札幌市の孤独死現場が増大~読売新聞取材依頼

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

先日、札幌市厚別区の分譲マンションで孤独死現場の特殊清掃見積依頼があり、その場でご依頼を頂きました。

更に、表題にもありますように「札幌市で孤独死が増えていることに関して取材をさせて頂きたい」と読売新聞さんから要請があり、今回こちらのご依頼様N様のご協力もありインタビューに応じて頂きました。

N様、ブログ掲載と取材へのご協力ありがとうございます。
この場を借りてお礼申し上げます。

本日は私が札幌駅前の読売北海道ビルに伺い簡単な取材をうけました。

テレビ局の出演依頼は全てお断りしていますが、新聞社さんからのご依頼はなるべく協力させて頂きたいと思っております。

【1日目 遺品整理】

ご依頼者様であるN様が1か月近くご自身で片付けを出来る物はされていたので、搬出しにくい物や処分しにくい物が残っていた状態です。

作業中はハエやウジもかなりいたらしく、その作業中はもう近所の方の迷惑にならないように淡々と無心で片づけていたそうです。

部屋の臭気は慣れていない人にするとけっこう気になる臭いですから、よくここまでご自身で片づけをされたと思います。

あとは弊社にすべてお任せ頂いてご安心下さい。

作業の流れとしては・・・

①不用品の全撤去
②その後壁紙、床のパンチカーペット剥がし
③清掃
④仕上げ消臭
⑤臭気(臭い戻りがないか)確認
⑥引き渡し
という流れです。

まずは汚染箇所の撤去が第一優先です。

作業前にエレベーターや床などは養生をしてから搬出を行います。

また、マンションの場合は管理人さんとも事前に作業日程の打ち合わせやエレベーター使用の通達を行わないと当日作業が出来ない場合もありますのでこういった下準備も忘れないようにしないといけません。

お亡くなりになった場所は和室部分でこちらの畳、布団、障子、襖などは廃棄させて頂きました。

尚、臭気をなるべく拡散させないようにストレッチフィルム(サランラップの大きいもの)でくるみ、畳は更に防水製のベッドマットカバーにくるんで搬出しました。

集合住宅の場合、エレベーターや廊下など共用部に拡散させないように注意が必要です。

『なぜこんなことまで写真で掲載するのか?』

・・・と思う方もいると思いますが、どのように作業するのかを明確にすることで安心して頂けるように努力しております。

今はパソコンやスマホで検索して買い物をする人も多くなり、私もよく利用しますがアマゾンや楽天などの通販で購入するときも説明やレビューがないと不安じゃないですか?

依頼するにしても「どんな会社か?」「経営者がどんな人か?」など特殊清掃業界においてもきちんと情報開示することが大切だと考えています。

人の死に関わる『穢れ(けがれ)』なので開示しにくい業界であるからこそ、開示することを許されることで信頼を重ねていると弊社としては考えております。


畳を撤去した場所で色が変化しているところは後日、清掃をし防臭剤を塗布する予定です。

その他のご遺品及び不用品は事前に予約してあった札幌市環境事業公社さん(家庭から排出される不用品は一般廃棄物収集運搬事業許可「以下、一廃許可」が必要です)に来てもらい回収してもらいます。

廃棄方法について

【トラックパック=不法投棄の恐れ】

最近では弊社のHPを見る同業他社さんも増え、「札幌市環境事業公社と連携しています」と表示している会社も増えてきましたが、「トラックパック 〇万円~」なども同時に表示していたり「全道対応」などと記載している場合は違法性が高いので要注意です。

一般の方にはわかりにくいですが、トラックパックということは自社のトラックに不用品を積みこんで倉庫・土場などにもっていくパターンが大半です。

一廃許可なく収集・運搬しては基本的にダメなのです。

トラックに積んだその後、どのように処理しているのかは不明瞭なことが多く不安です。

※トラックパックを行っている企業がその後どうやって処理しているのか明確にブログなどに掲載しているのならまだマシですが違法性が高いのでどこも掲載していないはずです。

百歩譲ってきちんと仕分をして清掃工場に持ち込みしているのなら良いですが、山林に捨てるような行為がないことを祈ります。

因みに、古物商」を持っているので不用品を買取ることにして伝票を発行するという方法もブラックに近いグレーな方法です。

買取価格の方が高いのなら問題はありませんが、もし廃棄品の割合が高く廃棄代及び作業代が高いのであれば『回収目的の買取』となり違法です。

更に、生ごみや液体などの再利用できないような物は買取品とはなりませんのでどのように処理しているのか注意が必要です。

トラックパック自体も当然問題なのですが、その後の処理方法が不明瞭なので不法投棄などに繋がる恐れがあることが問題なのです。

法令順守しない業者、法令を勉強しない業者が増えることが問題であり、それを知らずに依頼してしまう方が増えることが問題なのです。

問題だらけです(苦笑)

【集客サイトの悪害】

『く〇しのマーケット』などの集客サイトに掲載している業者はトラックパックの率が高く全国各地で問題になりつつあります。

自社で集客できない、努力しない業者が集客サイトに頼り、価格でしか勝負出来ないので「どうみても無理でしょう?」という料金体系を表示しているところもあり各地でトラブルとなっています。

当然、「安かろう悪かろう」と思って構わないです。

利用された方の中には「対応が良かった」「安くて助かった」というところもあるでしょうが、その後の廃棄方法をどのようにしているのか?

自宅から回収後のことまでは頭に無い方が多いのではないでしょうか?

そもそも廃棄処分代がかかる事とそれに人件費や車両費、利益などを確保しないといけませんから、「格安」にはどうしても疑問が付きます。

弊社ではこういった集客サイトには一切加盟しておりません!!

【全道対応のウソ】

一廃許可は市町村ごとに許可申請しますので、北海道全体で回収許可を持つ業者はいないはずです。

万が一、全市町村に一廃許可を申請しているとなるととてつもない書類とお金と手間がかかりますので現実的ではないです。

まして、札幌市では民間業者には一廃許可は出しておりませんのでこの時点で全道対応は不可能となります。

恐らく、「産廃」もしくは「古物商」で対応するという方法が考えられますが、前述したとおり家庭から排出される不用品は一廃許可が必要で許可の種類が違うので違法です。

※リサイクルショップを運営している企業が一旦買取伝票を起こし、その後売れない物として産廃扱いすることは認められているのでこれを利用するのでしょうが、前述していますが、買取不能品まで回収する場合はグレーでしょうね。

特にごみ屋敷、残置物回収などの不用品回収系の企業はほぼブラックでしょう。

【遺品整理士在籍なので安心です】

遺品整理士は一廃での廃棄方法を学んでいますので札幌市でトラックパック&遺品整理というのがあれば悪質なのでご注意下さい。
クレームが多い報告を受ければいずれ除名処分となる確率の高い業者です。

また「優良企業」だから安心というのもお待ちください。

一昔前は遺品整理業者数も少なく、「優良企業」は信憑性が高かったのですが最近では遺品整理をした経験がなくてもお金さえ払えば貰えるモノなので価値が無くなりました。

無いよりはマシとお考え下さい。

【ご依頼前に企業調査を】

ネット検索で上位にくる、綺麗なホームページなど色々と選定基準はあると思いますが、(当然ご予算もあるでしょうが)価格だけで選ぶと失敗します。

全国的に支持されている特殊清掃、家財整理専門店は経営者の顔写真、スタッフの作業の様子、依頼者との写真などを掲載しております。

北海道では殆どこういったサイト造りをしていない企業が多いのが現状です・・・。

ご依頼前に作業内容に自信がある、ブログ掲載など信頼されるための努力を続けている業者を選定するような目を養って下さい。

弊社では『特殊清掃.ASIA』というサイトも運営しておりますのでこちらもご覧ください。

社名に掲げる信頼される(Reliable)企業を目指す!
リライブル株式会社
0120-669-920

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