北海道の遺品整理士が常に考える自分の「死に様」

こんにちは、リライブル株式会社の鈴木です。

今日は札幌市西区のサ高住での遺品整理でした。

お部屋を見ると、どこも綺麗で几帳面に生活されていた様子が伺えました。
こういったお部屋を見るのは久しぶりで感動しました。

最近では長生きすることが価値があるという傾向がありますが、私はそうは思いません。

「事を成すには人生は短く、事を成さねば人生は長い」

長く生きた時間が大事なのではなく、どう生きたかという”生き様”が大切であり、人の役に立つ人生を全うすることが出来たなら長い短いは関係ないと思います。

お話を伺えば(一社)日本尊厳死協会にも加盟されていたようで本当に頭が下がる想いです。
自分の死ときちんと向き合って最期の日に臨んだのでしょう・・・。
私も資料を取り寄せてみようと思っています(いつ事故にあって植物人間状態になるかはわかりませんからね)

こういったお仕事をしていると「死」については常に考えることが多くなります。
特殊清掃現場では高齢者ばかりではなく、30~40歳代の方も突然亡くなっているケースも見ています。
殺人、自殺現場には年齢は関係ありません。

人はなぜ生まれてくるのか?
人はなぜ死んでいくのか?

人類永遠のテーマですね。

ここで私の死生観を書くことは避けますが、終末期の入院患者や特養施設などを見て回ったこともあるので願わくば”潔く散りたい”と常に願っております。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、昔のヴァイオリン・・・これはかなり年期が入っていて大切に使われていたことが感じられます。

練習をよくされていたのでしょう、あちこちが擦れていて塗装がはがれていました。
商品としては全くと言っていいほど価値がありませんが、愛用品だったことがうかがえます。
遺品 ヴァイオリン

捨てることは簡単ですが、輸出品として気持程度の買取査定をさせて頂きました。(市場販売価格は数千円です)

思い入れがあると捨てるのも不憫ですよね?

ただ困るのが桐ダンス・・・こういった物は購入時は高いのですが、今はなかなか買う人がいなくなってしまいました。

当然、家の構造、部屋の間取り、収納スペースがある、着物を着ないなど理由がありますが、なかなか厳しい世の中です。

桐たんす 遺品

なるべく、捨てない方向では考えているのですが、どうしても大型家具は廃棄せざるを得ないときもございます。
そんな時は事情をご遺族にお話しして廃棄させて頂いております。

着物の買取について少しばかり

桐たんすのお話しが出たので着物のことの少しお話しします。

着物も最近は160cm以下の方が着用していた場合は買取が厳しい状態です。
現在の方と昔の方では身長が違うのでお直しが発生してしまうことがあげられます。

そして、大島紬、結城紬、牛首紬(日本3大紬)なども購入時は高価ですが、基本的には普段着・おしゃれ着なので格が低く、買取時にはガクンと価格が下がる傾向にあります。
紬の中でも”白大島”は人気です。

訪問着や色留袖などは結婚式で着用する需要があるので絵柄などによっては高値が付くこともございます。
また金や銀が多用された袋帯もまだまだいけます。

和服、着物は作り手さんが年々減ってきていますが日本文化(茶道や日舞などの稽古、冠婚葬祭、国際行事など)なので無くなることはないと言われています。

将来、手に入れたくても手に入らない時代が来ることが予想されますので加賀友禅、京友禅をはじめ「作家物」など価値のある物はきちんと保管しておくと価値が上がる可能性がありますので二束三文で手放さないようにお気を付け下さい。

外国人にも人気がありますのでいずれは輸出品として復権する可能性も考えられます。
(現在でも帯をテーブルクロスにしたり、着物をリニューアルしてドレスとして着るなど活用されていますね)

廃棄品を少なくする企業努力

廃棄、買取、リサイクル可能品、輸出品と仕分けさせて頂きなるべく廃棄を少なくするように業務提携先を広げて努力をしております。
また、お焚き上げのご相談も承っております。

ご遺品整理、生前整理のご相談は下記フリーダイヤルまでお気軽にご連絡下さい。
ご相談・お見積りは無料です。

リライブル株式会社
0120-669-920

お時間がありましたら下記サイトもご覧ください。
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