北海道の特殊清掃会社の活性化にはどうすれば良いのでしょうか?

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

今日は私の40回目の誕生日という記念すべき日(?)なのでちょっと文章長めで頑張りたいと思いますがお付き合いください。

先日、某本屋さんで「葬儀屋と納棺師と特殊清掃員が語る不謹慎な話」という本を買いました。


帯タイトルに人は「必ずしも、ベッドの上で死ねるわけではない・・・。」という言葉がその通り!と思ってつい手に取ってしまいました。

普段はなかなか自分や家族の「死」に関しては目を背ける、もしくは考えないものですが、こういったマンガで紹介されると「死後はこうなるんだぁ~」と大変わかりやすい裏話が掲載されています。

昔から人の死に関わる職業の人は穢れる(ケガレル)と言われ忌み嫌われていましたが、人が生まれるよりも死んでいく方が多い「多死社会」と言われる現代ではビジネスとしては欠かせない存在となってきています。

これらの職業に付く理由は人それぞれですが、本来は陽の当たるような職業ではありませんでした。

身分制度がある時代は穢多(えた)、非人(ひにん)という士農工商とは別の身分の差別的な用語で屠殺人や罪人が行う仕事でした。

こういった本が発売されるようになったことも多死社会の影響なのかとも思います。

作者も不謹慎とタイトルに付けてはありますが、全然不謹慎ではなく、本来死に関しては塞がれた世界なので情報があまりなく、例えば「自殺した後はどうなってしまうのか?」
「事故現場の処理はどうなるのか?」
「誰が処理を行うのか?どんな苦労があるのか?」
そういったことを知っておくことで「生を実感する」大切な確認行動だと思うのです。

また、「なぜ特殊清掃が普通の掃除・ハウスクリーニングに比べて作業代が高いのか?」ということもなんとなくわかって頂けると思います。

あと、近年は『感謝をされる仕事をしたい』ということで『やりがい』を求めて求職される方もいますが、それだけでは続けていくことが出来ない仕事でもあるので一読して頂いて適性があるかどうかを判断して下さい。

当社が「特殊清掃」を発信する理由

塞がれた世界であるからこそ、情報発信が大切だということも実感しております。

情報が少ないという事は企業の取捨選択が出来ません。

私が逆のご依頼者の立場になった場合に情報発信をしている企業がなんと少ないのか!と思っています。

「特殊清掃やっています!」とうたう企業は増えてきました。

ところがHPの内容を見ても「自社の情報が少ない」、「現場の過去の実績情報がない」、「どのような道具を使ってどのように作業してどのようになったのかの実例がない」

これでは、ご遺族が選びようがないと思います・・・。

今は殆どの方がインターネットで検索をして、上位検索された企業に電話をしてしまうことが多いようです。

場合によっては上位表示される「広告欄」のところでクリックして電話してしまうということも往々にしてあります。

大抵、広告欄には「集客用サイト」のフリー画像ばかりのHPが表示され、何となく大手の雰囲気を醸し出していますが地元の代理店や業務提携先に連絡をして紹介料を取るという企業のところがあります。

運が悪ければ、特殊清掃の実績、実力、経験がない業者にあたり、急いでいるので高額な金額で契約をしてしまったが、効果がなく、もう一度きちんとした業者に依頼してしまうということも実際にございます。

料金的な悪徳業者も問題ですが、技術のない特殊清掃業業者も罪といえるでしょう。

常日頃からそういった特殊清掃が必要であるということを想定して生活する人は殆どいないでしょうが、情報発信をしていくことでなんとなくでも「特殊清掃・・・リライブル?何となく聞いたことがある・・・」という認識でも構いません。

当社もSEO対策として上位検索されるように頑張っていますが、それよりもブログを書いて情報発信することによりヒットする確率が高くなるので、間違った企業選択をしないように頑張っております!

「遺品整理が出来る=特殊清掃が出来る」のは大間違いです

一般の方には遺品整理と特殊清掃は同義語と思われている方も多いと思います・・・。

遺品整理はあくまでも家財、不用品の撤去のみです。

リサイクルショップや便利屋から派生したところが大半ですが、これらは商材として家財道具などが欲しい業界です。
販売するものを安く仕入れ出来ることもあり、参入していることが多いのです。

ところが特殊清掃が必要となる現場の場合では、匂いや汚れがひどく再販出来る物はほぼありません。
ですから、リサイクルショップや便利屋ではあまりやりたがりません。

また、清掃会社、ハウスクリーニング会社も特殊清掃が出来ると思われますが、部屋の掃除は出来ても消臭作業が出来ないところが大半です。

あと、一般家庭や商業施設の掃除をメインにしている企業の場合は清掃道具に匂いが付着するので、嫌がる傾向にあります。

清掃+消臭が出来ないと特殊清掃が出来るとは言えません。

更に現状回復となると上記+リフォームが必要となります。

ですから、「特殊清掃が出来る=遺品整理が出来る」は正しいですが、「遺品整理が出来る=特殊清掃が出来る」ではないのです。

ご理解いただけましたか?

特殊清掃を行うには日々勉強が必要!

当社は三つの団体に所属しています。

①一般社団法人 遺品整理士認定協会

遺品整理士を育成している団体ですが、これから遺品整理業を始める人向けの団体です。
遺品整理士」の資格だけで特殊清掃は難しいです。
事件現場特殊清掃士」という資格もありますが、無いよりはマシという資格ですので実際に現場で体験しないと消臭作業などは難しいでしょう。
当社はこちらの現場講師を2年連続でさせて頂いたり協力させて頂いております。

裏話ですが上記は協会で発行しているのですが「優良事業所に選ばれました!」というHPを見ることがあります。
これはお金を払えば実績がなくても貰えるのであまり鵜呑みにしないでください・・・。無いよりはマシ程度に思って下さい。

②一般社団法人 日本除菌脱臭サービス協会

消臭や脱臭に関する問題を解決するためにオゾン消臭器販売や悪臭解決事業にかかわるトップクラスの企業が集まっています。
こういった団体で最新の事例、情報交換、勉強をしており「脱臭マイスター」という資格を発行しております。

昨年出来たばかりで東京会場のみなので、この資格を持つ北海道企業は当社を含めまだ5社未満で珍しいです。
残念ながら向上心をもっている北海道企業は少ないのです・・・。
今年は2月9日~10日に第二回の脱臭マイスター講習が東京で行われます。

③一般社団法人 家財整理相談窓口

遺品整理も特殊清掃も出来る、業者に選ばれた業者が集まる団体で入会条件が厳しい団体です。
全国でも特殊清掃・遺品整理の実績も実力があって、志がある企業しか参入できません。
(※一部地域的な問題で例外もありますが、それでも面談で落ちる企業もあるくらいです)
空き家対策措置法や孤独死防止など今後の社会問題を現場をよく知る人間が集まり対策を講じている団体です。

これら3団体に所属しているのは北海道では当社のみです。

なぜ、団体に所属するのか?群れるのが偉いの?

「所属しているから偉いの?、凄いの?」というわけではありませんが、どこにも所属していない企業はどれほど「顧客満足を意識しているのか?」と疑問を持ちます。

年会費や入会金などもかかりますし、面倒だなと思うこともありますがそれ以上に加盟しているメリットはございます。

やはり、特殊清掃が必要な現場発生数や実績数は本州企業、特に東京、大阪、名古屋、福岡は多いです。
その最前線で活躍している業者さんと情報交換が出来、そこから得た技術を依頼者にバックすることが出来る

また、北海道と本州で違う点は「地続き!」であること。
これが北海道企業が安心している点ではないでしょう。
殆ど大手からの参入もありませんし、依頼される方も妥協している点もあります。

優れた技術は他社との競争で磨かれることが多いですし、お互いに切磋琢磨しあえる存在は重要です。
また、自社のみで向上するには限界があります。

「井の中の蛙、大海を知らず」のように「北海道の中のリライブル、大海を知らず」では恥ずかしい限りです。

【補足】

「井の中の蛙、大海を知らず」の続きに「されど、空の深さを知る」という言葉もあることを知っていますか?

狭い世界であるからこそ、深く知りえることもあるという逆説的な負け惜しみのような言葉ですが・・・。

自社を語るには他社を知ることも必要だと思うのです。

北海道企業はどんどん本州企業に後れをとってしまうと危機感を持っています。

本州企業は地元以外でも結構ライバルが多く、常に競争・技術向上しております。
そういった企業と情報交換をさせて頂くことは大切なことです。

今後の北海道の特殊清掃業界の展望

北海道は広いこともあり、全ての地域をカバーすることが物理的に難しいです。
北海道一か所で15都府県が入るという広告ですが知っていますか?

 

特殊清掃専門店自体が珍しく、数が少ないですから、技術力の無い企業に依頼しないようにご注意下さい。

長文となってしまいましたが最後までお付き合いくださりありがとうございます。

特殊清掃~孤独死、孤立死、自殺、他殺、火災現場などの清掃、消臭は当社までご相談下さい。

0120-669-920
『当社が運営している特殊清掃サイト』

特殊清掃.ASIA
こちらはアクセス数も多く、全国の同業他社さん、最近では韓国、中国でも見られているようです。
お暇がありましたらご覧頂けると幸いです。

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