自負しておりますし、彼らに負けないように頑張らねばいけません。

ご依頼者様からの応援の声

今回、S様には見積の際に「信用できそうな業者」ということで声をかけて頂きました。

「作業代金も決して安い金額ではないので一日相談されてからお返事を下さい」とお話をさせて頂きましたが最終的に弊社にお任せ頂きました。

ご契約の際にブログ掲載のご協力のお話をさせて頂いたときにご遺族であるS様には「ブログ楽しみにしています」と言われ嬉しい反面ちょっと返事に困ってしまいました。

孤独死現場ですのでご遺族様にとっては決して楽しい内容ではありません。

しかし、S様も弊社のブログを読んでご依頼くださったこと、大変な作業であることを理解して頂き大変ありがたく思っております。

このたびはご依頼、ご協力誠にありがとうございました。

こうやって掲載させて頂くことでまた新たなご依頼を頂き、志を同じくした遺品整理業者の育成にも繋がります。

故人となってしまわれたお母さまに心よりご冥福をお祈りさせて頂くと共に感謝申し上げます。


孤独死は無い方がいいのですが、万が一発生してしまった場合にはきちんとした業者に依頼されることをお勧め致します。

ご相談は無料です。お気軽にご連絡下さい。

社名に掲げる信頼される(Reliable)企業を目指す!

リライブル株式会社

0120-669-920

 

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